中小企業診断士クラゲの経営学・マーケティングラボ

中小企業診断士の資格や新規事業の経験を持つクラゲが、経営学やマーケティングをゆる〜く分かりやすく伝えるブログです。

ポイズンピルの意味とは〜毒薬の有するメリットとデメリット〜

ポイズンピル

わずかな量で命を落としかねない毒薬は、慎重に管理・使用しなくてはいけません。

そんな毒薬ですが、実はビジネスでも用いられることがあります。

ビジネスにおける毒薬は「ポイズンピル」と呼ばれ、主に敵対的買収からの防衛策として用いられます。

絶大な防衛効果をもたらしますが、「ポイズンピル(毒薬)」という名の通り、安易に使うと使用者である会社側にも大きなデメリットをもたらします。

今回の記事では、そんなポイズンピルの仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく説明します。

  • ポイズンピルの意味〜ポイズンピルとは一体どんな手法?〜
  • ポイズンピルでもたらされるメリット
    • メリット①:敵対的買収者の持ち株比率を強制的に下げられる
    • メリット②:株式の買い集めに要するコストを増やし、買収意欲を削ぐことができる
    • メリット③:ポイズンピルをチラつかせるだけで敵対的買収を未然に防げる
  • ポイズンピルの行使で生じるデメリット
  • ポイズンピルのまとめ

ポイズンピルの意味〜ポイズンピルとは一体どんな手法?〜

まず初めに、ポイズンピルの意味とプロセス、仕組みをご説明します。

ポイズンピルとは、自社の既存株主に前もって新株予約権を付与することで、経営陣の意向を無視して行われる買収を防ぐ手法です。

ポイズンピルは、敵対的買収者がたくさんの株式を購入した際に行使されます。

具体的には、経営権を脅かすほどの株式を敵対的買収者が取得した時点で、既存株主に対して新株をたくさん発行します。

既存株主に対する新株発行により、自動的に敵対的買収者の持ち株比率が低下します。

持ち株比率を低下させることで、敵対的買収者が過半数もしくは3分の2以上の議決権株式を保有し、経営権を奪取する事態を防止できるのです。

上場企業の場合、所有している議決権株式の割合が大きくなるほど、その会社に対して行使できる権限も大きくなります。

例えば持ち株比率が過半数を越えると、役員の選任などの事項を一人で決定できるようになります。

さらに持ち株比率が3分の2を超えると、事業譲渡や資本金の減額といった特別決議を一人で行えるようになります。

つまり理論上は、一定数以上の株式を購入すれば実質的に経営権を掌握できてしまうのです。

上場会社には常に会社を乗っ取られるリスクが付きまとうため、ポイズンピルをはじめとした買収防衛策をあらかじめ検討しなくてはいけないのです。

ポイズンピルでもたらされるメリット

ポイズンピルのメリットを一言で表すと、数ある買収防衛策の中でもとくに防衛の効果が高い点です。

ではどうして、ポイズンピルは敵対的なM&Aからの防衛に効果的なのでしょうか?

買収を防げる効果が非常に高いのは、ポイズンピルには下記3つのメリットがあるためです。

メリット①:敵対的買収者の持ち株比率を強制的に下げられる

ポイズンピルの有する最大のメリットは、敵対的買収者の持ち株比率を強制的に下げられる点です。

そもそも持ち株比率とは、発行している全ての株式のうち、ある特定の株主が保有する株式の割合を意味します。

例えば敵対的買収者が100株のうち20株を持っていれば、持ち株比率は20%となります。

ポイズンピルにより新株を100株発行すると、全体の株式数は200株となります。

一方で敵対的買収者の保有する株式数は変わらないため、持ち株比率は20/200=10%まで低下します。

このようにポイズンピルを行使すれば、強制的に持ち株比率を下げられるのです。

先ほど説明したように、株式会社では持ち株数によって行使できる権限が変わります。

つまりポイズンピルを実行すれば、理論上ほぼ100%経営権を脅かされるほどの持ち株比率を握られずに済むのです。

メリット②:株式の買い集めに要するコストを増やし、買収意欲を削ぐことができる

「持ち株比率を強制的に下げられるとはいえ、相手が諦めずに再び株式を買い集めたら、経営権を奪われるのではないのか?」と思う方もいるでしょうが、ほとんどその危険はありません。

なぜなら新株をたくさん発行してしまえば、敵対的買収者の持ち株比率を大きく下げることで、買収意欲を削ぐ効果が期待できるためです。

ポイズンピルにより持ち株比率が大きく減少すれば、経営権を奪取するために必要となるコストが多大なものとなり、結果的に敵対的買収を諦めざるを得なくなります。

極端な例ですが、49%まで株式を買った時点でポイズンピルを行使され、持ち株比率が一気に5%まで低下したとしましょう。

こうなると、過半数の株式を取得するのに数千億円以上もの大金が必要となり、敵対的買収を強行した方がかえって損することになってしまいます。

その結果、敵対的買収者はやむを得ずM&Aの強行を諦めるのです。

メリット③:ポイズンピルをチラつかせるだけで敵対的買収を未然に防げる

説明してきたようにポイズンピルは、まさに「毒薬」と呼ぶにふさわしい強力な買収防衛策であり、実施すればほぼ必ず敵対的なM&Aを防ぐことが可能です。

そのため、ポイズンピルの準備ができている旨をチラつかせるだけで、敵対的買収者の意欲を削ぐメリットも期待できます。

なおこのような手法は「事前警告型ポイズンピル」と呼ばれています。

ポイズンピルの行使で生じるデメリット

「毒薬」という名前どおり絶大な防衛効果をもたらすポイズンピルですが、行使する会社側にも大きな害を及ぼす恐れもあります。

具体的にはポイズンピルを行使すると、株価の低下や持ち株比率の変化が発生し、既存株主にとって損失をもたらすリスクがあります。

そのためポイズンピルの行使に既存株主が反対し、新株発行の差し止めを請求される場合もあります。

いわばポイズンピルは、「経営権を守るためならば、既存株主に損失を与えることを厭わない手法」であると言えます。

敵対的買収を防止する効果は高いものの、既存株主を敵に回すリスクもあるため、導入に際しては細心の注意が必要です。

ポイズンピルのまとめ

ポイズンピルは毒薬という名にふさわしい威力を有する買収防衛策ですが、既存株主の利益をないがしろにするリスクもあります。

そのため、実際に行使された事例はほとんどありません。

買収者と自社の既存株主の双方に毒となる買収防衛策なので、あくまで「事前警告型」のポイズンピルを導入するのが現実的でしょう。

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中小企業診断士に予備校は必要?独学合格した立場からメリットとデメリットを考察!

中小企業診断士 予備校

中小企業診断士の勉強を始める際、独学で勉強するのと予備校(資格スクール)を利用することのどちらが良いか迷う方は多いと思います。

過去記事でお伝えした通り、個人的には断然独学で受験することをオススメしています(自分は完全独学で合格しました)。

独学だとほとんど費用をかけずに合格できますし、自分のペースで勉強を進められるからです。

ネット上では予備校を利用すべきとの声が多数ですが、正直独学で500〜600時間勉強すれば十分合格できます。

そのため、高いお金を払ってまで予備校を利用して、中小企業診断士を受験することには否定的なのが自分の立場です。

そんな自分ですが、今回は敢えて中小企業診断士試験の勉強で予備校を利用するメリットとデメリットを考察しようと思います。

普段は断然独学をオススメし、自分自身も独学で合格しているので、予備校への忖度なしに公平な立場でメリットとデメリットをお伝えできると思います!笑 

  • 中小企業診断士の受験で予備校を利用するデメリット
    • デメリット①:たくさんお金がかかる
    • デメリット②:自分に合ったペースや方法で勉強しにくい
    • デメリット③:合格までに余計に勉強時間がかかる
  • 中小企業診断士の受験で予備校を利用するメリット
    • メリット①:自分で学習計画を策定・管理する必要がない
    • メリット②:豊富なサポートを受けることができる
    • メリット③:過去の試験データを踏まえて質の高い学習を行える
  • 中小企業診断士の合格にはどの予備校が良いか?
  • 中小企業診断士の予備校に関するまとめ

中小企業診断士の受験で予備校を利用するデメリット

まず初めに、中小企業診断士の受験で予備校を利用するデメリットからお伝えしようと思います。

というのも、良い面ばかり見て簡単に予備校に申し込みして欲しくないからです。

予備校を利用するかどうか決める際は、メリットばかりではなくデメリットも十分考慮することをオススメします。 

デメリット①:たくさんお金がかかる

予備校を利用する一つ目のデメリットは、独学と比べてたくさんお金がかかる点です。

独学で中小企業診断士の取得を目指す場合、一次試験はTACのスピードテキスト(2,700円)、スピード問題集(1,728円)、過去問(1,620円)それぞれ7冊ずつ、二次試験はふぞろいな合格答案(2,592円)2年分で合格できます。

つまり独学で学習すれば、47,520円で中小企業診断士に合格できるわけです。

上記以外に多少問題集や参考書を購入しても、60,000円前後で収まるでしょう。

 

では、予備校に通って中小企業診断士の資格取得を目指すと、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?

中小企業診断士の受験生に人気の予備校5社の費用は下記になります。

※一次試験〜二次試験までストレートで合格するコース(通信講座)の料金になります。

  • TAC(Web通信講座):276,000円
  • 大原(Web通信講座):261,900円
  • スタディング(スタンダードコース):57,900円
  • ユーキャン(本科コース):98,000円
  • LEC(通信受講Web):248,400円

TACや大原といった最大手の予備校を利用するとなると、30万円近くもの費用がかかります。よほど稼いでいる方でない限り、30万円弱ものお金が出て行くのは痛いですよね。

最近流行っているスタディングでさえも、57,900円と独学よりも若干高いです。

予備校の中には、合格した際に数万円ほどのお祝い金をもらえるところもあります。一見すると魅力的ですが、合格するまでの費用を補填できるわけではないので注意が必要です。

普段の生活でもお金がかかる点を踏まえると、多額の費用がかかる点は予備校を利用する上で大きなデメリットとなります。

デメリット②:自分に合ったペースや方法で勉強しにくい

二つ目のデメリットは、自分に合ったペースや方法で勉強しにくい点です。

予備校の通信講座を利用する場合、予備校が作ったスケジュール(カリキュラム)に沿って勉強を進めていきます。

一見すると合理的ですが、自分に適したペースで勉強しにくくなる恐れがあります。

たとえば一つの論点が分からない状態のままで過去問の演習が始まってしまったり、既に知っている内容を延々と解説されたりするため、ペースを崩されるかもしれません。

一方で独学ならば、分からない部分には時間を多めに使い、理解できた部分や知っている内容はサクッと飛ばすといった勉強法が可能です。

自分に合ったペースで勉強できない点は、意外と盲点となるデメリットなので注意しましょう。

また予備校の推奨する勉強方法が、自分には適さない可能性もあります。

ひたすら書いて覚えるのが得意な方もいれば、何回もテキストを熟読して覚えるのが得意な方もいたりと、人によって最適な勉強方法は様々です。

予備校の勧める勉強方法に縛られたが故に、合格から遠のく恐れもあるので要注意です。

デメリット③:合格までに余計に勉強時間がかかる

一つ前のデメリットに関連しますが、予備校の講座では簡単に理解できる部分を長々と解説される可能性があるため、合格までに余計な時間がかかる可能性があります。

人によって「どこをすぐに理解できて、どこを中々理解できないか」は異なります。

予備校を利用すると、理解できる部分について長々と説明を聞かされ、無駄に勉強時間が増えるかもしれません。

以上の理由から、仕事などの都合で短期間での合格を目指す方にとっては、 独学の方が向いているかもしれません。  

中小企業診断士の受験で予備校を利用するメリット

ここまで散々と予備校を利用するデメリットをお伝えしましたが、予備校を利用したおかげで中小企業診断士の試験に合格できた人も多く存在します。

デメリットのみを伝えると不公平なので、予備校を利用するメリットについて独学で合格した立場から3つお伝えします。

メリット①:自分で学習計画を策定・管理する必要がない

中小企業診断士の学習で予備校を利用する一つ目のメリットは、自分で学習計画を策定・管理する必要がない点です。

独学の場合、どの教科をいつまでにどのくらいやるかを詳細に計画する必要があります。また策定した計画通りに学習するために、何をどのくらい学習したかをその都度記録しなくてはいけません。

実際自分は独学で合格しましたが、計画策定や管理が非常に面倒だった上に、労力も時間も使って今思うと勿体無かったと思います。

一方で予備校を利用すれば、予備校の用意したカリキュラム通りに学習するだけなので、計画策定や管理の手間は圧倒的に少なくて済みます。

仕事が忙しくて計画の策定や管理に時間を割けないサラリーマンの方にとっては、大きなメリットであると言えます。

メリット②:豊富なサポートを受けることができる

予備校の通信講座では、 学習過程で役立つ豊富なサポートを受けることが可能です。

たとえば動画で学習するスタディングの講座では、Q&Aコーナーで分からない部分を質問したり、他の受験生が質問した内容を確認することができます。

またTACなどの大手予備校の講座だと、自習室の利用が許可されたり、受験生同士で交流する掲示板を利用できるなど、独学者から見ても羨ましいサポートが豊富にあります。

途中で分からない内容が出てきそうな方や、分からない部分をゆっくり考える時間がない社会人の方にとって、豊富なサポートがある点は魅力的なメリットです。

メリット③:過去の試験データを踏まえて質の高い学習を行える

三つめのメリットは、過去の試験データを踏まえて質の高い学習を行える点です。

TACやスタディングなどの予備校は、十数回分もの試験や合格者の勉強法といったデータを持っています。

そうしたデータを基に講義が展開されるため、必然的に独学者と比べると勉強の質自体は高くなります。

独学者でも過去のデータを的確に分析すれば、予備校利用者と同様かそれ以上に質の高い学習を行うことはできるでしょう。

しかし間違った方法で勉強を進めてしまう可能性も低くなく、そうなると予備校を利用する場合と比べてはるかに学習効率が下がってしまいます。

確実に質の高い学習を行いたいのであれば、予備校を利用した方が良いかもしれません。

中小企業診断士の合格にはどの予備校が良いか?

個人的なスタンスとしては、比較的低コストかつ自分に合った方法で勉強できる独学をオススメしますが、予備校にも魅力的なメリットが多くあります。

とはいえデメリットの項でお伝えしたように、独学と比べて圧倒的に費用がかかったり、勉強方法や学習ペースが自分に適さない可能性があったりと、予備校の利用には不安がつきものです。

そこでこの章では、独学で合格した立場から、中小企業診断士の合格にもっともオススメの予備校をご紹介します。

 

結論から言うと、「スタディング」というサービスをオススメします!

他のブログやサイトで指摘されているとおり、教材が若干簡素化されている点や、メールで質問する際に追加料金が発生する点など、いくつかマイナス要素があるのも事実です。

しかしスタディングには、そうしたデメリットを打ち消す程のメリットがいくつもあります。

まず一つ目のメリットは、短時間で中小企業診断士の資格を得やすい点です。

スタディングの中小企業診断士講座は、短時間で国家資格に合格した人の勉強法を徹底的に研究した上で開発されました。

そのため、予備校を利用しながらも独学者と同じくらい、もしくはより短時間で合格できる可能性があります。

通勤時間や就寝前など、限られた時間しか勉強できない社会人の方との相性が非常に良い予備校の講座であるといえます。

二つ目のメリットは、独学とほぼ同じくらいの低コストで中小企業診断士に合格できる点です。

先ほどお伝えしたように、通常予備校の講座を受講すると、20万円前後もの費用がかかります。

一方でスタディングならば、通常の講義から過去問演習までを全て含んだ講座をわずか57,900円(税抜)で利用することができます。

質の高い学習により短時間での合格を目指せる上に、独学者と1〜2万円しか変わらないのは独学者から見ても羨ましいです笑

教材の内容が浅いから、本格的に学習するとなると追加で参考書を購入する必要があるという指摘もあります。

しかし教材を追加で数冊買ったとしても、到底他の予備校が設定している値段(20万円前後)には達しません。

そのくらい圧倒的な低価格で質の高い学習を行えるのは、とても大きいメリットだと思います。

三つ目のメリットは、豊富なサポート機能を利用できる点です。

オリジナルのノートを作成できる機能や、学習時間や進捗状況を管理できる機能など、中小企業診断士の合格に役立つ機能がたくさんあります。

またスタディングには、勉強仲間とつながれる機能があります。この機能を使えば、分からない部分を質問したり、互いに励ましあったりできるので積極的に活用すると良いかもしれません。

 

「メリットがあるのは分かったけど、こんなよく分からない奴のオススメするものを使いたくない」と思う方もいるでしょう(^_^;)

そんな方に朗報ですが、スタディングでは無料で中小企業診断士の講座を体験できます。

実際に行われている講座の一部や、現時点での実力を試せるテストを無料で利用できます。

無料だし損しないので、まずは試しに使ってみても良いと思います。

良かったらそのまま登録して使えば良いですし、自分に合わないなと思ったら辞めてしまえば良いだけです!笑

中小企業診断士の予備校に関するまとめ

今回の記事では、中小企業診断士の受験で予備校を利用するメリットとデメリットをお伝えしました。

個人的には、短時間かつ自分にあったやり方で合格を目指せる点で独学を推奨しています。

しかし自分に合った勉強法が分からない方や、勉強計画を立てる時間や労力がないという方もいると思います。

そうした方は、予備校を利用した方が中小企業診断士の合格にグッと近づくと思います。

今回お伝えした内容を参考にして、中小企業診断士合格に近づいてもらえれば幸いです!

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リストラクチャリングとは?〜リストラは悪い行為なのか?〜

リストラクチャリング

皆さんは「リストラ」という用語を聞いて、どのようなイメージを抱くでしょうか?

「人を切り捨てる行いだ」とか「頑張ってきたビジネスを簡単にやめてしまう」など、ネガティブな印象を抱く人は多いと思います。

ネガティブな印象を抱かれやすいリストラクチャリングですが、本来は会社にとってプラスとなる行いです。

今回は、リストラクチャリングの意味やメリット・デメリットなどを事例を交えつつ開設します。

  • リストラクチャリングとは?リストラの意味
  • リストラクチャリングとリエンジニアリングの違い
    • リストラクチャリングとリエンジニアリングの違いとは
    • リストラクチャリングとリエンジニアリングはどちらが優れているのか?
  • リストラクチャリングのメリットとデメリット
    • リストラクチャリングのメリット
    • リストラクチャリングのデメリット
  • リストラクチャリングの事例〜パナソニックのV字回復〜
  • リストラクチャリングのまとめ

リストラクチャリングとは?リストラの意味

リストラクチャリング(restructuring)とは、 ビジネスの構造を再構築する行いを意味します。

リストラクチャリングは、主に業績が悪くなった際に、大規模な改革により現況を打開する目的で実施されます。

具体的には、採算がとれない部門について、縮小や撤退、分社化、売却などを図ることをリストラクチャリングと呼びます。

また、事業所の閉鎖や人員削減もリストラクチャリングの一種となります。

つまりリストラクチャリングとは、利益率の悪いビジネスを辞めたり規模を縮小する形で、採算性を改善しようとする活動です。

日本国内においては、省略して「リストラ」と呼ばれることが多く、人員削減を意味する場合が大半です。

しかし人員削減はリストラクチャリングの一部に過ぎず、本来の意味は「事業構造の再構築」なので注意しましょう。 

※関連記事

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リストラクチャリングとリエンジニアリングの違い

リストラクチャリングとリエンジニアリング、意味を混同しがちな二つの用語について違いをお伝えします。

リストラクチャリングとリエンジニアリングの違いとは

リストラクチャリングと意味を混同されがちな用語に、「リエンジニアリング」というものがあります。

語感は似ているものの、リストラクチャリングとリエンジニアリングの意味は全く違います。

リエンジニアリングとは、業務プロセスや組織構造、戦略を抜本的に改革する行いです。

例えば、ITシステム(業務管理システム)を導入し、製造時間や納品までの時間を短縮化することがリエンジニアリングとなります。

つまりリストラクチャリングとリエンジニアリングの違いは、「現況を改善する方法」にあります。

リストラクチャリングでは業績を悪くしている部分をとにかく取り除く形で現況の改善を目指す一方で、リエンジニアリングでは業績を悪化させる根本的な要因を変えます。

リストラクチャリングとリエンジニアリングはどちらが優れているのか?

結論から言うと、どちらかが絶対的に勝っている手法であるとは言い切れません。

リストラクチャリングとリエンジニアリングは、どちらも実施するのが好ましいと言えます。

現時点で大きく業績が悪くなっている場合は、とりあえずリストラクチャリングにより不採算なビジネスを縮小または廃業します。

リストラにより採算性は回復しますが、一時的な改善にしかならない可能性があります。

と言うのも、不採算ビジネスを生み出した要因(経営戦略や業務プロセスなど)が何も変わっていないためです。

そこでリエンジニアリングを実施し、業務プロセスや戦略の抜本的な改革に取り組みます。

リエンジニアリングを遂行すれば、不採算のビジネスを生み出しやすい環境を改善でき、結果的に長期的な収益性の向上につながります。

リストラクチャリングのメリットとデメリット

経営改善の一環として遂行されるリストラクチャリングですが、メリットのみならずデメリットもあります。

この章では、リストラクチャリングのメリットとデメリットを簡単にお伝えします。

リストラクチャリングのメリット

リストラクチャリングのメリットは、何と言っても会社全体での収益性を改善できる点です。

赤字に陥っているビジネスや余分な費用を生じさせている人員や事業所を整理すれば、縮小や廃止した部分に相当するだけ収益性が改善します。

日本においてリストラは、依然として悪い行いだと思われる風潮が残っています。

しかしリストラせずに会社内の全員が共倒れするよりは、リストラを遂行して残された優秀な人の雇用を守る方が全社的にはマシな選択肢だと言えます。

会社全体の利益や経営改善の効果を踏まえると、リストラは必ずしも悪い行いではないのです。

リストラクチャリングのデメリット

 一方でリストラクチャリングを遂行すると、次にあげる2つのデメリットが生じる恐れがあります。

一つ目のデメリットは、従業員のモチベーション低下です。

日本ではリストラ自体がマイナス印象を持たれているため、周囲の同僚や部下が人員整理の対象となることで、「次は自分が切られるのではないか」とか「この会社は平気で人を切る会社だ」と思う従業員が出てくる可能性があります。

社内全体で士気が低下してしまうと、かえってリストラクチャリングにより業績が悪くなる危険もあります。

二つ目のデメリットは、将来性のあるビジネスを見限ってしまうリスクです。

革新的なアイデアや技術を使った新規事業は、始めてから数年は赤字が続くケースが少なくありません。

しばらくは赤字であっても、一度顧客に価値を認められれば、その後圧倒的な利益を獲得できるようになります。

リストラクチャリングによりこのようなビジネスを切り捨ててしまうと、将来の芽を潰してしまうことになり勿体ないです。

リストラクチャリングを実施する際には、現時点での採算のみならず、将来的な可能性も考慮するのがベストです。

リストラクチャリングの事例〜パナソニックのV字回復〜

リストラクチャリングの成功事例は様々ありますが、今回はパナソニックさんを事例として説明します。

家電メーカーとして知られるパナソニックは、テレビに関連するビジネスでの失敗により、2年続けて7,000億円以上の大損失を計上したことがあります。

現況を打開するために、同社は大規模なリストラクチャリングを遂行しました。

具体的には、不採算なテレビに関連したビジネスから退いて、保有する工場の売却も遂行しました。

そして削減した経営資源を自動車や住宅関連のビジネスに投入することで、同社の業績は見事V字回復を果たしました。

同社の事例からわかるように、リストラクチャリングは何千億円もの巨額の損失からも立ち直れるほどに、強力な経営改善の手法なのです。

 参考:https://job-q.me/articles/4587#article_item_394500

リストラクチャリングのまとめ

今回の記事では、 リストラクチャリングの意味やリエンジニアリングとの違い、メリット・デメリット、事例について解説しました。

日本ではリストラに対して、ネガティブな印象を持っている人が依然として多いです。

しかしリストラクチャリングを実施すれば、全社的な収益性を改善でき、結果的に残された従業員の雇用を維持しやすくなります。

つまりリストラは、デメリットこそあるものの良い面もある経営戦略なのです。

現在経営状況が悪い傾向にある企業は、思い切ってリストラクチャリングを遂行してみるのも一つの手だと思います。

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専門品とは?意味や商品例、マーケティングの方法をわかりやすく解説!

専門品

みなさんは、高級ブランド製品や日本で売っていないような珍しい商品を購入した経験はあるでしょうか?

こうしたブランド品や珍しい商品は、マーケティングの専門用語で「専門品」といいます。

専門品は基本的に高価であり、多くの利益を得られる魅力的な商品です。

しかし販売にあたっては、日用品やパソコンや家具などの買回品とは大きく異なるマーケティング戦略が必要です。

今回は専門品の意味や特徴、マーケティング戦略について解説するので、ブランド品や希少な商品を販売する事業を行いたい方は参考にしてくれると嬉しいです!

  • 専門品の意味とは?特徴や商品の具体例
    • 専門品の意味と具体例
    • 専門品の特徴
  • 専門品に適したマーケティング方法
    • ブランド力の向上に努める
    • 店舗数を絞って販売する
  • 専門品のまとめ

専門品の意味とは?特徴や商品の具体例

とりあえず最初に、専門品の意味や具体例、特徴をご紹介します。

専門品の意味と具体例

専門品とは、特別なこだわりや豊富な知識を持っているために、購入する際に多大な労力や時間を割いて購入する商品を意味します。

例えば高級な革製品(ヴィトンやシャネルなど)や高級な自動車(ランボルギーニなど)といった、有名な高級ブランドの製品が専門品の最たる例です。

サービスを例にとると、最高級ホテルの「リッツ・カールトン」も専門品に該当するでしょう。

また特定のブランド名が有名でなくても、希少性や値段が高く、多大な労力やお金を使ってでもその商品を購入したいと考える人がいる商品であれば、専門品と言えます。

こうした専門品は、直営店や一部の限られた店舗でしか購入できない場合が多く、購入に際しては遠くの店舗に出向く労力を要します。

専門品の特徴

高級ブランド品に代表される専門品には、下記の特徴があります。

  • 価格が非常に高い
  • 購買頻度が非常に低い
  • 製品自体またはブランドに対して強いこだわりや知識を持つ消費者が一定数存在
  • 特定ブランドに愛着を持つ場合は指名買いする
  • 商圏が非常に広い(地域や国をまたいででも購入する人がいる)

つまり専門品は、商品自体の性能や品質はもちろんのこと、ブランド力や希少性も重視される製品であると言えます。

利益率が非常に高く固定客の獲得にもつながりやすいため、専門品の販売に成功すれば長期的に大きな利益を獲得し続けられる可能性があります。

専門品に適したマーケティング方法

専門品は最寄品や買回品とは大きく異なる特徴を持つため、マーケティングの方法も大きく異なります。

この章では、専門品に適したマーケティング方法を2つお伝えします。

ブランド力の向上に努める

前章でお伝えしたように、専門品は長期にわたって大きな利益を生む源泉となり得ます。

しかし専門品の販売に成功するには、ターゲットとなる顧客に商品を認知され、その上でブランド自体に強いロイヤリティを持ってもらう必要があります。

つまり専門品の販売では「ブランド力の向上」が不可欠なのです。

店舗内やWebサイト、広告で高級感やおしゃれさを演出するのはもちろん、ブランドの世界観やロゴといった細部にまでこだわらなくてはいけません。

また顧客との継続的な関係構築により、自社ブランドのファン(固定客)を増やす施策も大切です。

ブランド力の向上は一朝一夕にはいかないので、長期的な目線で行う必要があります。

店舗数を絞って販売する

ブランド力向上という観点でいうと、店舗数は限りなく絞って限定的に販売すべきです。

店舗数を増やせばより多くの顧客に購入してもらえます。

しかし店舗を増やすと、各店舗に対するマネジメントが行き届きにくくなります。

その結果販売員の質が低下したり、高級感ある内装デザインを行わない店舗が出てきて、ブランド力の向上が困難となります。

店舗数を限定して各店舗でブランド戦略を徹底することが、専門品の販売における成功のカギとなります。

また店舗数を増やすと、自社ブランドの希少性が低下する恐れがある点にも注意しましょう。

消費者の心理的には、簡単に購入できない商品は必然的に希少性が高くなり、高い値段を払ってでも購入したいと考えます。

あえて店舗数を絞ることで、専門品として希少価値を高める効果を得るのも一つの戦略なのです。

専門品のまとめ

今回の記事では、専門品の意味や特徴、マーケティングの方法をお伝えしました。

高級ブランド品などの専門品は、高い利益率を得られる点で魅力的な販売商品です。

しかし専門品の販売を成功させるには、高いブランド力や商品の希少性が必要となります。

したがって専門品を取り扱う上では、緻密なマーケティング戦略の構築と実行が重要です。

今回お伝えした内容が、専門品(ブランド品など)の販売を目指す方の参考になれば幸いです。

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心理的価格設定4選!〜顧客の心理を理解した上で価格を設定しよう〜

心理的価格設定

新しい商品やサービスを売り出す際、価格をいくらにすべきかは非常に悩ましい部分です。

高くすれば利益率は良くなるものの、買ってもらえる確率が下がります。一方で安くしすぎると、利益率やブランド力の低下につながります。

商品の価格設定方法は様々ありますが、今回の記事では「心理的価格設定」について取り上げます。

心理的価格設定とは、消費者の心理的な要因に基づいて価格を決定する方法です。

心理的価格設定では顧客の心理に基づいて価格を設定するので、ハマれば大きく利益や売り上げを伸ばせる可能性があります。

今回は特に有名な心理的価格設定の方法を4つご紹介します。

商品やサービスの価格設定にお悩みの方はぜひ参考にしてください!

  • 端数価格
    • 端数価格の意味と例
    • 端数価格の実証研究
  • 名声価格(威光価格)
    • 名声価格(威光価格)の意味と例
    • わざと高い価格をつける理由
  • 慣習価格
    • 慣習価格の意味と例
    • 慣習価格が存在する商品ではどのように価格を設定すべきか?
  • 段階価格(松竹梅の法則)
    • 段階価格(松竹梅の法則)の意味と例
    • 段階価格(松竹梅の法則)を活用するポイント
  • 心理的価格設定のまとめ

端数価格

まず最初に、心理的価格設定の手法の中でも特に有名な「端数価格」をご紹介します。

端数価格の意味と例

端数価格とは、300円や5,000円といった区切りの良い価格ではなく、298円や4,999円といった中途半端な価格を設定する心理的価格設定の方法です。

スーパーや通販などあらゆる場面で活用されており、数ある心理的価格設定の方法の中でも特に目にする手法だと言えます。

端数価格は価格差以上に割安感を消費者に与えるため、売上高が増える効果を期待できます。

端数価格の実証研究

端数価格の効果を実証するために、フランスの心理学者ニコラス・ゲガンは以下の実験を行いました。

  • 実験内容

学生を二つのグループに分けて、片方には2フランのパンケーキ、もう片方には1.99フランのパンケーキを近所の住民に売りに行かせた。

  • 実験結果

2フランのパンケーキは約45%の家庭に売れた一方で、1.99フランのパンケーキは約60%の家庭に売れた。

 

価格差はわずか0.01フラン(日本円では1円)と、実質的にはほとんど値段は同じです。にも関わらず1.99フランにしただけで、約15%も売り上げが増加したのです。

このように商品に中途半端な価格を設定すると、売り上げを大きく増やせる可能性があります。

ただしこの心理的価格設定の手法は、スーパーやコンビニなどで多用されています。普段から見慣れているため、割安感をアピールできない場合もあるので注意が必要です。

参考:

「ジャパネットたかた」から学んだ事:「端数効果」 | Dr.Hisacchi:誰もがわかりやすく健康・予防・医療を理解する事ができるブログ

名声価格(威光価格)

次に、高級品への価格設定に有効な「名声価格(威光価格)」の説明を行います。

名声価格(威光価格)の意味と例

名声価格(威光価格)とは、高級品の持つ高いステータスや品質を訴求するために、わざと高い価格を設定する心理的価格設定の方法です。

名声価格は、高級ブランド品や宝石、美術品といった高級で希少な商品に用いられるのが一般的です。

名声価格には、高級品としてのブランド力を高める効果や、高い価格を付すことで顧客に「良い商品だろう」と思わせる効果があります。

わざと高い価格をつける理由

ブランド品や宝飾品にわざと高い価格を設定する理由は、価格自体が商品の良し悪しを左右する一因となるためです。

多くの消費者は、程度の差はあれど価格により商品の品質を判断する傾向があります。

 

そのため、高級ブランドの商品に対して安い価格を付けてしまうと、「品質が他のブランドよりも低いのでは?」と思われて、ブランド力が下がる恐れがあります。

ブランド力を維持するために、高級品には高い価格を設定する必要があるのです。

また高い価格を設定することで、顧客に品質が優れていると判断してもらいやすくなります。

言い換えると、品質に自信があったりブランド力の高い商品については、価格を下げるのは好ましくありません。

慣習価格

次に、心理的価格設定を行う上で重要となる「慣習価格」についてお伝えします。

慣習価格の意味と例

慣習価格とは、消費者の間で広く浸透している価格帯を意味します。

例えばペットボトル飲料の場合は、100円〜150円くらいが慣習価格となります。

長期間同じ価格が慣習的に用いられることで、消費者の間で慣習価格が定着していきます。

慣習価格が存在する商品ではどのように価格を設定すべきか?

慣習価格が存在する、つまり消費者の間で一定の価格帯がある程度定着している商品については、基本的に慣習価格に沿って商品を販売するのがセオリーです。 

例えばペットボトル飲料であれば、100円〜150円くらいの価格を設定します。消費者にとってはイメージ通りの価格となるため、十分数の需要を取り込める可能性があります。

一方で慣習価格が存在する商品については、広く受け入れられている価格よりも高くしてはいけません。

慣習価格よりも高い値段を設定すると、消費者からは「割高」とか「ぼったくり」などと思われます。

その結果、同じ商品であっても大きく需要量(売り上げ)が減少してしまいます。普通のペットボトル飲料が500円で売っていても、買おうとは思いませんよね。

慣習価格のある商品をより高額で販売したいのであれば、商品に付加価値をつける必要があるでしょう。

段階価格(松竹梅の法則)

最後に、段階価格(松竹梅の法則)をご紹介します。

今回ご紹介する心理的価格設定の中でも、特に即効性のある手法なのでぜひ参考にしていただければ嬉しいです。

段階価格(松竹梅の法則)の意味と例

段階価格とは、ある商品・サービスについて、中身(品質や容量など)が少しずつ異なる三種類の商品(サービス)を用意し、それぞれの値段を段階的に設定する手法です。

日本では値段の高い順番に「松・竹・梅」の三種類が多用されるため、松竹梅の法則とも呼ばれます。ただし必ずしも「松・竹・梅」の三種類である必要はなく、「ゴールド・シルバー・ブロンズ」などのようにランクが分かる名前であれば問題ありません。

段階価格は、「異なる値段が設定された三種類の商品が存在する場合、人は高くも安くもない真ん中の価格帯の商品を購入する」という心理学の理論に基づいています。

詳しい説明は省略しますが、行動経済学や心理学の書籍などを参考にすると、段階価格の有効性を理論的に理解できます。興味のある方は各自で調べてみてください。

段階価格(松竹梅の法則)を活用するポイント

段階価格を活用する際には、もっとも顧客に販売したい商品を真ん中の価格帯に設定するのがポイントです。 

先ほどお伝えしたように、人間には「高くも安くもない商品を購入する」という心理的な傾向があります。

そのため、真ん中の価格帯を売りたい商品に設定すれば、その商品を単独で販売する場合よりも売れ行きが良くなる可能性があります。

また段階価格を導入することで、高い商品を買ってもらいやすくもなります。高価格の商品を単独で販売すると、強固なブランド力や他社よりも圧倒的に優れている部分がなければ中々購入してもらえません。

一方で、この商品よりも高価格の商品と低価格の商品を同時に販売すれば、「高くも安くもない商品を選択する」という心理が働くため、価格が真ん中の商品(≒買ってもらいたい商品)を購入してもらいやすくなります。 

心理的価格設定のまとめ

今回は、心理的価格設定の方法を4つご紹介しました。

行動経済学や心理学の分野で実証されている通り、私たち消費者は必ずしも合理的に商品を購入するかどうかを決定できるとは限りません。

むしろその日の気分や値段への印象など、心理的な部分で購買を決定するケースも少なくありません。

商品の価格を決定する際には、こうした消費者の心理的な部分も考慮すると、より売れ行きが良くなるかもしれません。

なお価格設定の方法には、他にも様々なものがあります。

より詳しく価格設定の方法について知りたい方は、下記の記事を参照してください!

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買回品とは?具体例や効果的に販売する方法を解説

買回品

私たち消費者が購入・使用する商品は消費財と呼ばれます。

消費財と一括りにしましたが、トイレットペーパーなどの日用品から高級ブランドの腕時計に至るまで、あらゆるものが消費財に含まれます。

そんな範囲が非常に広い消費財ですが、顧客の購買態度から「最寄品」「買回品」「専門品」「非探索品」の4つに分けて考えることが可能です。

それぞれの持つ特徴は大きく異なるため、商品の分類に応じて適切な方法で販売する必要があります。

この記事では、買回品の意味や特徴、最適な販売方法を具体例を交えながらお伝えします。

製品を仕入れて販売するビジネスを行う方に役立つ内容なので、ぜひ一読してください!

  • 買回品とは?〜どのような意味や特徴を持つのか〜
    • 買回品の意味
    • 買回品の特徴
  • 買回品の具体例
    • 大型家電
    • 衣料品
    • スマホ・パソコン
  • 買回品を効果的に販売する方法
    • 広告や人的販売に力を入れる
    • 品質に釣り合う価格を設定する
  • 買回品のまとめ

買回品とは?〜どのような意味や特徴を持つのか〜

まず最初に、買回品の意味と特徴を簡単にご説明します。

買回品の意味

買回品とは、消費者が購買に際して品質や価格などの比較に時間をかける製品を意味します。

さまざまな店舗を見て回って価格や品質を比べた上で購入することから、「買回品」と呼ばれます。

買回品の特徴

買回品には、以下に示す3つの特徴があります。

  • 購買頻度が低い
  • 計画的に購入される傾向が強い
  • 最寄品(日用品)よりも価格が高い

上記3つの特徴を満たしていれば、買回品と呼べます。

上記の特徴を持つため、買回品はスーパーやコンビニではなく、百貨店や郊外にある大型店舗などで販売されるケースが多いです。

買回品の具体例

買回品とは、先ほどお伝えした3つの特徴を持ち、品質や価格の比較に時間をかける製品を指します。

では具体的には、どのような商品が買回品に該当するのでしょうか?

大型家電

買回品の最たる例といえば、テレビや冷蔵庫などの大型家電です。

私たちは家電を購入するとき、基本的にはブランド間の値段や品質を慎重に比較して購入します。場合によっては、複数店舗の間で値段を比較する人もいたりします。

また家電の多くは数万円以上する高価格の商品であり、引越しなどのために計画的に購買されます。

衣料品

人によるかもしれませんが、衣料品も買回品の一例に含まれます。

例えば洋服を購入する際、多くの人はデザインや着心地を慎重に比較した上で購入します。水や洗剤を買うときのように、ほとんど何も考えずに購入することはないでしょう。

また数万円以上にのぼる衣料品もあり、この点も買回品の特徴を満たしています。

スマホ・パソコン

私たちの生活に欠かせないスマホやパソコンも、買回品の特徴を満たしています。

比較的高価である上に、デザインや品質を比較した上で購入しますよね。

特にこだわりがある方は、複数のブランド間で慎重に性能を比較するでしょう。 

買回品を効果的に販売する方法

買回品を販売する際には、商品の特性を踏まえた上で販売するのがポイントとなります。最寄品や専門品と同じように販売しては、売れるものも売れなくなる恐れがあります。

この章では、買回品を効果的に販売する方法を2つお伝えします。

広告や人的販売に力を入れる

お伝えしてきたように買回品は、価格や品質を慎重に比較検討された上で購買される商品です。

そのため広告や人的販売により、販売する商品の特徴や使用して得られるメリットなどを詳しく明確に伝える必要があります。

特に人的販売は、顧客からの質問に答えながら双方向的に商品の良さをアピールできる手段です。購入率を上げたいのであれば、優秀な販売員を活用して買回品を販売する施策が求められるでしょう。

品質に釣り合う価格を設定する

買回品は、品質や価格を総合的に比較検討した上で購買に至ります。

つまり消費者は、その商品から得られるメリットと費用を天秤にかけた上で購買の判断を行うわけです。

商品の価格が品質に見合わない(割高である)と判断すれば購買に至りませんし、その逆であれば購買に至ります。

買回品を販売する際は、品質(使用して得られるメリットなど)に見合う価格を設定しましょう。

買回品のまとめ

今回の記事では、買回品の意味や特徴、具体例、販売のポイントを解説しました。

大型家電やスマートフォンなどに代表される買回品は、計画的かつ慎重に購買されるという特徴を持ちます。

つまり消費者はノリやその場の突発的な感情よりも、商品の品質を慎重に比較検討した上で購買に至ります。

よって買回品を販売する際には、広告や人的販売により商品のメリット・デメリットや使い方などを詳細にわかりやすく伝える工夫がとても大事となります。

また価格設定を行うときは、品質に見合う妥当な価格をつける必要があります。

買回品に該当する商品を販売する際は、今回お伝えした内容を参考にしてくれると嬉しいです!

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経営管理とは?経営企画との違いや実務の範囲などを解説!

経営管理とは

これまで仕事をしてきて、「経営管理」という用語を耳にした経験はないでしょうか?

一度は耳にしたことがあるだろう「経営管理」ですが、具体的にどのような仕事を行うのかいまいちピンと来ない方も多いと思います。

この記事では、そんな経営管理とは何なのかを極力わかりやすくお伝えします。

経営管理の意味や経営企画との違い、経営管理を行う上で意識したいポイントなどを知りたい方は必見です。

  • 経営管理とは?経営管理の意味
  • 経営管理と経営企画・経営戦略の違い
    • 経営企画・経営戦略とは?
    • 経営企画や経営戦略を具体的に遂行するプロセスが「経営管理」
  • 経営管理の実務で扱う範囲
    • 生産管理
    • 販売管理
    • 人事・労務管理
    • 財務管理
  • より良い経営管理を行うには
    • PDCAサイクルやKPIによる管理を徹底する
    • 経営管理システムを活用する 
  • 経営管理のまとめ

経営管理とは?経営管理の意味

経営管理とは、経営目標の達成や経営戦略の遂行を目指して、生産や販売、人事、財務といった企業経営に必要な要素を総合的に統制・調整する活動を意味します。

「経営管理」という考え方は、20世紀初頭に「経営学の父」と呼ばれたフレデリック・テイラーが提唱したことが始まりと言われています。

その後フランスの経営学者アンリ・ファヨールが本格的に研究したことで、「経営管理論」という学問として広く知られることになりました。 

経営管理と経営企画・経営戦略の違い

経営管理と混同されがちな用語に、「経営企画」や「経営戦略」と呼ばれるものがあります。

一見すると同じように思えますが、経営管理と経営企画や経営戦略は異なる概念です。

経営企画・経営戦略とは?

経営企画とは、経営ビジョンや目標に基づいて、市場の調査を行ったり計画や戦略を策定する業務、または業務を行う部署を意味します。

そして市場や自社の状況に基づいて、目標達成の手段として策定されるのが「経営戦略」です。

経営企画や経営戦略を具体的に遂行するプロセスが「経営管理」

経営企画や経営戦略の業務は、あくまで計画や戦略を立てるに過ぎません。企業経営で利益を得るには、計画や戦略を実際に行動に移す必要があります。

経営企画や経営戦略を行動に移していくプロセスが「経営管理」です。

経営管理の実務では、計画(戦略)に基づいてヒトやカネといった経営資源を実際に運用していきます。

また、実際に計画通り事業が進捗しているかを確認するのも経営管理の大事な仕事です。計画に基づいてKPI(重要業績評価指標)を設定し、定期的に進捗状況を確認します。

計画通りに進捗していない場合は、原因を究明した上で対策を講じる必要もあります。

つまり経営管理とは、PDCAサイクルを回すことで経営企画や経営戦略の達成を目指す活動であると言えます。

PDCAサイクルについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください!

www.bizkurage.com

経営管理の実務で扱う範囲

一口に経営管理といっても、経営管理には「生産管理」、「販売管理」、「人事・労務管理」、「財務管理」といった範囲に分けられます。

この章では、経営管理の実務で扱う範囲を詳しくお伝えします。

生産管理

生産管理とは、適正な品質や納期、数量で製品を生産できるように、生産プロセスを管理する業務全般を意味します。

具体的には、納期や在庫の管理、生産計画の策定、工程の進捗や製品品質の管理、原価管理などの業務を担います。

製造業で特に重視される生産管理を実施することで、品質の向上や製造コストの削減、納期の短縮化などを実現できます。 

販売管理

販売管理とは、文字通り商品・サービスの販売に関する経営管理です。

具体的には、顧客からの受注や出荷、代金の請求、顧客データなどの管理業務を行います。

販売管理を実施することで、「だれに・何を・どのくらい」販売しているかを可視化でき、過剰在庫の削減や作業の自動化などを実現できます。

また顧客の購買データを管理することで、売れ筋商品や顧客のニーズを把握でき、新製品の販売などによる売り上げの増加効果も期待できます。

参考:https://www.daikodenshi.jp/daiko-plus/production-control/what-is-sales-management/

人事・労務管理

人事・労務管理とは、 労働力(就業者)に関する経営管理の活動であり、労働力を最大限活用することを目指す「人事管理」と、労働者と会社との間の利害関係の調整を目指す「労務管理」の総称となります。

具体的には、採用や人事考課、賃金、異動、社会保険、福利厚生、労働組合などに関する運用や管理を行います。

賃金管理や採用など、人事・労務管理では会社経営に不可欠な部分を取り扱います。特に賃金や福利厚生は、従業員のモチベーションを左右するので慎重に施策を運用する必要があります。

会社の長期的な業績を左右する可能性があるため、経営管理の担当者は人事・労務の分野を軽視してはいけません。

参考:人事業務で労務担当者の役割とされる具体的な仕事内容とは? | HR NOTE

財務管理

財務管理とは、財務(ファイナンス)面から企業経営をアシストする経営管理の業務です。

具体的には、「資金調達の計画策定や実行」、「資産運用」、「M&Aの計画と実行」、「資本政策」などを行います。

業務の内容は多岐にわたりますが、資金の調達・運用により企業価値の向上を目指すことが財務管理の目的と言えます。

どれほど優れたビジネスプランや経営戦略があっても、キャッシュが存在し、それを適切に増やせなければ会社は存続しません。

その点で言うと、企業の規模や設立年数に関係なく、財務管理は経営管理の中でも欠かせない活動です。

より良い経営管理を行うには

外部環境の変化が著しい昨今、経営管理が必ずしも上手くいくとは限りません。

多角化や海外進出の影響で経営管理が複雑となり、思うように管理の成果が表れなくなる場合もあります。

この章では、そんな課題が生じやすい経営管理で、より良い結果を出す上で役に立つポイントを2つご紹介します。 

PDCAサイクルやKPIによる管理を徹底する

PDCAサイクルとは、計画・行動・評価・修正のサイクルにより業務の質向上を目指す経営管理の手法です。

PDCAサイクルを活用することで、現段階ですべきことを明確にしたり、ある計画で失敗しても失敗で得られた知見を次に活かせます。

一方でKPIとは、目標達成の上でとくに重要となる指標(数字)を意味します。

従業員に対して適切なKPIを設定することで、目標を明確にした上で的確な行動を行ってもらえるようになります。

KPIやPDCAサイクルなどの手法を徹底して活用することで、複雑な状況下でも適切な経営管理を行えるでしょう。

経営管理で役立つフレームワークや手法を詳しく知りたい方は、下記のリンク先を参考にしてみてください。

www.bizkurage.com

経営管理システムを活用する 

事業規模や事業の範囲が拡大する伴い、経営管理で行う業務量の増加や業務の複雑に直面します。

データの入力量が膨大となる上に、情報の管理・分析にも多大な労力や時間がかかるようになるため、人の力のみで業務を遂行していくことは難しくなります。

そこでおすすめなのが、経営管理を自動化できるツールの導入です。

顧客のデータを一元的に管理できるERPなどのシステムを導入することで、経営管理に費やす労力や時間を削減する効果を期待できます。

近年は人工知能技術の進歩などに伴い、より経営管理システムの性能が高まっており、より少ない時間で複雑な業務を行えるようになっています。

多角化や海外進出などにより事業構造が複雑化してきたら、経営管理のシステムを導入してみてはいかがでしょうか? 

経営管理のまとめ

今回の記事では経営管理とは何なのかを、経営企画・戦略との違いを交えつつご説明しました。

策定した計画や戦略を成功させるには、生産工程や販売データを適切に管理し、悪い部分は日々改善し続ける必要があります。

ただし経営管理の実務は、多角化や経済のグローバル化などの影響により、日々複雑化しています。

ERPなどの経営管理システムの導入やKPIの徹底などにより、複雑化した経営管理を少しでも行いやすくする工夫が求められます。

今回ご紹介した内容が、経営管理の業務に少しでもお役に立てば幸いです!

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定量発注方式とは?計算方法を具体例を使って解説します!

定量発注方式

飲食や小売、製造などあらゆる業種で必要となるのが「発注」です。

一見すると大して重要に思えないものの、発注量が適正かどうかは利益の額を左右するため注意して実施する必要があります。

発注方式にはさまざまありますが、今回は「定量発注方式」のメリット・デメリット、計算方法をお伝えします。

発注業務があるビジネスに携わる方はぜひ参考にしてください! 

  • 定量発注方式とはどのような発注方式なのか?
  • 定量発注方式のメリットとデメリット
    • 定量発注方式のメリット
    • 定量発注方式のデメリット
  • 定量発注方式で重要な「安全在庫」「発注点」「経済的発注量」の計算式
    • 安全在庫の計算式
    • 発注点の計算式
    • 経済的発注量の計算式
  • 定量発注方式による計算の具体例
    • STEP1:発注点を求める
    • STEP2:経済的発注量を求める
  • 定量発注方式のまとめ

定量発注方式とはどのような発注方式なのか?

定量発注方式とは、在庫量が一定量(発注点)まで減ったタイミングで、あらかじめ定めた量(経済的発注量)を発注する方式です。

毎度の発注量は異なるが発注間隔は同じ定期発注方式とは違い、定量発注方式では発注量は一定であるものの発注のタイミングは不規則です。

定量発注方式は、後述するメリット・デメリットから「需要変動の小さい商品」や「単価の安いもの」、「安定的に入手できるもの」の在庫管理で導入します。

一方で定期発注方式は、「需要変動の大きい商品」や「値段の高いもの」の在庫管理に適しています。

定量発注方式と定期発注方式は、利点や導入が適している場面が異なるので注意が必要です。

定量発注方式のメリットとデメリット

定量発注方式を活用すると、どのようなメリットやデメリットが想定されるのでしょうか?

この章では、定量発注方式のメリットとデメリットをお伝えします。

定量発注方式のメリット

定量発注方式には二つのメリットがあります。

一つ目のメリットは運用や管理を行いやすい点です。

定期発注方式の場合、発注するたびに需要予測のために面倒な計算を実施する必要があります。一方で定量発注方式では、最初に発注量を決定してしまえば、面倒くさい計算を実施する必要がありません。

二つ目のメリットは事務処理の効率化や自動化を図りやすい点です。

定期発注方式では毎回需要予測に基づいた発注を実施する必要があるので、事務処理も面倒になります。一方で定量発注方式の場合、発注量を決めた後は特段面倒な手続きを実施せずに済むので、事務処理を効率化したり自動化を図りやすいです。

定量発注方式のデメリット

定量発注方式を導入する際には、在庫量の過不足が生じやすいデメリットを忘れてはいけません。

定量発注方式では毎回発注する量が同じなので、需要が突発的に増加すれば在庫切れ、減った場合は過剰在庫となる恐れがあります。

この理由から、定量発注方式では需要が安定している商品や原材料に適用するのがセオリーとなっているのです。

定量発注方式で重要な「安全在庫」「発注点」「経済的発注量」の計算式

定量発注方式では、安全在庫、発注点、経済的発注量の計算が必要となります。

この章では、それぞれの計算方法をわかりやすくお伝えします。

安全在庫の計算式

安全在庫とは、事前予測が困難な在庫消費量の変動に備える目的で、多めに保有する在庫を意味します。

安全在庫は次の計算式で算出します。

  • 安全在庫 = 品切れ許容率に基づく係数 × √調達リードタイム × 需要量の標準偏差

調達リードタイムとは、発注してから納入されるまでの期間を意味します。なお需要量の標準偏差を算出する際は、一定期間の需要量を用います。

安全在庫の計算方法は、この記事の最後にある定期発注方式の記事で解説しています。

詳しく説明すると本筋からズレるため今回は割愛しますが、詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。

shikumika.com

発注点の計算式

発注点とは、定量発注方式において発注を行う水準となる点です。

つまり定量発注方式では、在庫量が発注点まで減ったタイミングで発注を行います。

発注点は以下の計算式で算出します。

  • 発注点 = L × α +  安全在庫

L:調達リードタイム

α:調達リードタイム中の1日あたりの平均需要量

経済的発注量の計算式

経済的発注量とは、ある一定期間における発注費用と在庫費用の合計を最も小さくする発注量です。

 

結論から言うと、経済的発注量は「年間在庫費用」と「年間発注費用」が同じとなる時の発注量になります。

なぜそうなるかは定量発注方式の本筋からズレるため、今回は割愛します。

この前提を踏まえると、経済的発注量は下記の通り計算できます。

  • 経済的発注量 = √ (2SR ÷Pi)

S:1回あたりの発注費用

R:年間需要量

P:在庫品の単価

i:在庫費用率(保管する在庫の価格のうち、在庫の保管費用が占める割合)

定量発注方式による計算の具体例

定量発注方式の計算式が分かっても、実際に使いこなせなければ意味がないですよね。

より定量発注方式の理解を深めるために、定量発注方式による計算の具体例をお伝えします。

例)下記の条件の時の発注点と経済的発注量を求める

  • A原材料の調達リードタイム:10日
  • A原材料の1日あたり使用量:30個
  • 安全在庫:400個
  • 1回あたり発注費用:200円
  • 在庫品の単価:4,000円
  • 年間需要量:11,000個
  • 在庫費用率:10%

STEP1:発注点を求める

まず初めに発注点を求めます。

前述した計算式に当てはめると、発注点は下記のとおり算出されます。

  • 発注点 = 10 × 30個 + 400個 = 700個

つまり定量発注方式に基づくと、在庫が700個になったタイミングで発注を行えば良いとなります。

STEP2:経済的発注量を求める

つぎは経済的発注量を求めます。

前述した計算式に当てはめると、経済的発注量は下記のとおり算出されます。

  • 経済的発注量 = √ {(2 × 200 × 11,000) ÷ (4,000 × 0.1)} ≒ 105個

つまり定量発注方式に基づくと、毎回105個だけ発注することが最適であるとなります。

定量発注方式のまとめ

今回の記事では、定量発注方式の意味やメリット・デメリット、計算方法などを解説しました。

需要変動に弱いと言うデメリットこそ持つものの、事務処理や管理が簡単と言うメリットもあります。

そのため、需要量が安定していたり、値段が安い商品や原材料とは相性が非常に良いです。

飲食店や小売店など、在庫を抱えるビジネスを実施する際にはぜひ定量発注方式を活用してみてください。 

なお下記の記事では、定期発注方式のメリット・デメリットや計算方法を解説しています。

定期発注方式を詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてくれると嬉しいです。

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選択と集中〜最小の経営資源で最大の結果を出す上で不可欠な戦略〜

選択と集中

外部環境の変化の激しい昨今、多角化により経営のリスクを分散すべきという考えが広まっています。

しかし他方で、あえて自信のある事業ドメインに経営資源を集める「選択と集中」という経営戦略により成功をおさめた企業も実在します。

特に経営資源の量が少ない中小企業にとっては、「選択と集中」はものすごく合理的な行動です。

そんな「選択と集中」とは、いったいどのような経営戦略なのでしょうか?

この記事では、選択と集中の意味や成功・失敗事例、成功させるポイントなどをわかりやすくお伝えします。

なお中小企業に「選択と集中」をオススメする理由は最後の章でお伝えするので、ぜひご参考にしてくれると嬉しいです!

  • 選択と集中とは?
    • 「選択と集中」の意味
    • 「選択と集中」を実践する手段
  • 「選択と集中」を意識した経営戦略のメリットとデメリット
    • 選択と集中のメリット
      • メリット①:効率的に収益を増やせる
      • メリット②:コストカットにつながる
    • 選択と集中のデメリット
      • デメリット①:経営上のリスクが上がる
      • デメリット②:後々大きく伸びる分野を切り捨てるおそれがある
  • 選択と集中の成功事例・失敗事例
    • 選択と集中の成功事例:日立製作所
    • 選択と集中の失敗事例:シャープ
  • 選択と集中を成功させるポイント
    • 多面的な視点から集中する事業を見さだめる
    • 長期的な目線で選択と集中を実践する
    • 利害関係者からの理解を獲得する
  • 中小・零細企業にとって「選択と集中」と「多角化」のどちらが良いか?
  • 選択と集中のまとめ

選択と集中とは?

まずはじめに、選択と集中の意味や実践手段をお伝えします。

「選択と集中」の意味

選択と集中とは、自社が強みとする事業を見さだめた上で、その事業に経営資源を集める経営戦略であり、多角化している企業に有効です。

簡単にいうと、苦手なビジネスは辞めてしまって、自信のあるビジネスに特化して取り組む経営戦略です。

「選択と集中」はピーター・ドラッカー氏が主張した考え方であり、ドラッカー氏からコンサルティングを受けたウェルチ氏が世間に広めたことで知られています。

ウェルチ氏はドラッカー氏の助言通り、自社がいちばん自信を有する事業のみに特化する経営戦略を遂行しました。その結果、ウェルチ氏が経営する会社は大成功をおさめました。

ウェルチ氏の実績もあいまって、現在に至るまで「選択と集中」はおおくの多角化企業で実際に実践されています。

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「選択と集中」を実践する手段

選択と集中の実践に際しては、主力事業以外をどうするのかが気になると思います。

基本的には、事業規模を縮小もしくは完全にそのビジネスから退きます。

ただし状況次第では、M&Aにより事業を売却する手段も活用できます。

単純に事業を縮小・退く場合とは違い、事業売却すれば売却利益を獲得できます。売却した利益を「特化する事業」に投入すれば、より選択と集中の効用を増やせるでしょう。

ただし事業を売却すると、取引先や従業員から反感を買うおそれがあるため、実践に際しては慎重な行動が求められます。

「選択と集中」を意識した経営戦略のメリットとデメリット

選択と集中を意識した経営戦略には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

この章では、選択と集中のメリットとデメリットをそれぞれわかりやすくお伝えします。

選択と集中のメリット

選択と集中を実践すると、下記2つのメリットを得られます。

メリット①:効率的に収益を増やせる

同種・同量の経営資源を使うと仮定すると、苦手なところよりも自信がある事業ドメインの方がよりおおくの収益を得られます。

選択と集中により自信があるドメインに特化することで、より効率的に収益を増やせます。

例えば苦手な仕事では1時間働くことで1万円、得意な仕事では1時間働くことで2万円得られるとしましょう。

それぞれの仕事を1時間ずつ行うと、1+2=3万円の収入になります。

他方で選択と集中により、苦手な仕事に費やす時間を得意な仕事に費やすとどうなるでしょうか?2+2=4万円稼げるようになり、苦手な仕事に時間を費やした場合よりもおおく稼げます。

多角化している企業でもこの例と同様に、強みを活かせる主力事業に特化することで、よりおおくの収益を得られるメリットを得られるのです。

メリット②:コストカットにつながる

選択と集中の有する二つ目のメリットは、コストカットの効用を得られる点です。

自信がある事業ドメインに特化すれば、多角化している企業と比べて、一つの事業における作業の標準化や習熟化が進みやすくなります。

標準化や習熟化により、労働時間の圧縮や原材料のカットにつながり、結果的にコストを減らせるようになります。

コストのカットに伴いおおくの利益を手元に残せるようになる点は、選択と集中による著しいメリットと言えます。

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選択と集中のデメリット

著しいメリットを見込める経営戦略ですが、選択と集中には以下のようなデメリットがあります。 

デメリット①:経営上のリスクが上がる

選択と集中を実践する上で、外部環境の変化に対応しにくくなるデメリットは絶対忘れてはいけません。

複数のビジネスを実践する企業であれば、 ある事業の業績が急降下しても、他の事業で収益を獲得することで経営を存続できます。

 他方で選択と集中を実践すると、仮に技術力の進歩や市場ニーズの変化により業績が急降下した場合に、他の事業でカバーできないため、倒産するリスクが増えます。

特に近年は、技術力の進歩や消費ニーズの多様化に伴い、一つのビジネスで安定的に利益を得つづけることが難しくなっています。

変化の激しい現代においては、選択と集中はハイリスクな経営戦略である点に注意しておきましょう。

デメリット②:後々大きく伸びる分野を切り捨てるおそれがある

選択と集中では、採算性が高い事業のみを残し、それ以外の事業を全て切り捨てます。

たしかに選択と集中を実践すれば収益性は上がるものの、長期的に見ると甚大な機会損失を招くおそれがあります。

今現在収益性が低くても、後々大化けして「金のなる木」になる可能性は十分あります。

このような潜在性の大きいビジネスを切り捨ててしまうと、長期的に見るとかえって損失となるかもしれません。

選択と集中の成功事例・失敗事例

選択と集中により華々しい成功をおさめた企業が実在する中で、失敗して大損失をこうむった企業も実在します。

この章では、選択と集中で成功した事例と失敗した事例をそれぞれご紹介します。

選択と集中の成功事例:日立製作所

国内企業の中で、選択と集中により成功した最たる例が日立製作所です。

2000年代後半まで同社は、バブル崩壊やリーマンショックにより業績が著しく低迷していました。

そこで経営改善に向けて同社では、自社の強みである技術力に着目し、選択と集中を実践しました。

具体的には、採算性が取れていなかった家電事業から退いて、「社会インフラ事業」や「情報通信事業」に経営資源を集めました。

選択と集中により同社は、その後に過去最高の当期純利益を記録するなど、見事なV字回復を遂げました。

選択と集中の失敗事例:シャープ

他方で選択と集中に失敗した事例として知られているのがシャープです。

2000年代初頭から同社は、従来の家電事業などに加えて、液晶事業も始めました。そんな液晶事業は大成功をおさめ、同社は急速に業績を伸ばしました。

そこで同社は選択と集中により、好業績をおさる液晶事業へ経営資源を集める戦略をとりました。 

しかし中国や韓国が低価格で液晶製品を販売し始めた影響などにより、液晶事業の業績は悪化し、やがてその悪影響は会社全体に及びました。

液晶事業への選択と集中の失敗もあいまって、同社は鴻海精密工業の傘下に入らざるを得なくなりました。

※参考

事業における「選択と集中」とは?メリット、成功・失敗事例をご紹介 | BizHint(ビズヒント)- 事業の課題にヒントを届けるビジネスメディア

選択と集中を成功させるポイント

デメリットの項でお伝えしたように、選択と集中はハイリスクで難易度の高い経営戦略です。

そんな選択と集中を成功させるには、どのような点に注意すべきなのでしょうか?

この章では、選択と集中を成功させる上で絶対おさえるべきポイントを3つお伝えします。

多面的な視点から集中する事業を見さだめる

選択と集中を実践する際は、自社の経営資源だけでなく、消費者のニーズや技術力の進歩など、外部の環境も考慮した上で特化する事業を見さだめましょう。

たとえ自社の強みを活かせる事業であっても、代替品や強力な競合他社が出現することで、選択と集中による収益性の向上効果を得られない場合もあります。

SWOT分析やファイブフォース分析などのフレームワークを用いて、多面的な視点から集中すべき事業を見さだめるのが大事です。

選択と集中を実行する際に役立つフレームワークについては、下記の記事で詳しくお伝えしています。

ぜひご参照ください!

www.bizkurage.com

長期的な目線で選択と集中を実践する

選択と集中を実践する際には、今後数十年のことも考慮する必要があります。

先ほどお伝えしたように、のちのち大きくグロースする事業をむやみに切り捨てるのは、長期的に見ると損失です。

今現在はダメでも後からグロースしそうな新規事業などがあれば、規模を縮小してでも存続させる戦略も一つの手です。

利害関係者からの理解を獲得する

選択と集中により不採算事業を切り捨てると、その事業に従事していた従業員から反感を買うおそれがあります。

これまでの頑張りが無駄だったと従業員に思われてしまうと、モチベーションが低下してしまい他の事業にも悪影響が及ぶおそれがあります。

また企業に出資してくれている株主からも、「なぜこの事業を辞めてしまうのか?」と反感を買い、出資してもらえなくなるおそれがあります。

企業経営にとって、利害関係者となる従業員や株主は欠かせません。

選択と集中が必要な理由を根拠立ててしっかりと伝えて、従業員や株主から理解をしっかり得ておくのが大切です。

中小・零細企業にとって「選択と集中」と「多角化」のどちらが良いか?

中小・零細企業(ベンチャー含む)にとっては、「選択と集中」により一つの事業ドメインに特化する戦略と、多角化により複数のビジネスを戦略のどちらが良いのでしょうか?

結論から言うと大半の中小・零細企業にとっては、選択と集中の方が適していると考えています。

企業経営を継続するには、人件費や宣伝広告費などを十分賄えるほどの収益を得つづけなくてはいけません。

中小企業や個人事業主は、保有する経営資源の量が少ないです。

そのため多角化を実践すると、ただでさえ少ない経営資源が分散してしまい、どの事業も中途半端となってしまいます。

その結果、人件費や宣伝広告費をまかなえるだけの収益を得られず、企業経営を存続できなくなるおそれがあります。

この点を踏まえると、限りある経営資源で最大限の収益を生み出せる「選択と集中」の方が、保有する経営資源が少ない中小企業に適した経営戦略といえます。

 

確かに選択と集中には、リスクを分散できないデメリットがあります。

ですが経営資源に限りがある中小企業の場合は、そのリスクに目をつぶってでも、まずは一つの事業で十分な収益を得つづける方が良いです。

他の事業に資金を回せるほど一つの事業が成功した段階で、多角化に取り組んだ方が低リスクで確実です。

一つの事業ドメインで成功しないまま多角化に取り組んだ結果、全てが中途半端にならないように注意しましょう。

選択と集中のまとめ

自信がある事業ドメインに特化する「選択と集中」は、限られた経営資源で沢山の収益を得られる経営戦略です。

しかし他方で、収益分散の効用が得られない点や潜在性の大きい事業を切り捨てるおそれがある点など、無視できないデメリットもあります。

選択と集中を実践する際は、多面的な視点や長期的な視点から、事業の選択と集中を実践していく必要があります。

ハイリスクではあるものの、まだ十分成功している事業ドメインがない限り、中小企業は「選択と集中」を意識した経営を実践するのがおう好ましいです。

 まずは「選択と集中」の考え方に基づいて強みを活かせる主力事業に特化し、十分成功してから多角化に取り組むのをオススメします!

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最寄品とは?商品の例や売るポイントを徹底解説!

最寄品

「トイレットペーパー」や「お水」を一切購入(利用)したことがない方はいるでしょうか?

おそらく99.9%の方は、人生で一度以上はトイレットペーパーやお水を購入した経験があると思います。

このように私たちの生活には、ほぼ必ず高い頻度で購入する商品が存在します。

そのような製品をマーケティングの専門用語では「最寄品」と呼びます。

最寄品を販売する際には、高級ブランド品(専門品)や家電(買回品)とは違った方法で販売する必要があります。

この記事では、最寄品の特徴や具体例、最適な販売方法をわかりやすくお伝えします。

  • 最寄品の意味とは?〜最寄品の持つ特徴〜
    • 最寄品の意味
    • 最寄品の持つ特徴
  • 最寄品に該当する商品の例
    • 生活必需品(トイレットペーパーや水など)
    • ファーストフード
    • 日用雑貨
  • 最寄品を売る際のポイント 
    • 幅広い場所(多くの店舗)で販売
    • 便利な立地で販売
    • 大々的にプロモーションを行う
  • 最寄品のまとめ

最寄品の意味とは?〜最寄品の持つ特徴〜

まず初めに、最寄品がどのようなものかを簡単にお伝えします。

最寄品の意味

最寄品とは、消費者の購買頻度が高く、購入する際にあまり意思決定に労力や時間を割かない商品を意味します。

簡単に言うと、日常的にしょっちゅう購入している安い生活必需品が最寄品です。

「あまり労力を割かずに最寄りのお店で買うから最寄品」とイメージすれば覚えやすいかと思います。 

最寄品の持つ特徴

最寄品には、上記でお伝えした以外にも下記のような特徴があります。

  • 購買頻度が高い(日常的に購入する)
  • 計画的に購入されることは少ない
  • 低価格

上記の特徴を持つ最寄品は、主にスーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売される場合が多いです。

最寄品に該当する商品の例

具体的には、どのような商品が最寄品に該当するのでしょうか?

最寄品に該当する商品例を3つご紹介します。

生活必需品(トイレットペーパーや水など)

冒頭でもお伝えしたように、トイレットペーパーや水といった私たちの生活に欠かせない製品は最寄品に該当します。

トイレットペーパーや水を購入する際、わざわざ原材料を詳しく調べたり、複数の店舗を回って比較したりしませんよね?

また生活必需品は、備蓄が無くなった時やセールの時といった突発的なタイミングで購入されるケースがほとんどであり、この点も最寄品の特徴に当てはまります。

ファーストフード

マクドナルドや吉野家などのファーストフードって、突然食べたくなりませんか?

突発的に食べたくなるファーストフードも、計画性の低さや価格の安さといった面から最寄品に含まれます。

日用雑貨

セロハンテープやのり(くっつける方)など、日用的に使う雑貨も最寄品の一種です。

こういった日用雑貨は、基本的に無くなった時や必要となったタイミングで突発的に購入されます。

また低価格である点や購入に労力を割かない点でも、最寄品としての特徴を兼ね備えています。

最寄品を売る際のポイント 

日用雑貨や生活必需品などは、一体どのように販売するのが最適なのでしょうか?

この章では、最寄品を売る際に意識すべきポイントを3つご紹介します。

幅広い場所(多くの店舗)で販売

最寄品のほとんどは、消費者の生活に広く浸透している製品でありながら、かなり低価格で販売されます。

そのため、幅広い場所やより多くの店舗で販売することで利益を確保する必要があります。

少ない店舗数では、多くの利益を確保するのは難しいかもしれません。

便利な立地で販売

消費者は最寄品の購入に関して、あまり労力や時間を割きたくないと考えています。

そのため、お客さんが購入しやすい立地で販売することが必須となります。

利便性の悪い場所で販売すると、駅前などの好立地で販売する他社に勝てません。

最寄品を販売する際は、住宅街や駅前など、利便性の高い場所に店舗を構えるのが重要です。

大々的にプロモーションを行う

くどいようですが、消費者は最寄品の購入に際してあまり労力を使いません。

つまり消費者が進んでブランド間の比較を行い、指名買いするようなケースはないのです。

よって大々的にプロモーションを実施し、企業の方から商品をアピールする必要があります。

製品を作って売るだけでは、消費者に認知してもらえず収益を得るのは困難でしょう。

最寄品のまとめ

最寄品の説明は以上になります。

私たちの身近な生活に欠かせない最寄品は、あまり意思決定に労力を割かずに購入されます。ですので、とにかく認知度を高めつつ、幅広い場所で販売する施策が求められます。

このような特徴があるため、最寄品の販売ではどうしても大手企業の方が有利となる傾向があります。

最寄品を販売する個人商店が、大手企業の進出を契機に潰れてしまうケースは少なくありません。

これから何か商品を販売する事業を行いたい方は、難易度が高いことをあらかじめ認識しておきましょう。

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