中小企業診断士クラゲの経営学・マーケティングラボ

中小企業診断士の資格や新規事業の経験を持つクラゲが、経営学やマーケティングをゆるく分かりやすく伝えます。

SWOT分析の目的とは?SWOT分析はどんな場面で役立つのか?

SWOT分析の目的

経営学やマーケティングを勉強する方であれば、一度は「SWOT分析」という用語を目にした機会があるでしょう。
SWOT分析は、経営学の本や資格テキストでほぼ必ずとっても良いほど出てくるフレームワークです。

そんなSWOT分析ですが、一体どのような目的で行うのでしょうか?

そこで今回は、SWOT分析を行う目的を3つご紹介しようと思います。

  • 目的①:経営戦略の策定
  • 目的②:現在抱えている課題の洗い出し(経営改善)
  • 目的③:全社的な認識の統一
  • SWOT分析の目的まとめ

目的①:経営戦略の策定

SWOT分析を行うもっとも大きな目的は、経営戦略の策定です。

起業や新規事業を成功させるには、競合他社との顧客の奪い合いに勝った上で、十分な利益を得続けなくてはいけません。

どの会社も本気で事業を行なっているため、ただやみくもに事業を行なっても勝ち目はありません。

競合他社との戦いに勝つには、あらかじめ入念に経営戦略を立てる必要があります。

SWOT分析は、そんな経営戦略の策定を目的に活用されます。

SWOT分析では「自社の内部環境(強み・弱み)」と自「社を取り巻く外部環境(機会・脅威)」の両面を整理することで、競争優位に直結する経営戦略を策定できるのです。

目的②:現在抱えている課題の洗い出し(経営改善)

SWOT分析は新しくビジネスを始める時のみならず、既存の事業(企業)を見直す目的でも用いられます。 

SWOT分析を実施すると、自社の強みや弱みとなる経営資源や、自社を取り巻くチャンスや脅威(リスク)を整理できます。

それにより、今後解決すべき課題を洗い出すことができるのです。

洗い出した課題を解決すれば、経営状況を改善する効果も期待できます。

このように経営改善を目的に、SWOT分析を実施するケースも少なくありません。

目的③:全社的な認識の統一

SWOT分析を行う三つ目の目的は、全社的な認識の統一です。

従業員一人一人が自社の経営戦略や内部環境・外部環境を知っていないと、いくら全社的に優れた経営戦略を策定しても、それをスムーズに実行するのが困難となります。

たとえば開発部の人材不足が弱みであることを営業が知らないと、ひたすら現場のことを考えずに案件を獲得してしまい、納期遅れなどが生じてしまいます。

このような事態に陥らないためにも、一人一人の従業員が自社の現状について知っておく必要があります。

SWOT分析は、そんな全社的な認識統一の目的でも役立つフレームワークです。

図表などにした分析結果を全社間で共有することで、一人一人が自社の現状や行うべき(達成すべき)事柄を把握できるようになります。

SWOT分析の目的まとめ

今回の記事では、SWOT分析を活用する目的を3つご紹介しました。

SWOT分析は、経営戦略を策定する目的のみならず、経営改善や認識の統一といった目的でも活用されます。

ビジネスを行う上でとても有用なフレームワークなので、皆さんもぜひSWOT分析を活用してみてください!

SWOT分析の目的のみならず全体像も知りたいという方は、下記の記事を参考にしてみてください!

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職務特性モデルとは?モチベーションはどのように高まるのか

職務特性モデル

 

部下や従業員のモチベーションを高めたい場合、皆さんはどのような手段を使うでしょうか?

給与や報酬を増やしたり、ひたすら褒める手段などが真っ先に思い浮かぶと思います。

どの方法も間違ってはいませんが、長期的にモチベーションを高く維持したいのであれば、モチベーションが上がるように仕事を工夫することがおすすめです。

今回の記事では、仕事内容面からモチベーションを考えた理論「職務特性モデル」についてわかりやすくご説明します。

従業員や部下のモチベーション向上を果たしたい経営者や管理職の方は必見です!

  • 職務特性モデルとは
  • モチベーションをもたらす5つの特性
    • 技能多様性 
    • タスク完結性
    • タスク重要性
    • 自律性
    • フィードバック
  • モチベーションの度合い(MPS)を測る計算式
  • 職務特性モデルのまとめ

職務特性モデルとは

職務特性モデルとは、仕事の内容がモチベーションを左右するとした理論です。

職務特性モデルは、ハックマンとオルダムという二人の学者によって提唱されました。

仕事内容によってモチベーションが変わるとしている点で、金銭や評価によって動機付けされるとする他の外発的動機付け理論とは一線を画しています。

モチベーションをもたらす5つの特性

職務特性モデルでは、「技能多様性」、「タスク完結性」、「タスク重要性」、「自律性」、「フィードバック」という5つの特性が存在する仕事であれば、モチベーションが高まるとしています。

この章では、モチベーションの向上をもたらす5つの特性についてくわしく説明します。

技能多様性 

技能多様性とは、仕事を行う上で必要となるスキルの多さです。

業務を遂行する上でさまざまなスキルが必要な場合に、モチベーションは向上します。

例えば同じ部品を組み立てるだけの仕事よりも、新規事業のように営業や会計など、多様なスキルが求められる仕事の方が、モチベーションが高まるということです。

タスク完結性

タスク完結性とはとは、ある仕事全体において、一人が関与する度合いです。

自分自身が行う仕事が、社内(部署内)全体の仕事により多く関与しているほど、モチベーションが向上します。

例えば利益の創出にほとんど関わらない雑務よりも、利益に直結するマーケティングや営業の方がモチベーションが向上すると職務特性モデルでは考えます。

タスク重要性

タスク重要性とは、自身の仕事が第三者に与える影響の度合いです。

職務特性モデルでは、ある仕事が社内外の人に多くの影響を与えるほど、モチベーションが高まると考えます。

例えば上司の雑務をこなすだけよりも、社会を変えるような新規事業の方が、モチベーションが高まるということです。

自律性

自律性とは、仕事に対する自由度です。

職務特性モデルでは、自分なりに創意工夫して行える仕事であるほど、モチベーションが高まると考えます。

例えば上司の言いなりにこなす仕事よりも、計画段階から全て自分で行える仕事の方がやる気はアップします。

フィードバック

フィードバックとは、仕事から得られる手ごたえや成果の度合いを意味します。

自分自身が行なった仕事の成果が自身に返ってくるほど、モチベーションがアップすると職務特性モデルでは考えます。

例えば自分がタスクを行なった結果、商品の購入数や問い合わせ数、売上高が増加したことを知ることができれば、モチベーションは高まります。

モチベーションの度合い(MPS)を測る計算式

ハックマンとオルタムは、職務特性モデルを用いてモチベーションの度合いを以下の計算式で表しました。

  • MPS(Motivating Potential Score)

= {(技能多様性 + タスク完結性 + タスク重要性) ÷3} ×自律性 × フィードバック

例えば下記のように5つの特性を数値化できる場合、MPSは以下のように計算できます。

  • 技能多様性:10
  • タスク完結性:7
  • タスク重要性:4
  • 自律性:6
  • フィードバック:3

MPS = {(10 + 7 + 4) ÷3} × 6 × 3 = 126

 

上記はあくまで、理論的なものに過ぎません。

確固たる基準がないため、5つの特性を数値化するのは難しいでしょう。

ですがモチベーションの度合いが掛け算で決まるという点については、職務特性モデルを理解する上で重要なポイントです。

たとえば一つの特性が0の場合、モチベーションの度合い(MPS)は0となってしまいます。

つまり何か一つの特性が突出して高い仕事よりも、全ての特性がバランスよく備わっている仕事の方が、モチベーションが高まることを意味しています。

従業員のモチベーションを高めたいのであれば、5つの特性を満遍なく高めるように仕事を振ると良いでしょう。

※参考

www.sankeibiz.jp

 

職務特性モデルのまとめ

従業員のモチベーション向上は、企業の業績をアップさせる上で最優先に解決すべき課題です。

金銭的な部分でモチベーションを高めるのは短期的には有効であるものの、長期的に維持するのは難しい上に、その給与水準に慣れてしまうとモチベーション向上の効果が薄まります。

長期的にモチベーションを高い水準で保ちたいのであれば、職務特性モデルの5つの特性を満たすような仕事を従業員に課すのがベストです。

この記事を読んでモチベーション理論をもっと知りたくなった方には、下記の記事もおすすめです!

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ターゲティングとは?効果的なターゲティングの方法を徹底解説!

ターゲティング

マーケティングの業務に携わる方や経営者であれば、「ターゲティング」という用語に馴染みがあると思います。

新規事業を始めるに際して、ターゲティングは誰もが行うプロセスです。

誰もが行うプロセスであるものの、事業の成功を左右する重要なマーケティング活動でもあります。

今回の記事では、そんなターゲティングの意味や戦略、設定に役立つフレームワークなどをくわしく解説します。

起業家の方やマーケターの方は、ぜひ参考にしてください!

  • ターゲティングとは
  • ターゲティングと「セグメンテーション」・「ポジショニング」の関連性
    • セグメンテーションは市場を細分化するプロセス
    • ポジショニングはターゲット市場内での競争優位性を考えるプロセス
  • ターゲティング設定の3つの基本戦略
    • 無差別型
    • 差別型
    • 集中型
  • ターテゲィングの実施に役立つフレームワーク「6R」
    • 有効な市場規模(Realistic Scale)
    • 市場の成長性(Rate of Growth)
    • 競合状況(Rival)
    • 波及効果(Ripple Effect)
    • 測定可能性(Response)
    • 到達可能性(Reach)
  • ターゲティングを成功させる上で必要なもう一つの要素
  • ターゲティングのまとめ

ターゲティングとは

ターゲティングとは、自社商品やサービスを販売する市場(顧客)を設定することを意味します。

ターゲティングは、新しく製品やサービスを販売する際に行うターゲットマーケティング(STP分析)の一環として行われます。

どの市場を選ぶかによって、同じ商品やサービスを販売しても得られる収益の額は変わってきます。

適切な市場を選べるかどうかで成功が左右されるため、ターゲティングはビジネスを行う上で非常に重要なプロセスです。

ターゲティングと「セグメンテーション」・「ポジショニング」の関連性

ターゲットマーケティングでは、ターゲティング以外にもセグメンテーションやポジショニングといったプロセスも経ます。

この章では、ターゲティングとセグメンテーション、ポジショニングの違いや関連性をご説明します。

セグメンテーションは市場を細分化するプロセス

セグメンテーションとは、ある市場を複数のグループに細分化するプロセスを意味します。

たとえば自動車を購入したい市場(顧客)は、年収や家族構成などによってグループ分けできます。

年収が少ない人は安くて燃費の良い車に強いニーズを持つ一方で、高年収の方はデザイン性やブランド力のある車に強いニーズを持ちます。

セグメンテーションは、年収や性別といったデモグラフィック基準以外にも、人口密度や気候などのジオグラフィック基準、価値観や趣味嗜好といったサイコグラフィック基準などにより行います。

ターゲティングは、セグメンテーションにより細分化したいくつもの市場の中から、自社に適した市場を選ぶプロセスです。

したがって、セグメンテーション自体が根本的に的外れだと、ターゲティングのプロセス自体が無駄になってしまいます。

ポジショニングはターゲット市場内での競争優位性を考えるプロセス

ポジショニングとは、ターゲティングで選択した市場内で、競合他社に勝つためのポジションを考えるプロセスです。

細分化した市場の中には、何社か競合となる企業がほぼ必ず存在します、

たとえば自動車市場の中で、高年収の顧客市場をターゲットにした場合、ロールス・ロイスやベントレーなど、競合企業がいくつか存在することになります。

ポジショニングでは、こうした競合企業が顧客に提供する価値や立ち位置を踏まえて、自社の立ち位置を決めていきます。

基本的には同じことをしても勝てないので、競合他社とは異なる自社独自の立ち位置を見いだします。

以上がターゲティングと「セグメンテーション」・「ポジショニング」それぞれの関係性となります。

より深く3つのプロセスについて知りたい方は、以下リンク先の記事を参考にしてみてください!

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ターゲティング設定の3つの基本戦略

経営学者のコトラーは、ターゲティング設定の戦略として、「無差別型」、「差別型」、「集中型」の3つを挙げました。

ターゲティングを行う際には、まず3つの戦略の中から自社に最適なものを選択します。

無差別型

無差別型とは、細分化された各市場の違いを考慮せず、全ての市場に同じ商品・サービスを投入する戦略です。

つまり違いではなく、各市場に共通するニーズに着目したターゲティング戦略です。

同じ商品・サービスを投入するため、マーケティングや製品の開発・製造コストを削減できます。

しかし近年は、消費者のニーズが多様化しているため、共通するニーズを見出すのが難しいです。

そのため、無差別型のターゲティングで十分な利益を得るのは困難であると考えられます。 

差別型

差別型とは、細分化された市場一つ一つに対して、それぞれのニーズを満たす商品やサービスを販売する方法です。

市場全体のニーズを満たすため、得られる収益はとても大きいものとなります。

ですが、市場によって異なるニーズ全てに対応するため、莫大な費用がかかります。 

集中型

集中型とは、細分化された市場の中から、自社に最適な一つの市場を選んで、そこに経営資源を集中的に投下するターゲティング戦略です。

仮に環境変化などによりその市場が衰退した場合、一気に得られる収益が減少します。

ですが、少ないコストで効率的に利益を得られるため、経営資源の少ない中小企業やベンチャーには最適なターゲティング戦略であると言えます。

ターテゲィングの実施に役立つフレームワーク「6R」

ターゲティングの重要性や基本的な戦略は分かっても、具体的にどのように設定すれば良いか分からない方は多いと思います。

そこでターゲティングを行う際に役立つ「6R」というフレームワークをご紹介します。

下記で挙げる6つのRの視点から検討することで、結果につながるターゲティングを設定しやすくなります。

有効な市場規模(Realistic Scale)

一つ目に検討すべきは、市場規模の大きさです。

ターゲット市場は、目標とする収益(利益)を獲得できるだけの十分な規模を持つ必要があります。

市場規模が小さいと、たとえ顧客に商品やサービスが売れても、利益が手元に残りません。

市場の成長性(Rate of Growth)

ターゲティングで考慮すべき2つ目の項目は、市場の成長性です。

ターゲット市場を選定する際には、現時点での市場規模のみならず、今後の成長性についても考慮する必要があります。

たとえ現時点で市場規模が十分大きくても、今後市場が衰退してしまうと利益を得られなくなります。

今後伸びるであろう市場を選定することが、ターゲティングでは重要になります。 

競合状況(Rival)

ターゲティングで考慮すべき3つ目のポイントは、競合企業の数や規模です。

すでに強力なリーダー企業が存在したり、競合企業の数が多い場合、その市場で十分な利益を得るのは難しいです。

ターゲティングでは、なるべく強力な競合が存在せず、かつ競合企業が少ない市場を選定することが重要となります。

波及効果(Ripple Effect)

近年の傾向を踏まえると、顧客の持つ波及効果の大きさもターゲティングにおいて重要な要素となります。

波及効果を簡単に言うと、顧客が口コミやSNSなどで商品やサービスを宣伝してくれる度合いを意味します。

広告やSEO対策のみで顧客を獲得する場合、時間がかかる上に費用もある程度かかります。

一方でSNSや口コミで商品の良さを積極的に広めてくれる顧客が多ければ、より素早くコストをかけずに顧客を増やすことができます。

とくに近年は、ネット広告や企業による積極的なマーケティングを信用しない顧客が増えています。

そのため、インフルエンサーとなってくれる顧客の存在は無視できないものとなっています。

ターゲティングを成功させるには、なるべく波及効果をもたらしてくれる消費者が多い市場を選定することも意識しましょう。

測定可能性(Response)

測定可能性とは、ネット広告やSEO対策などのマーケティング施策の効果を把握できる度合いを意味します。

ターゲティングでは、マーケティング施策の効果を把握しやすい市場を選定する必要があります。

と言うのも、施策の効果を把握できない市場を選定してしまうと、上手くいかなかった時に改善のしようがないからです。

最初からマーケティングの施策が上手くいくことは滅多に存在せず、試行錯誤してようやく結果が出てくるケースが圧倒的に多いです。

そのため、PV数や申し込み数といった指標を目で見て把握できるような市場を選定することは不可欠なのです。

到達可能性(Reach)

ターゲティングで意識すべき最後の要素は、到達可能性です。

到達可能性とは、ターゲット顧客にアプローチできる度合いです。

ここでいうアプローチとは、顧客のデータを集めることや、マーケティング施策(広告やホームページでの宣伝)を顧客に伝える行為などを意味します。

こうしたアプローチをできない場合、どれほど魅力的な市場であっても、満足に商品やサービスを売ることができません。

たとえば「地方に住むお年寄り」はたくさん存在する上に今後も増えるため、市場の大きさや成長性の面では問題ありません。

しかしインターネットを行わない上に都心からは遠いため、商品を販売したりデータを収集することは困難です。

顧客と双方向的にコミュニケーションを取れる市場を選ぶことは、ターゲティングで最低限重視すべきポイントです。

※参考

mba.globis.ac.jp

ターゲティングを成功させる上で必要なもう一つの要素

「6R」のフレームワークを活用すれば、利益をもたらす市場を効率的に設定しやすくなります。

ですがターゲティングを成功させるには、6Rの要素以外に加えて、「自社の強みを活かせるかどうか?」という視点も重要となります。

どれほど市場の規模が大きくて成長性が高くても、自社の強みを活かせない場合、競合企業に勝てなかったり、後発企業に抜かされるリスクが大きいです。

長期的に競争優位性を確立し続けるには、自社の強みを最大限発揮できる市場を選択するのが一番です。

たとえば絶対的にAI開発の技術力に強みを持っていれば、今後のAI市場で先発企業・後発企業よりも優れた商品を開発でき、長期的に利益を得られる可能性が高いでしょう。

自社の経営資源がどの程度強みとなるか知りたい方は、下記記事で紹介している「VRIO分析」を活用してみてください!

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ターゲティングのまとめ

今回の記事では、ターゲティングの意味や重要な戦略、設定に役立つフレームワークについてご説明しました。

マーケティング活動を成功させる上で、販売対象の顧客を決める「ターゲティング」はとても重要なプロセスです。

このプロセスに対する取り組み方次第で、その後の成否が左右されてきます。

今後新しい事業を始める際には、今回お伝えした内容を参考にして、結果につながるターゲティングを行ってくださると幸いです!

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スパンオブコントロールとは?直接管理できる部下の数には限度がある

スパンオブコントロール

一人の上司が管理できる人数は、専門的な用語で「スパンオブコントロール」と呼ばれています。

適切な範囲を超えて部下を管理すると、管理に非効率が生じてしまいます。

今回は、そんなスパンオブコントロールについてわかりやすくご説明します。

今現在上司として部下を管理している方や、従業員を多数抱えている経営者の方は必見です。

  • スパンオブコントロールの原則とは?スパンオブコントロールの意味
  • スパンオブコントロールを超えた数を管理するとどうなるか
  • スパンオブコントロールを拡大する方法
    • 作業の標準化を進める
    • 情報の共有方法を変える
    • マネージャーの管理能力を高める
    • 部下の意思決定や作業の能力を高める
  • スパンオブコントロールのまとめ

スパンオブコントロールの原則とは?スパンオブコントロールの意味

スパンオブコントロールとは、 一人のマネージャーが直接的に指揮監督できる部下の人数を意味します。

業種や上司・部下の能力にも左右されますが、一般的にスパンオブコントロールは5人〜8人程度と言われています。

マニュアル化しやすい業務や従業員間で行う作業が類似している場合には、スパンオブコントロールが大きくなります。

一方で、案件ごとに作業の内容が異なるケースや個々の従業員が異なる作業を行う場合には、スパンオブコントロールが小さくなります。

適切なスパンオブコントロールの範囲内で上司が部下を管理することで、業務の効率化や組織全体でのパフォーマンス向上を期待できます。

スパンオブコントロールの原則は、会社などの組織を構築する際に最優先で考慮すべき5つの原則に含まれています。

会社を設立して従業員を多数雇用する際には、最適なスパンオブコントロールを考慮した上でマネジメント体制を敷くようにしましょう。

スパンオブコントロールを超えた数を管理するとどうなるか

組織のフラット化などを行うと、管理者の数を減らすことができ、効率的かつスピーディーに事業を運営できるようになります。

しかし一方で、管理者の数が減ると一人の上司が管理する部下の数が増えてしまいます。

仮に部下の数がスパンオブコントロールの範囲を超えてしまうと、かえって業務の効率性やスピーディーさが低下する可能性があります。

たとえばこれまで5人の部下を直接管理・指導するのがやっとである場合、管理する人数が倍になったらどうでしょうか?

全員の進捗状況を正確に把握することが困難となったり、全員の進捗状況を管理するのに時間がかかるようになります。

組織のフラット化はしばしばもてはやされますが、スパンオブコントロールを考慮せずに行ってしまうと逆に非効率になるので注意しなくてはいけません。

スパンオブコントロールを拡大する方法

スパンオブコントロールを超えて部下を管理すると、かえって業務の効率性が低下します。

とはいえ、状況次第では管理者の数を減らす(≒上司が管理する人数を増やす)必要が出てくることもあるでしょう。

業務の効率性を低下させずにマネジメント層が管理する人数を増やすには、スパンオブコントロールを拡大する必要があります。

この章では、スパンオブコントロールを拡大する方法を4つご説明します。

作業の標準化を進める

どの従業員でも上司の指示がなく同じクオリティで作業を行えるようになれば、上司が指示したり手直しを行う必要がなくなります。

上司の負担が大幅に軽減すれば、スパンオブコントロールも拡大します。

情報の共有方法を変える

何かあるたびにわざわざ合って進捗状況を報告し合っていると、その分だけ時間が無駄になります。

チャットツールや業務管理システムの導入により、インターネット上でも進捗状況を報告・管理できるようにすれば、その分だけ時間や労力を省くことができます。

IT化はスパンオブコントロールの拡大の効果を手軽に得られる方法なので、積極的に導入しましょう。

マネージャーの管理能力を高める

上司(マネージャー)の管理能力が十分でなければ、訓練次第でスパンオブコントロールを拡大させる余地があるでしょう。

たとえば優れたマネージャーが実践しているマネジメント手法を取り入れたり、セミナーなどに参加してマネジメント手法を学んで実践すると、管理能力の向上につながります。

部下の意思決定や作業の能力を高める

部下の意思決定や作業の能力を高めることも、スパンオブコントロールを拡大する上で有効な方法です。

一人一人が上司の指示なく満足に仕事を行えるようになれば、上司が部下を管理する労力や時間を削減することができるわけです。

スパンオブコントロールのまとめ

なるべく多くの部下を一人で管理できたほうが良いのは確かですが、スパンオブコントロールを超える範囲で管理しても、かえって効率性が低下してしまいます。

自身に適したスパンオブコントロールを見極めた上で、最適な範囲でマネジメントを行うことが業務の効率化には欠かせません。

どうしても多くの人数を管理したいのであれば、今回お伝えした方法でスパンオブコントロールを拡大するのも一つの手です。

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流動比率・当座比率とは?各指標の目的や違いをわかりやすく解説!

流動比率と当座比率

自己資本利益率や負債比率といった経営分析の指標は、企業の経営状況を定量的に分析する上で非常に役立ちます。

数ある指標の中でも、短期的な安全性を図る際には「流動比率」や「当座比率」と呼ばれる指標を利用する必要があります。

今回の記事では、短期的な安全性を図る指標である流動比率と当座比率について、違いを明確にしつつ解説します。 

  • 流動比率や当座比率を見ると何が分かるのか?
  • 流動比率とは
    • 流動比率の意味
    • 流動比率の計算式
    • 流動比率の目安
  • 当座比率とは
    • 当座比率の意味
    • 当座比率の計算式
    • 当座比率の目安
  • 流動比率と当座比率の違い
  • 流動比率と当座比率のまとめ

流動比率や当座比率を見ると何が分かるのか?

そもそも流動比率や当座比率を見ると、一体何がわかるのでしょうか?

結論から言うと、流動比率や当座比率を見ることで、その会社の「短期的な安全性」や「短期的な支払い能力」が分かります。

会社の持つ負債の中には、一年以内に返す必要があるもの(流動負債)もあります。

会社の中にこの流動負債を全額返すだけの資産がなければ、資金繰りが悪化して会社の経営を継続できなくなる可能性が高まります。

流動比率や当座比率は、会社内の資産を全て換金した場合に、一年以内に返す必要のある負債を全て返すことができるかどうかを見る指標なのです。

流動比率とは

ここからは、流動比率と当座比率の意味や計算式、目安をそれぞれご説明します。

まず初めに、流動比率から解説します。

流動比率の意味

流動比率とは、一年以内に返済する義務のある流動負債に対して、一年以内に現金化できる流動資産をどのくらい持っているかを表す指標です。

流動比率の数値がおおきいほど、短期的な安全性が高いと言えます。

流動負債には、買掛金や短期借入金、支払手形などがあります。

一方で流動資産には、現金や預金、売掛金、棚卸資産などが該当します。

流動比率の計算式

流動比率は、流動資産を流動負債で割った値に100をかけることで計算できます。

  • 流動比率(%) = (流動資産÷ 流動負債) × 100

例)流動資産200万円、流動負債100万円

流動比率(%) = (200 ÷ 100) × 100 = 200%

流動比率の目安

理想的な流動比率の目安は、200%以上と言われています。

ただし上記は理想的な数値であり、実際には100%以上あれば問題ないと言われています。

なぜなら、流動比率が100%ということは、少なくとも直近1年間は負債を返しきれずに資金繰りが悪化する心配がないと言えるからです。

一方で流動比率が100%を切っていると、すべての流動資産を売却しても流動負債を返しきれない状態であるため危険です。

会社を経営する際には、常に流動比率が100%を上回るようにしておくことが大事です。

当座比率とは

次に、当座比率の意味や計算式、目安を解説します。 

当座比率の意味

当座比率とは、一年以内に返す義務のある流動負債に対して、当座資産をどの程度持っているかを表す指標です。

当座資産とは、現金と預金、受取手形、売掛金、有価証券を合計したものです。

つまり流動資産から棚卸資産を差し引いたものが、基本的には当座資産となります。

当座比率の計算式

当座比率は、当座資産を流動負債で割った値に100をかけることで計算できます。

  • 当座比率(%) = (当座資産 ÷ 流動負債) × 100

例)当座資産160万円、流動負債100万円

当座比率(%) = (160 ÷ 100) × 100 = 160%

当座比率の目安

当座比率の目安は、100%以上であることが好ましいと言われています。

詳しくは後述しますが、当座比率の分子では流動資産よりも確実に現金化できる「当座資産」を利用しています。

そのため、当座資産が流動負債を上回っていれば(当座比率が100%以上あれば)、1年以内の安全性は高いと言えるのです。

流動比率と当座比率の違い

流動比率と当座比率はどちらも短期的な安全性を測る指標ですが、どのような違いがあるのでしょうか?

結論を言うと、流動比率と当座比率の違いは「指標自体の信頼性」にあります。

分子に当座資産を利用している当座比率の方が、より厳格に短期的な安全性を測ることができます。

なぜなら、 当座資産は確実に1年以内に現金化できるか分からない「棚卸資産」を除外するためです。

棚卸資産(在庫)を現金に換えるには、お客さんに在庫商品を販売する必要があります。

会計のルール上は流動資産(一年以内に現金化できる資産)に分類されますが、必ずしも1年以内に在庫を全て売りさばけるとは限りません。

お客さんの需要量次第では、一年以内に売れない可能性は十分考えられます。

より正確に短期的な安全性を算出するには、不確実性がおおきい当座資産を差し引くことで、より確実に1年以内に現金化できる「当座資産」を利用する必要があるわけです。

より厳格に短期的な安全性(支払い能力)を調べたい際は、流動比率ではなく「当座比率」を利用しましょう。

流動比率と当座比率のまとめ

今回の記事では、短期的な安全性を図る指標である「流動比率」と「当座比率」の意味や計算式、目安をお伝えしました。 

流動比率や当座比率について知っておけば、自社や取引先の短期的な安全性を財務の面から分析することができます。

ただし厳格に1年以内の安全性を測る場合には、当座比率を利用する必要があるので注意しましょう。

経営分析のやり方についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください!

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集中戦略とは〜自社の得意分野に特化した経営戦略〜

集中戦略

あらゆる物事に幅広く手をつけるよりも、何か一つに特化(集中)した方が、大きな結果を得られる可能性が高いです。

これはビジネスでも同じことが言えます。

幅広いターゲットを対象に商品やサービスを提供するよりも、ごく一部の地域や顧客層に絞って商品やサービスを開発・販売した方が、大きな成果を得られるかもしれません。

こうした一部の分野に特化する経営戦略は、「集中戦略」と呼ばれています。

この記事では、中小企業やベンチャー企業におすすめの集中戦略について解説します。

種類やメリット・デメリット、成功事例に加えて、集中戦略を成功させるポイントもわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてくれると嬉しいです! 

  • 集中戦略とは?
    • 集中戦略の意味
    • 「差別化集中」と「コスト集中」
      • 差別化集中戦略
      • コスト集中戦略
  • 集中戦略のメリットとデメリット
    • 集中戦略で得られるメリット
      • 自社の強み(経営資源)を最大限発揮できる
      • 競合他社との競争を回避しやすい
      • 確固たるブランドを確立しやすい
    • 集中戦略で注意したいデメリット
      • 強力な競合他社の参入により、急激にシェアを失う可能性がある
      • 環境の変化によりニッチ市場でなくなったり、顧客の需要が減少するリスクがある
  • 集中戦略の成功事例〜スズキはなぜ成功したのか〜
  • 集中戦略を成功させるポイント
  • 集中戦略のまとめ

集中戦略とは?

まず最初に、集中戦略の意味と種類をカンタンにご説明します。

集中戦略の意味

集中戦略とは、自社の強みを活かせる一部の市場に限定したビジネスを行い、そこにヒトやカネといった経営資源を集中的に投下する経営戦略です。

つまり、限られた地域や一部の収入層といったニッチ市場に限定してビジネスを行うのが集中戦略です。

集中戦略は、ハーバード・ビジネス・スクールのポーター教授が提唱した競争優位性を確立する上で有効な戦略の一つです。

ちなみにポーター氏が提唱した競争優位背を築く戦略は、集中戦略に加えて「差別化戦略」と「コストリーダーシップ戦略」の三つです。

それぞれのメリットとデメリットを踏まえて、自社に適した競争戦略を選ぶのが重要となります。

「差別化集中」と「コスト集中」

集中戦略は、さらに「差別化集中」と「コスト集中」の二種類に分けることができます。

差別化集中戦略

差別化集中戦略とは、ある特定の市場にフォーカスし、その中で差別化を図る戦略です。

ただでさえニッチな市場で差別化を図ることで、唯一無二のブランドを確立することを意図した経営戦略といえます。

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コスト集中戦略

一方でコスト集中戦略とは、特定の狭い市場の中で、低コストで商品やサービスを提供することで競争優位性を築く経営戦略です。

他の企業とほぼ同じ内容の商品やサービスを、より低コストで提供することで、より利益率を高くしたり、顧客シェアを奪うことを目的とします。

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集中戦略のメリットとデメリット

他の競争戦略と同様に、集中戦略にはメリットとデメリットの両方があります。

この章では集中戦略のメリットとデメリットをそれぞれ紹介するので、ご自身の経営している(もしくは経営する予定)会社に適しているかをチェックしてみてください。

集中戦略で得られるメリット

集中戦略を遂行すると、主に以下3つのメリットを期待できます。

自社の強み(経営資源)を最大限発揮できる

集中戦略を行う最大のメリットは、自社の強みや経営資源を最大限発揮できる点です。

集中戦略では、規模が小さく自社の強みを活かせる市場(顧客)をターゲットとします。

つまり自社の強みを規模の小さい市場に集中的に投下できるため、少ない経営資源で最大の結果を期待できます。

また、経営資源を小さな市場に集中的に投下することで、格上相手に勝てる可能性がある点もメリットの一つです。

経営資源が豊富な大手企業との競争になった場合、相手は分散させた経営資源の一部をそのビジネスに投入する一方で、こちらは経営資源を集中投入してビジネスを行います。

経営資源の全体量では負けていても、その事業分野に投入する量では上回ることで、格上企業相手でもシェアの奪い合いに勝てる可能性があるのです。

以上の理由から、経営資源の質は良いが量が少ないという中小企業にとって、集中戦略はとても最適な戦略なのです。

競合他社との競争を回避しやすい

集中戦略で狙うニッチ市場は、基本的に強力な競合企業が存在せず、競合企業の数自体も少ないです。

そのため、競合他社との競争にあまり巻き込まれることなく、十分な収益を得やすいです。

負け戦をせずに事業を成長させやすい点は、集中戦略の大きなメリットといえます。

確固たるブランドを確立しやすい

集中戦略には、マーケティングの面から見ても大きなメリットがあります。

ニッチな商品やサービスを利用する顧客から見ると、その商品やサービスを販売する企業自体少ないです。

そのため集中戦略により、一度顧客に受け入れられる商品やサービスを販売できれば、継続して自社商品(サービス)を利用してもらえます。

継続して自社商品のみを利用してもらえるため、広い市場でビジネスを行うよりも強力なブランドを確立しやすいです。

強力なブランドを確立すれば、安定的に収益を得られる上に、商品やサービスの単価を上げることも可能でしょう。

また仮に他社との競争に巻き込まれても、ブランドがすでに確立しているため、シェアを失わずに済む可能性が高いです。

集中戦略で注意したいデメリット

集中戦略にはメリットが多くありますが、むやみに過信するのは禁物です。

というのも、集中戦略には下記2つのデメリットもあるからです。

強力な競合他社の参入により、急激にシェアを失う可能性がある

集中戦略でもっとも注意したいデメリットは、競合他社の参入により急激にシェアを失う可能性がある点です。

あるニッチ市場で集中戦略を遂行し、その市場で莫大な利益を得られたとしましょう。

そうなるとその市場が稼げることが広く知れ渡り、経営資源を豊富にもつ大手企業が参入してくる可能性があります。

経営資源を豊富にもち、かつネームバリューのある大手企業が参入した場合、あっという間に顧客を奪われてしまう恐れがあります。

大手が参入してくる前に確固たるブランドを確立できていれば、シェアを大幅に奪われる事態を回避できるかもしれません。

ですがそうでない限り、経営資源の質やブランド力で劣る大手企業に勝ち続けるのは難しいでしょう。

環境の変化によりニッチ市場でなくなったり、顧客の需要が減少するリスクがある

集中戦略の持つ二つ目のデメリットは、市場自体がニッチでなくなったり、顧客の需要が減少するリスクがある点です。

たとえば商品が売れ続けたり新規参入が相次ぐと、市場が大きくなってもはやニッチ市場では無くなります。

そうなると競争も激しくなり、集中戦略の優位性が失われてしまいます。

もしくは技術力の進歩によりより優れた商品が出てきたら、自社の商品を利用してもらえなくなります。

どれほど強みを活かせる市場であっても、商品やサービスを利用する顧客がいなければ利益は得られません。

こうした環境の変化に弱い点は、集中戦略を行う上で回避できないデメリットなので注意しましょう。

集中戦略の成功事例〜スズキはなぜ成功したのか〜

集中戦略を実践し、大成功を収めた企業は数多く存在します。

その中でもモデルケースと呼べるものといえば、自動車メーカーの「スズキ」です。

自動車メーカーであるスズキは、創業以来自動車メーカーとして大きく成長し続けてきました。

ここ数年も業績は上昇傾向にあり、2018年度には3兆8,000万円もの売り上げを得ました。

そんなスズキが大成功した理由は、軽自動車分野に特化した集中戦略にあります。

スズキは自動車業界の中でも、軽自動車の販売に特化した集中戦略を長年続けてきました。

その結果、2006年までの34年間連続で軽自動車の販売において国内No.1の実績を挙げるほどの大成功を収めました。

トヨタや日産などの大企業に引けを取らないほどの成功を収めているのは、まさにこうした強者との競争を避ける「集中戦略」を徹底したからであると言えるでしょう。

参考:経営コム

集中戦略を成功させるポイント

集中戦略を成功させる方法には、確固たる正解がありません。 

ですが個人的には、圧倒的に優れている強み(コアコンピタンス)を適用できる市場にフォーカスすることが、集中戦略を成功させる鍵だと思います。

そもそも集中戦略は、限られた小さな市場に経営資源を集中的に投入する戦略です。

そのため、強みを存分に発揮できる市場に集中すれば、理論上は最大限の成果を期待できると考えられます。

極端な例ですが、運動が苦手な人がスポーツを1年間練習するよりも、運動が得意な人がスポーツを1年間みっちり練習する方が、上達する度合いは大きいでしょう。

このことがビジネスでも言えると思います。

自社の得意とする能力を最大限発揮できる市場を見い出し、そこに人員や資金を集中的に投入すれば、成功する可能性を高めることができるでしょう。

自社の強みが集中戦略を遂行する上で役に立つかを知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください!

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集中戦略のまとめ

今回の記事では、集中戦略の意味や種類、メリット・デメリット、成功事例などを解説してきました。

集中戦略は、限られた経営資源を最大限活かす上でとても有効な経営戦略です。

幅広い顧客をターゲットとして、経営資源が豊富な大手企業と真っ向から勝負しても勝ち目はありません。

中小企業やベンチャー企業には、集中戦略により賢く勝ち抜く戦略が適しているでしょう。

今後ご自身でビジネスを始めたい方は、ぜひ集中戦略を実践してみてください!

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経験価値マーケティングとは?目に見えない価値を提供する戦略

経験価値マーケティング

商品やサービスをたくさん売るには、一体何を重視すれば良いのでしょうか?

このような問いを投げかけられたら、多くの人は性能の良さや利便性の高い商品・サービスを作れば良いと思うでしょう。

確かに間違ってはいませんが、もしかしたらそれだけでは足りないかもしれません。

というのも近年は、性能や便利さだけでなく、楽しさやワクワクさといった感情を理由に商品やサービスを利用する消費者が増えているからです。

今回の記事では、消費者の感情を刺激する「経験価値マーケティング」についてわかりやすく説明します。

ぜひ参考にしてみてください!

  • 経験価値マーケティングとは?
    • 経験価値マーケティングの意味
    • 「経験価値」の種類
      • 感覚的経験価値(五感)
      • 情緒的経験価値(喜怒哀楽)
      • 認知的・創造的経験価値(考える)
      • 行動的・肉体的経験価値(行動する)
      • 関係的経験価値(交流する)
  • 経験価値マーケティングを行うメリット
    • 商品やサービスの差別化につながる
    • 顧客のブランドロイヤルティ向上につながる
  • 経験価値マーケティングの事例
  • 経験価値マーケティングを学べる本
  • 経験価値マーケティングのまとめ

経験価値マーケティングとは?

まず最初に、経験価値マーケティングの意味や「経験価値」の種類をご説明します。

経験価値マーケティングの意味

経験価値マーケティングとは、利便性や実用性といった価値ではなく、商品やサービスを利用して得られる「経験価値」を重視するマーケティング手法です。

皆さんは商品やサービスを利用して、「楽しい」とか「満足した」、「美しくて感動した」などといった感情を抱いたことが一度はあると思います。

経験価値とは、そうした商品やサービスを利用して得られる感情・感覚を意味するのです。

つまり経験価値マーケティングとは、実際に商品やサービスを利用してもらい、お客さんに「楽しい」などの感情を持ってもらうことで、商品やサービスの購入につなげる戦略なのです。

一昔前までは、便利な商品や高性能な商品を販売すれば、顧客のニーズを満たすことができました。

しかし近年は、技術力の進歩により利便性や性能の高い商品(サービス)が巷に溢れるようになり、性能や利便性といった物質的な価値だけでは顧客のニーズを満たせなくなりました。

そこで注目されるようになったのが、経験価値マーケティングです。

例えば家電の場合、高性能なだけでなく、インテリアとしてもオシャレなものが売れるようになりました。

性能や利便性といった部分で差別化しにくい昨今は、嬉しさやワクワク感といった感情をお客さんに提供することが求められているのです。

「経験価値」の種類

経験価値マーケティングは、コロンビアのビジネススクールで教鞭をとっているシュミット教授が提唱している理論です。

※シュミット氏の執筆した経験価値マーケティングの本については後ほど紹介します。

そんなシュミット教授は、顧客が商品やサービスを利用して得られる「経験価値」には、次の5種類があると述べています。

感覚的経験価値(五感)

感覚的経験価値とは、五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)で感じることのできる価値です。

感覚的経験価値の具体例としては、以下のものがあります。

  • おしゃれなデザイン
  • 綺麗な音色
  • 高級感のある味わい

経験価値マーケティングでは、商品やサービスの特徴に合わせて、五感に訴えることが大切です。

情緒的経験価値(喜怒哀楽)

情緒的経験価値とは、商品やサービスを利用して感じる喜びや怒り、悲しみ、楽しさといった感情です。

例えば商品の体験イベントを開催し、喜んでもらったり楽しんでもらうのが経験価値マーケティングとなります。

認知的・創造的経験価値(考える)

認知的・創造的経験価値とは、考えることで生み出される好奇心や創造性といった感情を意味します。

例えばサービスを利用することで、知識欲がより強く芽生えたりした場合、認知的・創造的経験価値が得られたと考えます。

行動的・肉体的経験価値(行動する)

行動的・肉体的経験価値とは、サービスや商品を利用することで得られる、行動や身体への良い影響を意味します。

例えば商品を利用して健康的な生活ができるようになった場合、経験価値がもたらされたと考えられます。

関係的経験価値(交流する)

関係的経験価値とは、同じ商品やサービスを利用する顧客同士が交流することで得られる仲間意識や共感などの感情です。

例えば同じ商品を利用していることで、全くの他人と仲良くなった場合には関係的経験価値がもたらされたと考えられます。

経験価値マーケティングを行うメリット

経験価値マーケティングを行うメリットは、主に下記2つに集約されます。

商品やサービスの差別化につながる

先ほどお伝えしたように、性能や利便性といった面で差別化を図ることは難しいです。

一方で美しさや仲間意識といった経験価値は、目に見えない上に技術力でどうにかなるものではないため、真似することが難しいです。

経験価値マーケティングにより、顧客に経験価値を提供できれば、競合他社との差別化につながります。

真似されにくい独自の強みを持てるため、価格競争にも巻き込まれずに高価格でのサービス・商品販売も可能になるでしょう。

顧客のブランドロイヤルティ向上につながる

真似されにくいということを顧客の側から見ると、「喜び」や「美しさ」といった経験価値はある特定企業の商品・サービスからしか得られません。

例えばディズニーから得られる楽しさは、他のテーマパークで遊んでも全く同じ楽しさは得られません。

また、ヴィトンやグッチといった高級ブランド物を使って得られる高揚感や優越感は、他のブランドでは中々得にくいでしょう。

全く同じ価値は他では得られないため、顧客はその企業の商品やサービスを使い続けます。

つまり経験価値マーケティングが成功すれば、自社の熱狂的なファンを増やせるのです。

熱狂的なファンは自社に対して強いブランドロイヤルティを持つため、継続的に多くの利益をもたらしてくれます。

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経験価値マーケティングの事例

経験価値マーケティングは、実際に多くの企業で実践されています。

今回は数ある成功事例の中でも、とくに経験価値マーケティングをうまく活用している事例として、「ディズニーランド」を取り上げます。

ディズニーランド以外にも、国内には数々の遊園地やテーマパークがあります。

ではなぜダントツで成功しているかというと、「日頃の生活を忘れられる非日常感」や「ディズニー映画の中に入り込んだかのような楽しさ」といった経験価値を提供しているからです。

例えば船に乗って楽しむアトラクションに乗ると、進行役のキャストさんがまるで映画の主人公のようにトークを繰り広げます。

またアトラクションのクオリティも非常に高く、映画の世界をそのまま再現したかのような楽しさを味わえます。

また極め付けなのは、パーク内からは道路や一般の建物が見えないようになっていることです。これにより、完全な非日常感を演出しています。

キャストさんからアトラクション、パークの作りに至るまで、細部にまでこだわっているからこそ、ディズニーは「非日常感や圧倒的な楽しさ」を提供するテーマパークとして確固たる地位を築いているのです。

ディズニーランドの徹底したサービス精神は、まさに経験価値マーケティングのお手本とも言える事例です。

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経験価値マーケティングを学べる本

経験価値マーケティングを学びたい方は、コロンビアのビジネススクールのシュミット教授が書いた本で勉強するのがおすすめです。

この本では、経験価値マーケティングを成功させる戦略について、スターバックスやティファニーなどの事例も交えつつ、わかりやすく解説されています。

この記事では、経験価値マーケティングの基本的なポイントのみを紹介しましたが、この本を読めばより深く・実践的に経験価値マーケティングを理解できるでしょう。

経験価値について詳しく知りたい方は、ぜひ読んでみてください! 

経験価値マーケティングのまとめ

消費者の感情を刺激する経験価値マーケティングは、商品の標準化が進んだ昨今においてとても有効なマーケティング手法です。

ブランディングや差別化にもつながるため、経験価値マーケティングによって得られる恩恵はとても大きいです。

皆さんも性能面や便利さばかりではなく、顧客の感情を揺さぶるようなサービス・商品を提供してみてはいかがでしょうか?

今回の記事の内容が、経験価値マーケティングへの理解につながれば幸いです!

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経営学・マーケティングのおすすめ勉強法!【中小企業診断士が徹底解説】

経営学とマーケティングの勉強法

この記事を開いてくれた方の多くは、「経営学やマーケティングを勉強したいけど、何から始めれば良いかわからない」という動機を持っていると思います。

経営学やマーケティングの知識は、経営者のみならずマーケターや経営企画の方など幅広い方に役に立ちます。

しかし本格的に勉強するとなると、どのように勉強すべきか分からないという方は少なくありません。

そこで今回は、経営コンサルタントの国家資格である「中小企業診断士」の資格を持つ身として、また新規事業の立ち上げで得た経験などをもとに、経営学やマーケティングのおすすめ勉強法を徹底解説しようと思います!

  • そもそも経営学やマーケティングの勉強は役に立つの?
  • 経営学やマーケティングの勉強法トップ3【時間がある人向け】
    • 1位:大学院やビジネススクールに通う
    • 2位:優れた本を何冊も読む
    • 3位:中小企業診断士の勉強をする
  • 経営学やマーケティングをスキマ時間で気軽に勉強する方法
  • 経営学・マーケティングの勉強法まとめ

そもそも経営学やマーケティングの勉強は役に立つの?

この記事を読んでいる方は、そもそもなぜ経営学やマーケティングを勉強しているのでしょうか?

多くの方は、「仕事で役立てたい」 とか「新規事業や起業を成功させたい」という理由で勉強したいと考えていると思います。しかしこうした考えと同時に、経営学やマーケティングの知識は役に立たないという考えも持っているのではないでしょうか?

たしかに、全く経営学やマーケティングの勉強をせずに大成功した経営者は少なくありません。中には、知識なんて必要ないと主張している経営者やコンサルタントもいます。

たしかに経営学やマーケティングの知識がなくても成功する可能性はありますが、知識を持っていた方が失敗する確率を減らしつつ、成功する可能性を高めることができると思います。

たとえば経営学者の一人であるポーターは、競合他社に勝つ戦略として「差別化戦略」、「コストリーダーシップ戦略」、「集中戦略」の三つを挙げています。

こうした戦略をあらかじめ知っていれば、闇雲に経営戦略を策定するよりも成功可能性の高い戦略を打ち立てることができます。

またマーケティングの理論を学習すれば、消費者の心理を逆手に取った価格設定や販売促進を行えるようになります。

 

よほど優秀でセンスのある人でない限り、知識も経験もない人が起業して成功する可能性は限りなく低いです。

過去の偉人や経営学者の知恵の結晶を勉強し、1%でも成功する可能性を高める(≒失敗可能性を減らす)方が賢い選択と言えます。

今後起業する方や経営企画やマーケティングの業務に携わる方は、自身の成功のために勉強に「投資」してみてはいかがでしょうか?

経営学やマーケティングの勉強法トップ3【時間がある人向け】

経営学やマーケティングを勉強するメリットが分かったところで、オススメの勉強法をランキング形式でお伝えします。

この章では、ある程度勉強時間を確保できる方にオススメの勉強法をお伝えします。

1位:大学院やビジネススクールに通う

もっともオススメの勉強法は、大学院やビジネススクールに通って勉強する方法です。

大学院やビジネススクールをオススメする理由は、良質な経営学・マーケティングの知識を双方向的(実践的)に勉強できる点です。

大学院やビジネススクールでは、数ある経営学やマーケティング理論の中でも、とくに良質なものを効率的に勉強できます。加えて単に知識を暗記するだけでなく、他の受講生とのディスカッションなどにより、実践的に知識を習得することができます。

分からない部分が仮に出てきても、講師や仲間の受講生に質問できるため、分からない部分をそのままにせずに知識を習得できます。

ただし大学院やビジネススクールに通うとなると、ほとんどの平日の日中を拘束されることになります。また費用も莫大にかかります。

ある程度の資金力がある上に、仕事を一時的に休める方でないと経営学やマーケティングを勉強できない点は大きなデメリットです。

2位:優れた本を何冊も読む

経営学・マーケティングのオススメ勉強法第2位は、優れた本を何冊も読む方法です。

この勉強法をおすすめする理由は、自分の好きな時に勉強できる点です。

ビジネススクールに通うとなると、平日日中のほとんどの時間を拘束されます。

一方で本を読む勉強法ならば、通勤中や寝る前など、自分の好きな時に勉強することができます。そのため、仕事を続けながら経営学やマーケティングの知識を身に付けることが可能です。

加えて評判の高い優れた本のみを厳選して読めば、あまりお金をかけずに実践的な知識を効率的に習得できます。

ただし自由かつ低コストで勉強できる一方で、 知識のインプットしかできない点はデメリットになります。

ビジネススクールとは違い、ひたすら自分で本を読んで知識を身に付ける必要があります。そのため、ディスカッションなどにより深く知識を身につけるのは困難です。

また、分からない部分があった場合にはネットなどで調べる必要があります。

勉強の「質」という観点ではビジネススクールや大学院に劣るものの、経営学やマーケティングを気軽に勉強できる点ではオススメの勉強法です。

3位:中小企業診断士の勉強をする

忖度しているわけではないですが、中小企業診断士の資格学習も経営学やマーケティングの勉強法としてオススメです。

この勉強法をオススメする理由は、とくに重要な知識を広く勉強できる点です。

中小企業診断士の試験では、経営学やマーケティングに関する知識を出題する科目があります。中小企業診断士試験の勉強をすれば、おのずと経営学やマーケティングの知識を習得することができます。

とくに中小企業診断士の資格では、有名どころの経営学やマーケティングの知識ばかりが出題されます。そのため、少ない勉強時間で本当に必要な知識のみを網羅的に覚えることが可能です。

ただし、中小企業診断士の試験学習で得られる知識は全体的に浅いので注意が必要です。

中小企業診断士の勉強を行えば、「SWOT分析」や「価格設定の方法」など、重要な経営用語の意味やマーケティングの基礎は覚えることができます。

しかし具体的な分析のやり方など、実践的な部分まで踏み込んだ知識はあまり勉強できません。

最低限重要な知識を身につける上では有用な勉強法ですが、より実践的に知識を深く掘り下げたいのであれば、自身で本を読むなり仕事を経験するなりしなくてはいけません。

経営学やマーケティングをスキマ時間で気軽に勉強する方法

上記でお伝えしたのは、中小企業診断士の資格学習や新規事業の立ち上げに携わってきた上で、とくに有用だと思う勉強法です。

しかし上記でお伝えした勉強法は、どれも実践するには相応の勉強時間が必要となります。本を読むにしても、優れた本を調べることや本を読み進めるのにある程度時間がかかってしまいます。

日頃仕事が忙しい社会人の方からすると、もっと気軽に経営学やマーケティングの知識を勉強したいですよね。

スキマ時間で良質な知識を習得したい方にオススメなのが、ビジネススクールを運営するグロービスが提供する動画学習サービス「グロービス学び放題」です。 

このサービスを利用するには、月々1,634円(税込 年間プラン)かかります。人によっては安くないと感じるでしょう。

しかしこのサービスには、価格以上の魅力が数多くあります。

 

もっとも大きな魅力は、ビジネスに必要な経営学やマーケティングの知識を体系的に勉強できる点です。

SWOT分析や貸借対照表の読み方などの必須知識を、実務での活用事例を踏まえつつ習得することが出来ます。単なる知識のインプットだけでなく、思考力も磨けるので本をただ読んだり資格の学習を行うよりもより実践的なスキルが身につくでしょう。

また、好きなタイミングで気軽に勉強できる点もグロービス学び放題の魅力です。

当サービスの動画は、スキマ時間で勉強できるように一本3分程度で構成されています。ビジネススクールレベルの質の高い勉強を寝る前や通勤中などに気軽にできる点は、仕事で忙しいサラリーマンの方にとっては大きなメリットとなるでしょう。

そしてユーザー限定のイベントに無料で参加できる点も、グロービス学び放題をオススメする理由の一つです。

グロービス学び放題を利用している方であれば、優秀な講師によるワークショップやユーザー同士の自主勉強会に「無料で」参加できます。

普段の勉強で得た知識のアウトプットやビジネスで役立つ人脈の構築などを無料でできるのは、グロービス学び放題を利用する方に限定の特典なのです。

 

つまりグロービス学び放題を利用すれば、「ビジネススクールの持つ質の高い勉強」と「ビジネス書の持つ気軽な勉強」という二つのメリットを同時に得られるのです。

これだけ至れり尽くせりのサービスを、一ヶ月わずか1,634円(税込)で利用できるのは他にありません。ビジネス書一冊の値段で豊富なサービスを受けられると考えれば、支出に対するリターンはとても大きいでしょう。

とはいえ、本当に優れたサービスなのか心配な方もいると思います。

「サービスにお金を払わせるために良いことしか言っていないのでは?」と思う人もいるでしょう。実際自分も、この文章を見たら同じことを思います笑

ですがグロービス学び放題には10日間の無料体験があるので、不信感を抱く方も心配ありません。

なんと今なら有料サービスと全く同じ動画講義を、10日間無料で体験することができます。

万が一10日体験して「自分には合わないな」と思ったら、有料プランを利用しなければ済む話です。

無料である上に10日間の体験で良質な知識を得られるので、費やした時間も無駄にはなりません。

無料でビジネススクールの質の高い講義を体験できるので、不審に思う方はまずは無料プランから体験してはいかがでしょうか?

無料プランは下記リンク先から利用することができます。

経営学・マーケティングの勉強法まとめ

今回の記事では、中小企業診断士の観点から経営学・マーケティングのオススメ勉強法をご説明しました。

今回はオススメの勉強法として、ビジネススクールの利用や読書、中小企業診断士の勉強を紹介しました。

ただしどの方法も、良質な知識を身につけられるものの、ある程度時間や費用がかかってしまいます。

そこで仕事で忙しいサラリーマンの方には、グロービス学び放題をオススメします。

グロービス学び放題を利用すれば、わずかビジネス書1冊分の料金で実践的な経営学やマーケティングの理論を勉強できます。

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回収期間法とは?カンタンに投資可否を判断できる便利な方法!

回収期間法

「新しい設備を購入すべきか?」

「新規事業を始めるべきか?」

ビジネスで成功するには、上記のような場面で正しい意思決定を行わなくてはいけません。意思決定に失敗すると、莫大な損失を被ったり時間を無駄にしてしまいます。

今回はこうしたビジネス上の意思決定に役立つ「回収期間法」について、計算方法やメリット・デメリットを解説します。

意思決定の手法の多くは専門的な知識を要し難しいですが、回収期間法は専門的な知識を必要としないため簡単に活用できます。

スモールビジネスを営んでいるものの、会計や財務の知識に不安があるという方はぜひ参考にしてください!

  • 回収期間法とは?回収期間法の意味
  • 回収期間法の計算方法
    • 各年度キャッシュフローが均等額のケース
    • 各年度でキャッシュフローの額が異なるケース
  • 回収期間法の持つメリットとデメリット
    • 回収期間法のメリット
    • 回収期間法のデメリット
  • 回収期間法のまとめ

回収期間法とは?回収期間法の意味

回収期間法とは、投資金額を回収する期間を基に事業の投資意思決定を行う手法です。

回収期間法では、投資期間の回収期間を求めて、その期間が会社にとって満足できる場合に投資を行うと判断します。

例えば5年以内に投資金額を回収したいのであれば、「5年以内の回収が見込める場合には投資を行い、5年以上かかる場合には投資を行わない」という風に意思決定を行えます。

なお複数の投資案がある場合は、もっとも回収期間が短い案を採択するのがセオリーです。

回収期間が短ければいち早くキャッシュを増やせますし、不測の事態で資金を回収できなくなるリスクも小さくなります。

なお投資金額の回収期間を計算する際には、正味キャッシュフロー(税引後営業利益+減価償却費)を用いるのが一般的です。

回収期間法の計算方法

次に、投資金額を回収し終える期間を計算する方法を説明します。各年のキャッシュフローが均等である場合とそうでない場合で計算方法が若干異なるので、それぞれ分けてご説明します。

各年度キャッシュフローが均等額のケース

毎年同じ額のキャッシュフローを得られると予測した場合は、下記の計算式で回収期間を計算します。

  • 回収期間 = 初期投資額 ÷ キャッシュフロー

例えば初期投資額が5,000万円で、毎年1,000万円のキャッシュフローを得られる場合、回収期間は5,000万円÷1,000万円=5年となります。

各年度でキャッシュフローの額が異なるケース

毎年得られるキャッシュフローの金額が異なる場合には、初期投資額から各年度のキャッシュフローを差し引きながら回収期間を計算します。

文章で説明するのは難しいので、具体的な例を見てみましょう。

例)以下のケースにおける回収期間

  • 初期投資額:5,000万円
  • 1年目CF:1,000万円
  • 2年目CF:1,500万円
  • 3年目CF:1,500万円
  • 4年目CF:2,000万円

まず初めに、初期投資額の5,000万円から1年目のCFを差し引きます。

  • 5,000万円 − 1,000万円 = 4,000万円(残り①)

次に、残り①から2年目のCFを差し引きます。

  • 4,000万円 − 1,500万円 = 2,500万円(残り②)

まだ初期投資額のうち2,500万円を回収できていないので、3年目のCFを残り②から差し引きましょう。

  • 2,500万円 − 1,500万円 = 1,000万円(残り③)

まだ初期投資額のうち1,000万円を回収できていないので、残り③から4年目CFを差し引きます。

  • 1,000万円 − 2,000万円 = −1,000万円

4年目のCFを引いた結果、残額がマイナスとなってしまいました。

つまりこのケースでは、3年目から4年目の間に投資額を回収できるわけです。

3年目のいつに回収できるかを特定するためには、残り③を4年目CFで割る必要があります。

  • 1,000万円÷2,000万円=0.5(年)

つまり3年目のちょうど半分で初期投資を回収できることを意味します。

以上より回収期間法を用いた結果、回収期間は3.5年であると計算できました。

回収期間法の持つメリットとデメリット

最後に、回収期間法を利用するメリットとデメリットをお伝えします。

回収期間法のメリット

回収期間法のメリットは、「カンタンに計算できる点」と「誰が見ても理解しやすい点の二つです。

投資の意思決定手法には、NPV法や収益性指数法などもありますが、これらの手法を利用するには会計やファイナンスの知識をある程度知っておく必要があります。

一方で回収期間法は、上記で見たように四則演算さえできれば誰でもできます。

また回収期間法の判断基準は「回収期間に納得できれば投資する」という単純なものなので、誰が見ても意思決定の根拠を理解しやすいです。

計算のしやすさや理解のしやすさから、あまり会計や財務の知識がない方でも手軽に利用できる点が魅力です。

回収期間法のデメリット

カンタンに計算できる点は大きなメリットであるものの、回収期間法には数多くのデメリットがあります。

もっとも致命的なデメリットは、回収期間後の利益をまったく考慮していない点です。

極端な例ですが、以下の例を考えて見ましょう。

  • 3年以内に投資資金を回収できれば投資額を実行する
  • 計算した結果、2年で回収できるものの3年目以降はまったくキャッシュフローを得られない

常識的に考えると、3年目以降はまったく利益を得られないので、投資する魅力はほぼ皆無です。しかし回収期間法を利用すると、このケースだと投資を実行するという判断結果となります。

逆に投資資金を3年以内に回収できない場合、たとえ4年目以降に莫大なキャッシュフローを見込めても投資を行わないという判断ミスを下してしまいます。

 

また、時間価値を無視している点も回収期間法の大きなデメリットです。

投資の意思決定を正確に行うには、「キャッシュフローが発生するタイミング」を考慮する必要があります。何故ならファイナンスの理論ては、1年目に得られる100万円と3年目に得られる100万円とでは、実質的な価値は異なるとみなすからです。

時間価値をくわしく説明すると長くなるので今回は割愛しますが、回収期間法では時間価値を考慮していないために、NPV法や収益性指数法と比べると意思決定の精度が低くなるのです。

 

以上のようなデメリットがあるため、より質の高い意思決定を行う場合には、NPV法などの手法を用いる必要があります。

NPV法についてくわしく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください!

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回収期間法のまとめ

投資判断の手法を使えるようになると、明確な根拠を持って投資の意思決定を行えます。

しかし投資判断の手法をつかうには、ある程度財務や会計に関する専門知識が必要となります。

回収期間法は数ある投資判断手法の中でも、専門知識を必要としないため最も簡単に活用できます。

回収期間法は誰でも簡単に利用できるので、ぜひ自身で行なっているビジネスや投資などで活用してみてください!

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リーダーシップとマネジメントの違いを学問的な視点から解説

リーダーシップとマネジメント

リーダーシップとマネジメント、一見似ているようで両者の意味は大きく異なります。

リーダーシップとマネジメントの果たす役割や必要なスキルの違いを知れば、より効率的に事業を運営できるかもしれません。

この記事では、学問的な視点を交えつつリーダーシップとマネジメントの違いを考えてみます。

  • リーダーシップとマネジメントの定義
    • リーダーシップの意味
    • マネジメントの意味
  • リーダーシップとマネジメントの果たす役割の違い
    • リーダーシップの担う役割
      • 長期的なビジョンの提示
      • ビジョン達成に必要な体制の確立
      • 組織メンバーのサポート
    • マネジメントの担う役割
      • 計画の立案
      • 経営資源の配分
      • 計画の実行・管理
  • リーダーシップとマネジメントに必要な能力の違い
    • リーダーシップに必要な能力
      • 将来を予測する力
      • カリスマ性・人間性
    • マネジメントに必要な能力
      • 業務や業界に関する知識
      • 計画の管理能力
  • まとめ

リーダーシップとマネジメントの定義

 まず初めに、リーダーシップとマネジメントの定義をそれぞれご説明します。

リーダーシップの意味

リーダーシップという用語をめぐっては、さまざまな経営学者が自身の観点から定義を述べています。

数年前に日本で話題となったピーター・ドラッカー氏は、リーダーシップを「組織の使命を考えて、それを明確に確立すること」と定義しています。

一方で組織論の大家であるバーナード氏は、リーダーシップを「信念を作り出すことによって、協働する個人を鼓舞する力」と定義しています。

学者によって定義は異なるものの、およそリーダーシップとは「組織構成員のモチベーションを高めたり将来のビジョンを考えることで組織を統率する行為・能力」であると言えます。

マネジメントの意味

リーダーシップと同様に、マネジメントについても著名な経営学者が定義づけしています。

その中でもっとも有名な定義は、ドラッカー氏の「組織に成果を上げさせるための道具や機能、機関」というものです。

もっと簡単にいうと、具体的な目標や目標達成に必要な計画を立ててメンバーを動かす行為がマネジメントとなります。

リーダーシップとマネジメントの果たす役割の違い

リーダーシップとマネジメントの最も大きな違いは、それぞれが担う役割にあります。

結論から言うと、リーダーシップが会社の基幹となる部分(ビジョンや戦略など)の構築を担う一方で、マネジメントは具体的な実務の実行を担います。

リーダーシップの担う役割

リーダーシップの担う役割には、主に下記の3つがあります。

長期的なビジョンの提示

リーダーシップが果たすもっとも重要な役割は、長期的なビジョンの提示です。5年先、10年先にどのような会社になっていたいのかを明確にし、それを従業員や株主に伝えるのです。

長期的なビジョンがなければ、従業員にとっては働く目的や目標がないため、モチベーションが湧き上がってきません。

また組織としての明確な目標がないため、一人一人の行動がバラバラになり、長期的な目標の達成が難しくなります。

一致団結して会社を成長させるには、長期的なビジョンを示すリーダーシップが欠かせないのです。

ビジョン達成に必要な体制の確立

リーダーシップが果たす二つ目の役割は、ビジョン達成に必要な体制の確立です。どれほど優れたビジョンを持っていても、それを実行するための人材や戦略、組織構成がなければ実行しようにも上手くいきません。

ビジョンの達成に必要な経営戦略を策定することや、従業員がスムーズに働けるための組織構成の構築などを行い、ビジョンの達成に必要な環境を整えるのもリーダーシップの重要な役割なのです。

組織メンバーのサポート

意外と見落とされがちなリーダーシップの役割に「組織メンバーのサポート」があります。リーダーシップと聞くと、経営者が何でもかんでも決めて、厳しく従業員の行動を監督することだと思う方もいるでしょう。

しかしリーダーシップをふるうリーダーには、権限を部下(マネジメント層)に移譲し、マネジメント層を補佐する役割が求められています。

社員がほとんどいないベンチャー企業ならばともかく、社員数が多い企業で全ての従業員の行動を管理するのはかえって非効率です。

むしろマネジメント層(部長など)に日頃の業務は任せて、自身はマネジメント層がより効率的に役割を果たせるようにサポートする方が、全社的なパフォーマンスは向上します。

※リーダーシップについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

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マネジメントの担う役割

一方でマネジメントが担う役割は、下記の3つであると考えられます。

計画の立案

マネジメント層が担うべき一つ目の役割は、計画の立案です。

リーダーシップをふるう層(経営陣)が示すビジョンや戦略を達成するには、具体的な行動計画が必須となります。

例えば「5年後に売上高10億円」というビジョン(目標)があっても、それを具体的に達成するための計画がなければ、どのように達成するのか不明確です。

ビジョンや戦略を達成するために「いつまでに・何を・どのように行うか」を詳細かつ具体的に策定するのがマネジメントの重大な役割です。

経営資源の配分

立案した計画に沿って経営資源(ヒト・モノ・カネ)を最適に配分するのも、マネジメント層の大切な役割です。

経営資源の配分を間違えると、目標達成に余分な費用がかかったり、計画通りに業務を遂行できなくなる可能性があります。

よってマネジメント層には、経営資源を最適に配分するために、業務や業界に関する深い知識や経験が求められます。

計画の実行・管理

マネジメント層の担う三つ目の役割は、計画の実行と管理です。

具体的には、部下のモチベーションや健康を管理したり、進捗状況をチャットツール等で管理し、計画通りに業務を進める役割を担います。

ただし計画通りに物事が進むとは限りません。取引先が倒産して原材料を調達できなかったり、急な欠員などのトラブルが発生する可能性は少なくありません。

マネジメント層には、こうした突発的なトラブルに対処する臨機応変さも求められます。

リーダーシップとマネジメントに必要な能力の違い

リーダーシップとマネジメントには、必要となる能力にも違いがあります。この章では、リーダーシップとマネジメントのそれぞれに必要な能力の違いをご説明します。 

リーダーシップに必要な能力

リーダーシップを発揮する上で必要な能力は下記2つの要素です。 

将来を予測する力

会社組織が成功するには、正しい経営ビジョンや戦略を従業員に示す必要があります。

そのためには、今後の経済動向や消費者のニーズを予測する力が必要です。

カリスマ性・人間性

リーダーに不可欠な能力といえば、「カリスマ性」や「人間性」です。会社が成長するには従業員の活躍が欠かせませんが、リーダーにカリスマ性が皆無であったり、人間性が悪かったりすると従業員は動いてくれません。

想像してもらいたいのですが、どれほど能力が優秀でもめちゃくちゃ性格が悪い人からは指図を受けたくないですよね笑

より多くの人に熱心に働いてもらうには、人を惹きつけるだけのカリスマ性や人間性が必要です。 

マネジメントに必要な能力

 一方でマネジメントを行う上で必要な能力は次の2つです。

業務や業界に関する知識

目標やビジョンを達成し得る計画を立てるには、業務や業界に関する知識はあった方が良いでしょう。

何をやっているか分からない分野で、質の良い計画を立てるのは難しいです。

ある程度業界や仕事の内容を知っているからこそ、質の良いマネジメントができるのです。

計画の管理能力

マネジメント層には計画の管理能力も不可欠です。

質の良い計画を策定することはもちろん、その計画を達成するように進捗状況を適切に管理する必要があります。

そのためには、予定通りに物事を進める真面目さや几帳面さ、トラブルに迅速かつ適切に対処する臨機応変さも求められるでしょう。

まとめ

役割や必要な能力に違いこそあるものの、 リーダーシップとマネジメントには優劣はありません。会社経営を長期的に継続するには、リーダーシップとマネジメントの双方が必要です。

今後ビジネスを行う際や新規プロジェクトのリーダーとなった際には、ぜひリーダーシップとマネジメントを意識して行動してみてください!

そうすれば、普段以上の成果を上げることができるかもしれません。

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