中小企業診断士クラゲの経営学・マーケティングラボ

中小企業診断士の資格や新規事業の経験を持つクラゲが、経営学やマーケティングをゆる〜く分かりやすく伝えるブログです。

バランススコアカードではKPIをどう設定すべき?

バランススコアカード KPI

経営管理で用いられるツールの一つに「バランススコアカード」というものがあります。

多面的に業績を評価できるバランススコアカードを活用する際には、評価指標としてKPIを用います。

では一体、どのような指標をバランススコアカードのKPIに設定すれば良いのでしょうか?

この記事では、バランススコアカードで用いるKPIを具体例を交えつつご紹介します。

バランススコアカードについてカンタンなおさらい

まず最初に、バランススコアカードについてカンタンにおさらいしておきましょう。

「バランススコアカードの意味や目的なんて知っているよ」という方は、この章をスキップしてもらって構いません!

バランススコアカードとは、経営管理で用いるフレームワーク(ツール)の一つです。

バランススコアカードでは、「財務」、「顧客」、「業務プロセス」、「学習・成長(教育や社員の能力向上など)」という4つの視点で業績を評価します。

経営戦略(計画)を適切に遂行できたかを測る際には、一般的に売上高や利益が用いられます。

しかし長期的な目線で見ると、顧客満足度や新規事業の立ち上げ数、従業員の能力向上といった財務以外の要素も重要となります。

バランススコアカードを用いれば、多面的に会社の経営を評価・管理できるようになるのです。

バランススコアカードで用いるKPIの例

バランススコアカードでは、あらかじめ定めた経営戦略・計画を予定通り実行できたかどうかを測るために、KPI(重要業績評価指標)を用います。

どのようなKPIを活用するかは、「財務視点」「顧客視点」「業務プロセス視点」「学習・成長視点」それぞれで異なります。

この章では、バランススコアカードの各視点の評価で用いるKPI指標の例をお伝えします。

財務視点で用いるKPIの例 

財務視点では、従業員や株主といった利害関係者の期待に応えるには、どのようなKPIを設定すべきかを考えます。

つまり、従業員や株主により魅力的な報酬や配当金を渡すには、どのような目標を達成すべきかどうかを考えます。

具体的には、下記の指標をKPIに設定するケースが多いです。

  • 売上高
  • 利益
  • 労働生産性
  • ROE
  • ROA
  • キャッシュフロー

顧客視点で用いるKPIの例

顧客視点では、自社の商品やサービスを利用してくれるお客さんに対して、どのような行動を行うべきかという視点でKPIを設定します。

簡単にいうと、お客さんに満足してもらえているかを測定できるKPIが必要です。

具体的には、下記の指標をKPIとして設定します。

  • 顧客満足度
  • リピート率
  • ライフタイムバリュー(LTV)

業務プロセス視点で用いるKPIの例

業務プロセスの視点では、業績や顧客満足度の向上のために、どのような業務プロセスが必要かどうかを考えてKPIを設定しまし。

単純な作業プロセスはもちろん、新しいことにどれだけ挑戦しているかなど、全社的な視点でもKPIを設定するのが良いでしょう。

業務プロセスの視点では、例えば以下の指標をKPIとして設定します。

  • トラブル対応に要する時間
  • 新規事業の立ち上げ数
  • 生産リードタイム

学習・成長の視点で用いるKPIの例

学習・成長の視点では、従業員や会社全体としての成長度合いを測定するためのKPIを設定します。

長期的に会社経営を続けるには、現時点の業績や顧客満足度のみならず、今後に向けて一人一人がレベルアップする必要があります。

バランススコアカードの中で最も定量化しにくい部分ですが、おろそかにせずKPIをしっかり設定しましょう。

具体的なKPIとしては、以下の指標を活用します。

  • 従業員のチャレンジ精神
  • 特許や意匠、商標の出願件数

バランススコアカードのKPIを設定するポイント

バランススコアカードで用いるKPIを設定する際には、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

ここでは、KPI設定で意識すべきポイントを2つご紹介します。

現実的に達成できるKPIにする

会社を経営する以上、どうしても高い目標を掲げたくなると思います。

ですがあまりにも高い目標を定めてしまうと、全く達成できないので経営戦略や計画が無意味となってしまいます。

バランススコアカードを活用する際は、現実的に達成できるKPIを定めることがポイントとなります。

KPIは具体的に!

バランススコアカードのKPIにおいて、現実性と同じくらい重要なのが具体性です。

「売上高をもっと増やす」といった抽象的なKPIでは、何をすべきかが明確にならない上に、計画や戦略通りに行動できたかを評価できなくなります。

「1年以内に売上高20%アップ」といった感じで、具体的な目標を設定することが大切です。

設定したKPIを全社に周知させる

バランススコアカードは、会社全体(もしくは一部署内)の経営管理で用いるフレームワークです。

そのため、バランススコアカードで定めたKPIは全社的に周知させる必要があります。

いつまでに何を達成すべきかを周知して初めて、従業員は明確に行動できるようになります。

※KPIの設定方法やコツについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご参照ください。

www.bizkurage.com

バランススコアカードのKPIまとめ

この記事では、経営管理で役立つバランススコアカードについて、どのようなKPIを設定すべきかを解説しました。

バランススコアカードでKPIを設定する際には、4つの視点ごとに適したKPIを定めることが大切です。

また、具体性や現実性を重視するのも欠かせません。

今回ご紹介した内容が、バランススコアカードの導入に役立てば幸いです!