起業に役立つおすすめ資格ランキング

起業する際に資格を取っておくと、実務に役立つ専門知識を習得できたり、顧客に対して専門性をアピールできるなど、色々とメリットを得られます。

とはいえ、世の中にはたくさんの資格があり、どの資格が起業に役立つか判断するのは難しいかもしれません。

そこで今回は、実際に個人事業主として起業した筆者が、起業で本当に役立つおすすめ資格5つを、ランキング形式でご紹介します。

なお今回は、「仕事に対するニーズ(仕事の獲得しやすさ)」、「起業における知識やスキルの有用性(仕事で役立つかどうか)」、「資格の取得しやすさ」という3つの観点をそれぞれ10点満点で評価した上で、起業に役立つ資格を厳選しています。

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1位:税理士

断トツで起業におすすめの資格は税理士です。

税理士とは、国民の税金に関する相談やアドバイス、業務の代行などを担う専門家です。

起業を志す方に税理士資格をおすすめする最大の理由は、仕事に対するニーズの大きさです。

税理士は個人事業主や経営者の確定申告や日々の会計処理はもちろん、財務面でのコンサルティングやM&Aのアドバイザー業務などを担うため、ビジネスでは欠かせない存在です。

また税理士は、一般的な市民が納税する相続税や固定資産税などの税金についても、相談やアドバイスを行います。

つまり税理士は、ほとんど全ての国民にとって必須となる存在であるわけです。

それだけニーズが高いにも関わらず、税金に関する相談や代行、書類の作成などは税理士資格を持つ人しか行えません。

ニーズが高い上に仕事を独占できる「独占資格」であるため、他の資格よりも断トツで起業後に仕事を獲得しやすいといえます。

また、税理士資格を取得する過程で得られる知識は、税理士として起業しなくても役立ちます。

たとえば所得税や法人税に関する知識は、確定申告や日々の節税対策では不可欠でしょう。

税理士資格を勉強することで、日々の節税を有利に勧められたり、確定申告に要する費用を削減できるのは非常に大きなアドバンテージです。

ただし、難関国家資格と言われるだけあり、税理士資格に合格するのは非常に大変です。

人によって適正な時間は異なるものの、合格までに2,500〜5,000時間もの勉強が必要と言われています。

起業家にとって得られるメリットこそ大きいものの、資格取得までが大変なのが税理士資格の特徴です。

点数
仕事に対するニーズ(仕事の獲得しやすさ)10点
起業における知識やスキルの有用性10点
資格の取得しやすさ3点

2位:FP技能検定2級

起業で役立つおすすめの資格第2位は、FP技能検定2級です。

FP技能検定とは、ライフプランの設計を財務的な観点からサポートする専門家「ファイナンシャルプランナー(FP)」に関する資格試験です。

3級から1級までありますが、難易度や実用性を考えると2級がおすすめです。

FP技能検定2級がおすすめなのは、比較的取得しやすい資格である割に、仕事に対するニーズが大きいからです。

そもそもFPの業務は、資産運用や税金・保険など、私たちの生活に馴染みのある領域です。

ほとんどの人にとって欠かせない領域に関して助言やサポートを行うため、起業後に仕事を獲得しやすいわけです。

仕事を獲得しやすい上に、日々の生活や起業後の資金繰りなどで、FP2級の学習で得られる知識はとても役に立ちます。

実用性やニーズが高い一方で、FP2級の難易度は税理士や後述する中小企業診断士などと比べると遥かに低いです。

起業する予定の方にとって、FP2級はコスパが非常に良いのでおすすめです。

点数
仕事に対するニーズ(仕事の獲得しやすさ)5点
起業における知識やスキルの有用性7点
資格の取得しやすさ10点

3位:中小企業診断士

起業におすすめの資格ランキング第3位は、中小企業診断士です。

中小企業診断士とは、中小企業の経営をサポートするコンサルタント資格です。

経営戦略やマーケティングなど、あらゆる観点から中小企業の経営に関してコンサルティングを行うのが中小企業診断士の仕事です。

税理士や後述する行政書士、司法書士とは異なり、診断士のみが行える独占業務はありません。

そのため、起業後にコンサルタントの仕事の獲得しやすいかと言われれば、必ずしもそうとは言い切れません。

しかし商工会議所での経営相談など一部の業務で実質的に優遇されていたり、診断士を知っている相手には専門性を評価してもらえる点から、大半の民間資格よりは十分起業でアドバンテージとなるでしょう。

そして何より、中小企業診断士を起業家におすすめする最大の理由は、資格取得の過程で学習する知識自体が、起業前後で役立つものばかりだからです。

たとえば経営戦略やマーケティングを網羅的に学べるため、実効性の高い戦略やビジネスプランを策定できるようになります。

また、ITや法律、補助金制度など、起業する際に知っておくと役立つ知識を網羅的に学べます。

したがって、肩書きとして資格を活かすというよりも、起業で役立つ知識やスキルを得たい方におすすめの資格と言えます。

点数
仕事に対するニーズ(仕事の獲得しやすさ)6点
起業における知識やスキルの有用性10点
資格の取得しやすさ5点

4位:行政書士

起業家におすすめの資格ランキング第4位は行政書士です。

行政書士とは、許認可に必要な申請書類や遺言書、遺産分割協議書の作成といった行政手続きを業務とする資格です。

行政書士をおすすめする最大の理由は、独占業務がある点です。具体的には、「官公署に提出する書類」や「権利義務に関する書類」、「事実証明に関する書類の作成」は、行政書士の資格を持つ人が独占的に担うことになっています。

業務の独占が認められている(=競争が少ない)ため、行政書士として起業すれば比較的仕事を獲得しやすいでしょう。

ただし、税理士やFP、中小企業診断士と比べると、ビジネスに役立つスキルや知識はあまり得られません。

強いて言うならば、許認可に関する知見を得られるくらいでしょう。

仕事に対するニーズこそ大きいものの、ビジネスに直接役立つ知識やスキルはあまり得られないことから、第4位にランクインさせました。

点数
仕事に対するニーズ(仕事の獲得しやすさ)8点
起業における知識やスキルの有用性6点
資格の取得しやすさ5点

5位:日商簿記2級

起業に役立つ資格ランキング第5位は日商簿記2級です。

日商簿記とは、資産や負債の増減や収益を正しく記録する「簿記」に関する検定資格です。

日商簿記には1級から3級まであり、数字が少ない方が難しい(1級が一番難しい)です。

1級になると難易度の割に得られるメリットが少ないので、今回は2級をランクインさせました。

日商簿記2級を起業におすすめする理由は、比較的簡単に取得できる割に、起業後のビジネスに必須の知識を網羅的に学べる点です。

日商簿記の学習過程では、決算書類(貸借対照表や損益計算書など)の作成や、日々の帳簿付けの方法などを網羅的に学べます。

どんな事業で起業しようとも、日々の記帳や確定申告は欠かせません。また、自社の経営状況を財務的な観点から分析できると、より合理的な判断でビジネスを行えるようになります。

日商簿記2級を勉強すれば、会計処理や経営分析など、起業する上で知っておくと有利な知識を網羅的に身に付けることができます。

ただし、日商簿記2級は専門性をアピールして案件を獲得するには不向きです。「日商簿記2級を持っています!」とアピールしても、起業する上ではほとんど有利にはならないので注意しましょう。

点数
仕事に対するニーズ(仕事の獲得しやすさ)2点
起業における知識やスキルの有用性6点
資格の取得しやすさ9点

まとめ

世の中には資格が数多ありますが、起業に役立つ資格はごく少数に限られています。

資格を活かして起業したいならば、取得する資格を労力とメリットの側面から慎重に検討することが重要です。

今回おすすめした資格の中から、ぜひご自身の起業スタイルに合いそうな資格を見つけてチャレンジしていただければと思います。

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