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フランチャイズのデメリットとメリット〜本部・加盟店の各視点から解説!〜

フランチャイズのメリットとデメリット

フランチャイズは、大手コンビニチェーンや飲食店など、幅広い業種・業態で採用されているビジネスモデルです。

近年は大手のみならず、中堅ベンチャーでもフランチャイズにより事業を拡大している例もあり、ますますフランチャイズに対する注目が集まっています。

この記事を読んでいる方の中にも、フランチャイズビジネスに興味がある方がいると思います。

そこで今回の記事では、フランチャイズのメリットとデメリットについてわかりやすくご紹介しようと思います。

フランチャイズ契約に興味がある方は必見の内容です! 

フランチャイザー(本部)のデメリット

フランチャイズビジネスに参入したい方は、まずは悪い側面から知った方が良いと思います。

先にメリットを知ると安心してしまい、悪い面には目を向けないのが人間です。

メリットだけ見てフランチャイズをはじめてしまうと、後々大きな失敗に陥る恐れがあります。

しっかりと負の側面も踏まえた上でフランチャイズへの参入を検討して欲しいので、まずはデメリットからご紹介します。

この項では、フランチャイザー(本部)側が知っておくべきデメリットを2つ紹介します。

デメリット①:フランチャイジー(加盟店)ごとにサービスの質に差が出る

フランチャイズ契約では、本部はあくまでアドバイスするだけで、日々の運営活動は加盟店に委ねられます。

そのため、加盟店ごとにサービスの良し悪しに差が出てきます。

ちょっとした差であれば問題ありませんが、ブランド全体を毀損するレベルでサービスの質が悪いと、フランチャイズビジネス全体の収益に影響が生じ得ます。

完全にサービスの差を無くすのはほぼ不可能ですが、マニュアル化や経営指導の徹底によりある程度は均等化できるでしょう。

デメリット②:フランチャイズの仕組み化が難しい

フランチャイズを成功させるには、直営しなくても加盟店が十分な収益を出せるだけの仕組みを確立する必要があります。

しかし、経営のノウハウや経験がほぼない加盟店に、十分な収益を得られるようになってもらうのは簡単ではありません。

ビジネスに慣れていない相手に安定的に稼いでもらうシステムを作るには、日々の試行錯誤や緻密な戦略が必要となります。

フランチャイジー(加盟店)のデメリット

フランチャイジー(加盟店)としてフランチャイズビジネスを始めたい方も、あらかじめデメリットを知っておくべきです。

ここでは、フランチャイジーのデメリットを2つお伝えします。

デメリット①:制約が多く自由に経営しにくい

自分でお店を出す場合、メニューや接客方法は全て自分たちで決定できます。

しかしフランチャイズの加盟店として経営する場合、基本的には本社のマニュアルや経営指導に従う必要があります。

制約が多いケースが大半であるので、自分が良いと思った施策を導入したくても気軽にはできません。 

自由に経営したい方にとっては、この点は大きなデメリットだと思います。

デメリット②:本部や他の加盟店次第で経営が悪化する可能性がある

自分でお店を経営する場合、良くも悪くも自分の行なったことが全て自分のお店に返ってきます。言い換えると、自分が変なヘマをしない限り、経営が悪化するリスクはほぼありません。

一方でフランチャイズビジネスの場合、本部や他の加盟店の動きに左右されやすいです。

たとえば他の加盟店が過酷な労働をアルバイトに強制していたことがバレた場合、自分の経営するお店も同じことをしていると批判を受けるおそれがあります。

またフランチャイザーのブランド力が弱まってしまうと、自分のお店がどんなに頑張っていても、本部につられて業績が悪化するおそれがあります。

自分ではどうにもできない要因に左右される点は、フランチャイズの致命的なデメリットです。

フランチャイザー(本部)のメリット

手痛いデメリットがいくつもあるフランチャイズですが、それと同じくらい、もしくはそれ以上にメリットもあります。

ここからは、フランチャイズ契約のメリットをわかりやすくご紹介していきます。

まずはフランチャイザー(本部)が得られるメリットを2つ紹介します。

比較的少ない経営資源で多店舗展開ができる

フランチャイザー(本部)における最大のメリットは、少ない費用で多店舗展開できる点です。

直営店を1店舗増やす場合、増やす度に土地代やオフィスの家賃、人件費、原材料費など、多額の費用が発生します。

そのため、経営資源(要するにお金)が少ない企業にとって、多店舗展開はとても難易度が高いです。

一方でフランチャイズの場合、店舗を経営する上で必要な費用の一部を加盟店に出してもらうので、少ない費用で多店舗展開を実施できるわけです。

長期的かつ安定的に利益を獲得できる

フランチャイズのビジネスでは、加盟店から定期的に加盟料や売上の数%をロイヤリティとして受け取れます。

ですので、本部が動かなくても長期的かつ安定的に利益を得続けることができます。

店舗数が増えるほど、安定的に得られる利益も増えていくのでメリットが大きくなります。

フランチャイジー(加盟店)のメリット

次に、フランチャイジー(加盟店)としてフランチャイズビジネスを行うと得られるメリットを2つ解説します。 

自力で開業するよりも難易度が低い

自分で飲食店や小売店を開業しようと思ったら、一から店舗運営のノウハウを身につけたり、取引先を開拓する必要がありとても難しいです。

一方でフランチャイズに加盟すれば、本部が契約している原料の仕入先を利用したり、本部のマニュアルに沿って経営できる為、自力で開業するよりも簡単に事業を始めることができます。 

フランチャイザー(本部)のブランド力やノウハウなどを活用できる

自力で事業を始める場合、ブランド力も知名度もノウハウも何もない状態からスタートとなります。そのため、安定的に収益を得られるようになるまでに時間がかかります。

一方でフランチャイズの加盟店になれば、本部の持つブランド力や経営ノウハウを活用した上で事業を展開できます。

たとえばファミリーマートの加盟店であれば、「ファミリーマート」という幅広く知られているブランドで事業を展開するので、最初から一定数以上の来店数を見込めます。

フランチャイズのデメリットとメリットまとめ

フランチャイズのビジネスモデルには、今回お伝えしたように加盟店と本部ともにデメリットがあります。

良くも悪くも他の加盟店や本部に左右されるので、自身の頑張りとは無関係に業績が悪化する可能性も考えられます。

しかし一方で、フランチャイズは少ない労力で効率的に事業を展開する上で、とても有用なビジネスモデルです。

フランチャイズ契約を結ぶ際には、もう一度メリットとデメリットを天秤にかけた上で、最終的な決定を下すのをオススメします。