リーンキャンバスとは?ビジネスモデルのカンタンな作り方を解説!

起業や新規事業の立ち上げにおいて、手間がかかる上に困難なのがビジネスプランや事業計画書の作成です。

一から新しいビジネスを作るため、かなりの時間や労力を要します。

そんな面倒なビジネスプランの策定を楽にするのが「リーンキャンバス」です。

今回の記事では、新規事業の立ち上げや起業で役立つリーンキャンバスについて、作り方や活用するメリットを詳しく解説します!

リーンキャンバスとは?

はじめに、リーンキャンバスの使い道やメリット、ビジネスモデルキャンバスとの違いを確認しましょう。

リーンキャンバスの概要

リーンキャンバスとは、下記のようにビジネスモデルを9つの要素で表すフレームワークです。

⑵課題⑷ソリューション⑶独自の価値提案⑼圧倒的な優位性⑴顧客セグメント
⑻主要指標⑸チャネル
⑺コスト構造⑹収益の流れ

「リーン・スタートアップ」という著書で有名な起業家エリック・リース氏が提唱したフレームワークであり、新規事業のビジネスモデルを考える目的で活用します。

リーン(lean:無駄のない)という言葉から分かる通り、1枚の用紙にビジネスモデルを簡潔に表す点がリーンキャンバスの大きな特徴です。

リーンキャンバスとビジネスモデルキャンバスの違い

リーンキャンバスと似たフレームワークといえばビジネスモデルキャンバスです。

どちらもビジネスモデルを1枚の紙に表すフレームワークですが、どのような違いがあるのでしょうか?

結論を言うと、ビジネスモデルを表すときに用いる要素が異なります。

ビジネスモデルキャンバスでは、下記9つの要素でビジネスモデルを表します。

  1. キーパートナー
  2. 顧客セグメント
  3. 提供価値
  4. キーアクティビティ
  5. チャネル
  6. 収益の流れ
  7. コスト構造
  8. キーリソース
  9. 顧客との関係

見てもらうと分かる通り、いくつかの要素がリーンキャンバスとは異なります。

リーンキャンバスでは、ソリューションや課題といった新しく事業を始める上で重要な要素を基にビジネスモデルを考えます。

一方でビジネスモデルキャンバスでは、キーリソース(経営資源)や顧客との関係といった事業を継続し拡大する上で重要な要素を基にビジネスモデルを定義します。

つまりリーンキャンバスはスタートアップ、ビジネスモデルキャンバスはある程度事業が軌道に乗っている企業を対象としている点で異なるわけです。

それぞれ適しているケースは異なるため、状況に応じて使い分けることが重要です。

これから起業したり新規事業を立ち上げる場合は、リーンキャンバスを活用しましょう。

リーンキャンバスを使うメリット

では、リーンキャンバスを使ってビジネスモデルを策定すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

リーンキャンバスで得られるメリットは、主に下記の3つです。

カンタンかつ迅速にビジネスモデルを立案できる

通常ビジネスモデルを考える場合は、一からマネタイズや必要なリソースなどを考え、それを何十〜何百ページにも渡る事業計画書にまとめる必要があるため、とても時間や労力がかかります。

一方でリーンキャンバスを活用すれば、9つの項目に沿って考えるため、迅速かつカンタンにビジネスモデルを完成できます。

投資家や社内の関係者にビジネスモデルを一目で理解してもらいやすい

何十〜何百ページもある事業計画書の場合、何がビジネスモデルの要点が分りにくく、投資家や社内の関係者に事業の内容を理解してもらうのに苦労します。

一方でリーンキャンバスでは、事業内容の要点がA4用紙1枚にまとめられています。

そのため、経営陣以外にもビジネスモデルの要点を一目で理解してもらいやすいです。

追加や変更を加えやすい

途中でビジネスモデルに追加や変更内容が生じても、それをカンタンに反映させやすい点もリーンキャンバスを活用するメリットです。

例えば顧客セグメントが変わった場合は、そこだけ変更すれば済むため、事業計画書を一々作成し直すよりもはるかに手軽です。

リーンキャンバスの順番・作り方

では次に、実際にリーンキャンバスを作る順番や具体的な作り方を見てみましょう。

リーンキャンバスの順番

リーンキャンバスを作るときは、あらかじめ決まっている順番にしたがって項目を埋める必要があります。

具体的には、下記の順番でリーンキャンバスの項目を埋めます。

  1. 顧客セグメント
  2. 課題
  3. 独自の価値提案
  4. ソリューション
  5. チャネル
  6. 収益の流れ
  7. コスト構造
  8. 主要指標
  9. 圧倒的な優位性

この順番に従うことで、リーンキャンバスをスムーズに作成できるのでおすすめです。

リーンキャンバスの作り方

では、リーンキャンバスの9つの項目には、いったい何を記載すれば良いのでしょうか?

この章では、リーンキャンバスの具体的な作り方をお伝えします。

顧客セグメント

新しいビジネスを立ち上げるには、まずはサービスや商品を販売する顧客(ターゲット)を明確にしなくてはいけません。

顧客セグメントには、ターゲットとなる顧客の具体的な人物像を記載します。

精度の高いリーンキャンバスを作成する上で重要となるのが、具体的に顧客セグメントを設定することです。

年齢や性別、年収だけを漠然と羅列するだけでは、ターゲットの人物像が曖昧となり、後々顧客の課題やニーズを洗い出す上で困ります。

リーンキャンバスを作成する際は、あたかも本当にその人物がいるかのように、ライフスタイルや趣味嗜好までを事細かく考えましょう。

課題

課題の部分には、自社サービス・商品の販売対象(ターゲット)が悩んでいることや解決したい事柄を記載します。

どれほど高性能な商品を販売しても、顧客の需要がない(課題の解決につながらない)モノであれば買ってもらえません。

顧客の課題を解決することが新規事業を成功させる鍵となるため、顧客が心の底で感じている課題を洗い出すことが非常に重要です。

顧客の抱える真の課題を洗い出す際には、ジョブ理論の活用がオススメです。

関連記事

ビジネスで成功するには、顧客の持つ真のニーズを把握し、そのニーズを満たす商品やサービスを提供する必要があります。しかしアンケートやインタビューなどで得られる顧客のニーズは、実は真の意味でのニーズではないケースが大半です。というのも、[…]

ジョブ理論

独自の価値提案

リーンキャンバスで一番重要かつ困難なのが、独自の価値提案です。

独自の価値提案には、自社サービス・商品が顧客に対して提供できる独自の価値を記載します。

自社のサービスを利用するからこそ得られる、明確なメリットを打ち出すことがキモとなります。

ソリューション

ソリューションには、顧客の抱える課題に対する解決策を記載します。

例えば痩せたいという課題ならば、パーソナルジム(ライザップのイメージ)の提供などと記載します。

チャネル

チャネルとは、商品やサービスを顧客に届けるまでの経路を意味するマーケティング用語です。

リーンキャンバスでは、商品やサービスを販売する経路に加えて、顧客との接点を持つ方法(SNSの活用など)も記載するのがポイントとなります。

収益の流れ

収益の流れには、いわゆるマネタイズプランを記載します。

「誰からどのような手段でどれくらいの収益を得るのか」を詳しく記載することが重要です。

コスト構造

コスト構造には、事業を展開する上で必要となる人件費や宣伝広告費などのコストを記載します。

項目ごとに分けつつ、それぞれの項目について具体的な数字を記載することで、より精度の高いリーンキャンバスを作成できます。

主要指標

リーンキャンバスにおける主要指標とは、事業で達成したい目標(KPI)を意味します。

例えばパーソナルジムならば、月間利用者数や売上高などのKPIが主要指標として役に立つでしょう。

圧倒的な優位性

圧倒的な優位性の部分には、他社との差別化となるポイントを記載します。

顧客にとって価値のある差別化を実現できれば、競合他社に圧倒的な優位性を確立できます。

しかし他社と明確に差別化を図ることはカンタンではないため、慎重に考えなくてはいけません。

差別化のメリットや方法については、下記記事を参考にしてみてください。

関連記事

「ビジネスで成功するには差別化が大事!」こんな感じのフレーズを、経営やマーケティングに携わる方であれば一度は耳にした経験があると思います。考えてみると差別化は大事だなあ・・・と何となくは思うでしょうが、差別化はなぜ大事なのでしょうか?[…]

差別化戦略

無料で使えるリーンキャンバスのパワポテンプレート

今回お伝えした内容を理解すれば、誰でもリーンキャンバスを作ることができます。

ですが、より手間をかけずにリーンキャンバスを作成したいならば、テンプレートを活用するのがオススメです。

テンプレートを活用すれば、すでに出来上がっている表に書き込むだけでリーンキャンバスを作成できます。

テンプレートには様々ありますが、下記リンク先にある無料で活用できるパワポのテンプレートがオススメです。

https://www.bizocean.jp/doc/detail/516969/

無料でダウンロードすれば誰でもリーンキャンバスを手軽に作れるので、こちらも検討してみてください。

リーンキャンバスのまとめ

今回お伝えしたリーンキャンバスは、新しくビジネスを始めるときに、手軽に事業計画やビジネスプランを策定できる優れたフレームワークです。

カンタンに作成できるのみならず、一目でビジネスプランを理解できるため、投資家や社内の関係者に事業の概要を理解してもらう際にも役立ちます。

新しく新規事業を社内で立ち上げる際や起業するときに、ぜひリーンキャンバスを活用してみてください!

新規事業の具体的なアイデアのヒントを得たい方は、下記の記事も参考になると思います。

関連記事

消費者のニーズが複雑化していたり、人口の減少が進行している影響で、一つの事業で長期的に利益を得続けることは難しくなっています。そこで多くの企業では、新規事業を立ち上げることで業績の維持・向上に努めています。新規事業が成功すれば、既存[…]

起業や既存事業の拡大で資金調達が必要となったら、下記のサイトでどのくらい資金調達できるか確認してみましょう!

【資金調達プロ】事業資金調達の10秒カンタン無料診断はコチラ

リーンキャンバス
最新情報をチェックしよう!