リスティング広告とは、検索ブラウザで検索した結果の画面に出てくる広告です。
SEO対策やアフィリエイト広告と並んで、近年は多くの企業がマーケティングの一環として運用しています。
そんなリスティング広告ですが、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
また運用するにあたって、どのようなデメリットに注意すべきなのでしょうか?
今回の記事では、リスティング広告のメリットとデメリットをわかりやすく解説します!
リスティング広告のメリット
リスティング広告を運用すると、一般的に次にあげる5つのメリットを得られます。
メリット①:少ない予算から始められる
リスティング広告は、一回のクリックごとに費用が発生する仕組みです。
そのため、数万円程度の予算しかなくても始めることができます。
スモールビジネスを展開する方や、検証の意味合いで広告を運用したいベンチャー企業の方にとって、低予算で始められる点はリスティング広告の魅力的なメリットです。
メリット②:カンタンに始めるのも止めるのも可能
インターネット環境やPC、広告さえあればすぐに始めることができるのもリスティング広告のメリットです。
早い方であれば数分〜数十分でリスティング広告の掲載を始められるでしょう。
また、「リスティング広告の効果が思ったより出ない」と思ったら、すぐに広告配信を止めることも可能です。
そのため、効果の出ない広告運用を延々とやり続ける必要はありません。
メリット③:ターゲット顧客に絞って広告を出せる
リスティング広告は、ご自身で選んだキーワードに応じて表示させることができます。
つまり自社の商品やサービスを購入する可能性の高い顧客が調べそうなキーワードで広告を出せるのです。
幅広い消費者が見るCMや新聞と比べて、ターゲット顧客に絞って広告を出せる点はリスティング広告の大きなメリットです。
メリット④:SEO対策よりも短時間で上位表示できる可能性が高い
SEO対策を実際にやって見ると分かりますが、よほどセンスや運がある方でない限り、記事を上位表示するまでには時間がかかります。
一方でリスティング広告は、ある程度広告の質も評価されるものの、お金を出せば出すほど上位表示しやすい仕組みとなっています。
そのため、リスティング広告の方がSEOと比べると短時間で上位表示できる可能性が高いです。
短時間で上位表示できるため、当然SEO対策よりも収益化などのスピードも早いケースが多いです。
メリット⑤:一目で費用対効果を確認できる
SEO対策を行うと、結果が出るまで時間がかかる上に、同じ人が記事を書いても結果が出たり出なかったりします。
またSEO対策では、単純な記事の質のみならず、サイトの運営期間や権威性など、様々な要素が複雑に絡み合った上で効果が表れます。
そのため、どれだけ費用をかけて、どれほどの収益が出たかを判断するのが難しい部分があります。
一方でリスティング広告の場合、「広告にかけた費用」と「広告経由で生じた売り上げ」の比率で簡単に費用対効果を確認できます。
リスティング広告のデメリット
「たくさんメリットがあるからリスティング広告を運用したい!」と思った方も、一旦立ち止まってよく検討してください。
というのも、リスティング広告にはデメリットもあるからです。
この章では、リスティング広告を運用する上で注意したいデメリットを4つご紹介します。
デメリット①:資金力がないと不利
あるキーワードの検索結果にリスティング広告を掲載したいと思った場合、「品質スコア」と「入札価格」の掛け算で出されたスコアで掲載順位が決まります。
品質スコアとは広告の内容の質、入札価格とは検索画面に表示する広告に対して支払う、一回あたりのクリック金額をそれぞれ意味します。
掛け算とお伝えした通り、どちらかが欠けていると上位表示は難しくなります。
つまりたとえ広告の品質が良くても、他社よりも高い入札価格を提示しない限り、上位表示するのは困難というわけです。
高い入札価格を提示するとなると、やはり資金力のある大手や成長中のベンチャーが有利となり、設立間もないベンチャーや個人事業主は不利となってしまいます。
※参考
デメリット②:お金を出し続けないと中長期的には集客できない
一つ目のデメリットにも関連しますが、お金を出し続けないと中長期的に集客できない点もリスティング広告の持つデメリットの1つです。
SEO対策であれば、自身で優れた記事を書き続けていれば、費用をほとんどかけなくても記事が上位表示されるようになり、集客効果も見込めます。
数ヶ月放置しない限り、一度多くの記事が上位表示されれば、長期で安定的に集客することができます。
一方でリスティング広告は、お金を出さない限り集客できません。
よほど資金力がない限り、リスティング広告のみで集客し続けるのは難しいと言えるでしょう。
デメリット③:ユーザーの心に響くタイトルや広告文が必要
たとえ検索上位に広告が掲載されても、ユーザーの購買意欲や興味を刺激しないタイトルだと、ほとんどクリックしてもらえません。
よって、ユーザーのニーズや悩みなどを考慮し、ユーザーにクリックしてもらえるようなタイトルを作る必要があります。
またクリックしてもらえても、広告文の内容が魅力的でなければ商品やサービスの利用にはつながりません。
商品やサービスを利用してもらうには、タイトルのみならず、広告の中身についても十分工夫を凝らさなくてはいけません。
簡単に始められる分、十分な対策を施さないと費用対効果が悪くなる点は、初心者の方が陥りやすいデメリットなので注意しましょう。
デメリット④:幅広い消費者に認知してもらう目的には不向き
リスティング広告の仕組み上、自社商品やサービスを幅広く認知してもらうのは難しいです。
なぜなら、リスティング広告では購買意欲の高い見込み顧客が調べそうなキーワードに絞って、広告を出稿するからです。
たとえば「起業 相談」と調べるとリスティング広告が出てきますが、このキーワードは起業に前向きな人しか検索しません。
公務員や会社員として安定的に暮らしたい人に対して、自社のサービス(この例だと起業相談)をアピールするのはほぼ不可能なのです。
リスティング広告のメリット・デメリットまとめ
今回ご説明した通り、リスティング広告にはメリットもあればデメリットもあります。
お金さえ積めばSEO対策よりも速く集客できる点など、たしかにメリットは多いものの、文面をよく考えて作る必要があったり、お金を積まない限り集客できなかったりと、デメリットも無視できません。
メリットこそあるものの万能ではないので、リスティング広告はSEO対策と併用するのがおすすめです。