中小企業診断士クラゲの経営学・マーケティングラボ

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経営戦略の策定に役立つフレームワーク7選!

経営戦略のフレームワーク

経営戦略は大きく分けて、経営資源の配分や事業領域の決定などを行う「企業戦略(成長戦略)」と事業ごとに競争に打ち勝つための戦略を考える「事業戦略(競争戦略)」に分けられます。

企業戦略にせよ事業戦略にせよ抽象的なので、決めようと思っても「どのようにして戦略を策定すれば良いのかわからない」という事態になりかねないです。

そこでオススメなのが、フレームワークを使って経営戦略を策定する方法です。

経営の専門家が提唱したフレームワークに当てはめながら考えることで、実用性の高い経営戦略を策定しやすくなります。

今回の記事では、経営戦略の策定に役立つフレームワークの中から、特に役立つものを厳選して7つご紹介します。

今後自分でビジネスを立ち上げたい方や、経営企画などの仕事に携わっている方はぜひ参考にしてくれると嬉しいです!

経営戦略策定のフレームワーク①:SWOT分析

SWOT分析とは、自社の持つ「強み(Strength)」と「弱み(Weakness)」、自社を取り巻く「機会(Opportunity)」と「脅威(Threat)」の計4つの要素を見極めるフレームワークです。

具体的にこのフレームワークは、「Aという機会(チャンス)に対して自社の持つBという強みをどのように活かすべきか」といった視点で活用します。

フレームワークとしてSWOT分析を使うメリットは、外部環境と内部環境を同時に分析する事で、客観的かつ現状取るべき経営戦略を的確に策定しやすい点です。

このフレームワークを使って経営戦略を策定するやり方は、下記の記事でさらに詳しく紹介しているので、もしよければご参照ください。

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経営戦略策定のフレームワーク②:3C分析

3C分析とは、「顧客(Customer)」、「競合(Competitor)」、「自社(Company)」の計3つの観点から、実施すべき経営戦略を策定するフレームワークです。

3C分析を使うときは、「顧客のニーズや特徴」→「競合他社が顧客から得ている評価や強み」→「自社の強みや弱み」という順番で進めていきます。

このフレームワークのメリットは、顧客のニーズや競合他社の状況と比較する事で、「今後どうすべきか?」という課題を明確にした上で経営戦略を策定できる点です。

3C分析をフレームワークとして活用するやり方は、下記の記事でさらに詳しく紹介しています。

現時点で抱えている課題を明確にした上で経営戦略を策定したい方は、是非ご参照ください。

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経営戦略策定のフレームワーク③:ファイブフォース分析

ファイブフォース分析とは、「売り手の交渉力」、「買い手の交渉力」、「既存業者の敵対関係」、「新規参入の脅威」、「代替品の脅威」という計5つのフォース(力)から、業界の魅力度(収益性)を分析するフレームワークです。

例えば原材料を供給する売り手の力が弱い(安く仕入れられる)ほど、業界の魅力度合いは高いと判断できます。

業界自体の収益性や力関係を分析できるメリットがあるため、主に新規事業の立ち上げ可否や事業撤退の可否を決定する際に用いられるフレームワークです。

ファイブフォース分析の具体的なやり方も以前記事にしているので、興味がある方は参考にしてくれると嬉しいです。

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経営戦略策定のフレームワーク④:VRIO分析

VRIO分析とは、Value(価値)」「Rarity(希少性)」「Imitability(模倣困難性)」「Organization(組織)」の計4つの観点から、経営戦略の策定に欠かせない「自社の強み(競争優位性)」を見極めるフレームワークです。

SWOT分析などとは異なり、自社内部にフォーカスしたフレームワークであると言えます。

VRIO分析を使う際は、一つ一つの経営資源ごとに分析を行います。

より多くの条件(価値や希少性)を満たす経営資源であるほど、確固たる競争優位性を持っていると判断できます。

このフレームワークを使えば、自社の競争優位性(強み)を見極めた上で強みを最大限発揮する経営戦略を策定できます。

またVRIO分析の結果を使えば、SWOT分析や3C分析などのフレームワークをより精度高く実施できます。

下記の記事でVRIO分析の使い方やメリットを詳しく解説しているので、強みを活かした経営戦略を策定したい方はぜひ参考にしてください。

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経営戦略策定のフレームワーク⑤:バリューチェーン分析

バリューチェーン分析とは、会社の活動を機能ごと(製造やマーケティングなど)に分解した上で、自社の強み(競争優位性)を見極めるフレームワークです。

会社の活動を機能別に分解した上で、どこの部分で付加価値を生み出しているかを確認します。

VRIO分析と同様に、自社の競争優位性を活かした経営戦略の策定に役立つフレームワークであると言えます。

競争優位性の意味や重要性に関しては、以前の記事(下記リンク先)で解説しています。 

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経営戦略策定のフレームワーク⑥:ポーターの3つの基本戦略

ポーターの3つの基本戦略とは、競争優位性を確立するための経営戦略を3つに大別して考えるフレームワークです。

具体的には、低コストでの製造を目指す「コストリーダーシップ戦略」、デザインや性能面で差別化を図る「差別化戦略」、ニッチな市場で事業を行う「集中戦略」の3つから、自社の取るべき経営戦略を考えていきます。 

このフレームワークを活用する事で、自社が利益を得る上で取るべき経営戦略を考えやすくなります。

たとえば経営資源に乏しいものの独自の強みを持っているのであれば、ニッチャー企業として集中戦略(差別化集中)を取り入れるのが適しています。

なお集中戦略をとる企業(ニッチャー)について詳しく知りたい方は、下記の記事をご参照ください。

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経営戦略策定のフレームワーク⑦:PPM分析

PPM分析とは、「市場の成長率」と「相対的なシェア」を基に経営戦略を策定するフレームワークであり、経営戦略の大手コンサルティングファーム「ボストン・コンサルティング・グループ」が提唱したものです。

事業を「問題児」、「花形」、「金のなる木」、「負け犬」に分類し、どの事業にどの程度の経営資源を分配すべきかを考えていきます。

たとえば問題児(市場成長率は高いが自社のシェアは低い事業)の場合は、資金や経営資源をたくさんつぎ込んで、市場シェアを高める必要があります。

多角化している企業がPPM分析を活用すると、無駄のない効率的な経営資源の配分を実現できます。

多角化している企業には実用性の高い経営戦略なので、ぜひとも参考にしてみてください!

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経営戦略の策定に役立つフレームワークのまとめ

今回の記事では、経営戦略の策定に役立つフレームワークを、厳選して7つご紹介しました。

目的や期待できる効果は異なるものの、どれも経営戦略を考える上でとても有用なものばかりです。

感覚や数字で経営戦略を考えるのも大事ですが、このようなフレームワークを一度使ってみるのも良いのかなと思います!