ナショナルブランドとは?具体例やPBとの違いを解説

どの会社がブランド名を付けたかによって、商品は「ナショナルブランド」と「プライベートブランド」の2種類に大別されます。

近年はプライベートブランドのメリットばかり注目されますが、ナショナルブランドの商品にもメリットは存在します。

今回の記事では、そんなナショナルブランドの意味や具体例、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。

製造業や小売業でマーケティングに携わっている形は必見です。

ナショナルブランドとは

ナショナルブランド(National Brand)とは、メーカー(製造会社)自らが、製造・販売する製品に使用するブランドのことです。

また、メーカーによってブランド名が付けられた商品は「NB商品」と呼ばれています。

ナショナルブランドの具体例

ナショナルブランドの商品は、身近な生活にたくさん溢れています。

例えば、コカコーラやカップヌードル、iPhoneなどが身近なナショナルブランド商品として有名です。

ナショナルブランドとプライベートブランドの違い

ナショナルブランドと対比される概念に「プライベートブランド」というものがあります。

この章では、NB商品とPB商品の違いを簡単に解説します。

NBとPBの違いは「企画・開発」の主体にある

ナショナルブランド(NB)とプライベートブランド(PB)の違いは、商品・サービスの開発に携わる主体にあります。

ナショナルブランドの商品は、前述したようにメーカー自らが企画・開発し、自社で考案したブランド名を付けた上で販売します。

一方でプライベートブランドの商品は、卸売業者や小売業者が主体となって企画・開発されます。

そのため、ブランド名は卸売業者や小売業者がつけるのが一般的です。

プライベートブランドにはナショナルブランドには無いメリットがある

ナショナルブランドの商品を販売するには、知名度を高めるための宣伝広告や卸売業者への支払い手数料など、多額のコストがかかります。

一方でプライベートブランドの商品では、上記のような宣伝広告費や業者への手数料をかけずに販売できます。

そのため、ナショナルブランドと比べて、プライベートブランドの商品は消費者に安く販売できます。

安く販売できるメリットだけでなく、PB商品には下記のようなメリットもあります。

・ブランディングに活かせる

・消費者のニーズに適う商品を提供しやすい

・利益率が高く安定しやすい

上記のとおり、PB商品には特有のメリットがたくさんあります。

そのため1990年代以降は、多くの小売業者がプライベートブランドの開発に着手し、相対的にナショナルブランドの市場シェアは低下していると言われています。

ナショナルブランドのメリット・デメリット

プライベートブランドと比べて、ナショナルブランドの商品にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

この章では、ナショナルブランドの商品を販売するメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

ナショナルブランドの商品を販売するメリットは2つあります。

最大のメリットは、知名度の高さから購入につながりやすい点です。

例えば同じカップラーメンでも、聞いたことがない商品よりも、美味しいと分かっているカップヌードルの方が安心して購入できます。

大半の消費者は、一定以上の品質が確実に保障されている商品を買いたがります。

そのため一般的には、NB商品を多く扱うほど商品の売上数(≒売上高)を増やすことができます。

2つ目のメリットは、商品の品質や販売数に対して背負う責任が小さい点です。

プライベートブランドの場合、売れ残った在庫の保管や処分にかかるコストは全て小売業者負担となります。

また、万が一品質などに問題があった際には、販売する小売業者が顧客への対応を行う必要があります。

一方でナショナルブランドならば、万が一品質に問題があった際には、基本的にメーカーがすべての責任を負います。

また一般的な取引形態では、売れ残った在庫に関してはメーカーに引き取ってもらえます。

したがって、「コスト負担の少なさ」や「消費者への責任の小ささ」という点では、ナショナルブランドの方に軍配が上がるといえます。

デメリット

一方でナショナルブランドには、以下2つのメリットがあります。

まず1つ目は、利益率がPB商品と比べて低くなる傾向がある点です。

前述したように、ナショナルブランドの商品の価格には、宣伝広告費や流通コストなどが上乗せされています。

そのため、小売店が確保できる利益率は小さくなる傾向があります。

2つ目のデメリットは、他社製品と比べて差別化を図りにくい点です。

ナショナルブランドの商品は、全国幅広い店舗で販売されています。

そのためNB商品ばかり取り扱うと、他社の店舗と商品ラインナップが似たり寄ったりとなってしまい、固定客の獲得やブランディングが困難となります。

ナショナルブランドのまとめ

ナショナルブランドは、プライベートブランドと比べるとメリットが小さいと思われがちです。

確かに差別化や利益率の店で言うと、プライベートブランドの方がメリットは大きいです。

しかしナショナルブランドにも、知名度の高さや背負う責任の小ささなど、特筆すべきメリットはあります。

NBとPBのどちらを主力商品としてラインナップすべきかは、それぞれのメリットとデメリットを比較検討した上で決定しましょう。

プライベートブランドのメリットに関しては、以下の記事をご参照ください。

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