PERの計算や株式投資で注意すべきポイントを徹底解説!

PER(株価収益率)は、株式投資はもちろん、M&Aをはじめとしたビジネスの場面でも役に立つ指標です。

そこで今回は、すべてのビジネスマンが知っておくべきPERの計算方法について、簡単な例を用いてわかりやすく説明します。

また、PERの計算式のみならず、PERを活用するにあたって注意したい点についても解説するのでぜひ参考にしてください。

PERの計算ってどうやるの?

まずはPER(株価収益率)について、計算式と具体的な計算の流れをご紹介します。

PERの計算式

PERは、株価を一株あたり当期純利益(EPS)で割ることで計算します。

  • PER(倍) = 株価 ÷ 一株あたり当期純利益(EPS)

もしくは、時価総額を当期純利益で割る方法でもPERを計算できます。

  • PER(倍) = 時価総額 ÷ 当期純利益

事例でPERの計算プロセスを理解しよう!

PERの計算をマスターするために、下記の簡単な事例を使ってPERを一から計算してみましょう。

  • 株価:6,000円
  • 当期純利益:12,000,000円
  • 発行済株式総数:20,000株

①EPS(一株あたり当期純利益)を計算する

まず初めに、EPS(一株あたり当期純利益)を計算します。

EPSは文字通り、当期純利益を発行済株式総数で割ることで求めます。

  • EPS = 12,000,000円 ÷ 20,000株 = 600円

②株価をEPSで割る

次に、株価をEPS(一株あたり当期純利益)で割ることで、PERを計算します。

  • PER(倍) = 6,000円 ÷ 600円 = 10倍

つまり、上記の例だとPERは10倍であると計算できます。

実際の例を使ってみるとわかる通り、PERは誰でも簡単に計算できる指標です。

計算したPERは何に役立つのか?

そもそもPER(株価収益率)とは、ある時点での株価が一株あたり当期純利益の何倍かを表す指標です。

つまりPERを見れば、その時点での株価について割安か割高かを判断できます。

PERが高いほどEPSに対して株価が高いため、その株価は割高である(過大評価されている)と判断できます。

実際の稼ぐ力に対して株価が過大評価されているため、今後株価が下落するなどして投資家に大きな損失を与えたり、今後株価が伸び悩むリスクがあります。

一方でPERが低い場合は、EPSに対して株価が低く割安である(過小評価されている)と言えます。

言い換えると、今後事業が急成長するにも関わらず、そのポテンシャルが認められていないだけという可能性もあります。

そのため理論上は、PERが低い(株価が割安)の銘柄は、今後株価が急上昇することで投資家に大きな利益をもたらす可能性があると言えます。

PERを活用する上で注意すべきポイント

PERはただ計算しただけでは、株式投資やM&Aなどの実務に役に立てることはできません。

この章では、PERを活用する上で注意すべきポイントを2つご紹介します。

業界ごとにPERの平均は異なる

まず最低限知っておくべきなのが、業界ごとにPERの平均が異なる点です。

例えば鉱業のPERは9.53倍と低いですが、反対に精密機器のPERは170倍を超えるほどの高さとなっています。

業種によってPERの平均は大きく異なるため、PERの割高感や割安感を判断する際には、必ず同業種の平均や企業と比較することが重要です。

実際にはPERだけでは割安か割高かを判断できない

理論的には、前述した通りPERが低いほど割安でポテンシャルが高く、反対にPERが低いほど割高で過大評価されているとなります。

しかし実際には、必ずしも理論通りであるとは限りません。

例えばPERが高い場合、多くの投資家が事業計画や市場の成長性を考慮した上で、今後大きく業績が向上すると考えている結果を反映している可能性があります。

その場合、高PERの銘柄でも業績向上により投資家に大きな利益をもたらす可能性があります。

反対にPERが低い場合、事業計画の不確実性や市場の衰退などを理由に、多くの投資家がその銘柄を敬遠している(保有したがらない)結果を反映している可能性があります。

つまり割安でもなんでもなく、単純に儲からないから株価が低い(PERが低い)だけで、保有した結果大きな損失を被るかもしれません。

以上のように、PERの高低だけでは本当にその株価が割安か(割高か)は判断しきれません。

実際に株式投資するにあたっては、PERに加えて市場の成長性や企業の経営戦略なども考慮した上で、割高か割安かを判断することが重要です。

※下記記事を参考にしました。

ZUU online

(本記事は、坂本慎太郎氏の著書『伝説のトレーダーに50万円を1億円にする方法をこっそり教わってきました。』SBクリエイテ…

PERの計算まとめ

今回の記事では、株式投資やM&Aなどで重要な指標となるPERの計算について解説しました。

今回お伝えした通り、PERの計算自体はとても簡単であり、誰でも手軽に行うことができます。

しかしPERを計算できるだけでは、投資やM&Aで有効活用するのは難しいです。

PERのみならず、他の指標(PBRなど)や経営戦略、市場の成長性等も考慮した上で、現時点での株価が割安かどうかを分析しましょう。

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