ポジショニングビューとは?リソースベースドビューの違いも解説!

ポジショニングビューは、競合企業や技術革新など、企業外部の環境に重点を置いた経営戦略の考え方です。

今回の記事では、ポジショニングビューの意味やメリット・デメリット、リソースベースドビューとの違いなどをくわしくご説明します。

新しく事業を始めたい方や、経営学を勉強している方にとって必見の内容です!

ポジショニングビューとは?

まずは、ポジショニングビューがどういったものか見てみましょう。

ポジショニングビューの意味

ポジショニングビューとは、企業を取り巻く外部環境に重点を置いて経営戦略を展開する考え方です。

ポジショニングビューは、ハーバード大学で教鞭をとっているマイケルポーター教授が主張している考え方です。

企業が置かれている機会や脅威を基準にして、自社の取るべきポジションを考える点がポジショニングビューの特徴です。

ポジショニングビューでは、競合企業の下記要素を考慮して自社の取るべきポジションを決定します。

・製品の価格帯

・店舗の立地

・顧客から持たれているイメージ

・売り手や買い手との関係性

例えば、「競合企業が高い価格帯で商品を販売しているから、自社はリーズナブルな商品を提供しよう」と考えるのがポジショニングビューとなります。

また、顧客のニーズや技術革新などの側面も考慮すべき要素となります。

ポジショニングビューのメリットとデメリット

ポジショニングビューのメリットは、他社や市場、顧客の動向を踏まえた上で経営やマーケティングの戦略を策定できる点です。

例えば他社の立ち位置と被らないようにすれば、正面からの競争を回避した上で利益を得られます。

市場の成長性を確認すれば、成長市場で効率的に収益をあげることが可能です。

一方で、自社の強みや弱みを考慮していない点がポジショニングビューのデメリットです。

どれほど成長している市場でビジネスを展開したり、他社と被らないように企業を経営しても、自社が苦手としている分野だと上手くいく可能性は低くなります。

くわしくは後述しますが、経営戦略を策定する際には、ポジショニングビューに傾いてはいけません。

ポジショニングビューに基づいた分析方法

ポジショニングビューに基づいて経営戦略を策定する際には、ポーター教授が提唱した「ファイブフォース分析」という方法が役に立ちます。

ファイブフォース分析とは、「売り手の交渉力」、「買い手の交渉力」、「既存業者の敵対関係」、「新規参入の脅威」、「代替品の脅威」の計5つの要因を分析する方法です。

ファイブフォース分析の実施により、業界の収益構造や魅力(稼げる度合い)を明らかにできます。

収益構造や魅力が分かれば、市場への新規参入の可否を判断したり、自社にとって最適なポジションを見極めやすくなるわけです。

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ポジショニングビューとリソースベースドビューの違い

ポジショニングビューと相対する考え方に「リソースベースドビュー」と呼ばれるものがあります。

ポジショニングビューとリソースベースドビューの違いは「重視する要素」です。

リソースベースドビューは、企業内部に蓄積された経営資源の活用により、競争優位性を作り上げようとする考え方です。

リソースベースドビューに基づいた経営を成立させるには、「自社の強みとなる経営資源(コアコンピタンス)」や「経営資源を使いこなす組織的な能力(ケイパビリティ)」が重要となります。

つまりポジショニングビューは「外部」、リソースベースドビューは「内部」に重点を置いている点で大きく違うのです。

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ポジショニングビューが向いているケースと不向きなケース

ポジショニングビューは一見すると万能な考え方に思えますが、あらゆる場面で適用できる考え方ではありません。

この章では、ポジショニングビューが適しているケースと、不向きなケースをそれぞれ解説します。

ポジショニングビューが適しているケース

ポジショニングビューの考え方は、市場が十分成熟している状況に適しています。

市場が十分成熟している場合、新規参入や競合他社との競争が落ち着いている(変化があまりない)ため、一旦自社に適したポジションを作り上げることができれば、長期的に利益を安定して得られます。

ポジショニングビューが不向きなケース

一方で成長段階の市場では、ポジショニングビューの考え方は不向きであると言われています。

成長段階の市場では、新規参入の数も多く、また他社との競争も激しく、絶えず状況が変化します。

そのため、一度自社に適したポジションを作り上げたとしても、環境の変化により経営戦略が通用しなくなる可能性があります。

・適しているケース:市場が成熟(安定)

・不向きなケース:市場が成長途中(不安定)

「ポジショニングビュー」と「リソースベースドビュー」のバランスを意識しよう!

ポジショニングビューが適していないからといって、まったく外部環境を気にする必要がないというわけではありません。

また、ポジショニングビューが適しているからといって、外部環境ばかり気にして自社の強みを活かせない市場に参入しては上手くいきません。

ポジショニングビューとリソースベースドビューのいずれかに100%傾くのではなく、状況に応じて最適なバランスを取ることが重要です。

例えば市場が安定している場合は、ある程度自社内部にも目を向けつつ、外部環境を重視した経営戦略が効果的です。

一方で市場が不安定な場合は、自社の強みを活かせる戦略を遂行しつつ、競合企業や顧客の動向にも気を払う必要があります。

ポジショニングビューのまとめ

会社の経営は、競合企業の戦略や代替品、顧客のニーズ変化などといった外部的な要因に大きく影響を受けます。

経営戦略を考える際には、外部の要因を踏まえ、自社がもっとも有利となるポジションを作り上げる「ポジショニングビュー」の考え方が重要です。

ただし自社の強みを活かせる分野でなければ、どれほど立ち位置が良くても上手くいきません。

「ポジショニングビュー」と「リソースベースドビュー」の最適なバランスを考慮することが、ビジネスの成否を左右するでしょう。

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