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プライベートブランドのメリットとは?小売・メーカー・消費者の観点から解説!

プライベートブランドのメリット

プライベートブランドは、小売店主導で開発・販売するブランド商品として、近年大きな注目を集めています。

たとえば「トップバリュー」や「セブンプレミアム」などもプライベートブランドであり、消費者の方にも馴染みが深いと思います。

今回の記事では、そんなプライベートブランドのメリットについて、小売・メーカー・消費者の観点からそれぞれご紹介します。

小売店の経営者やメーカーの担当者の方、一般消費者の中で、以下の条件に該当する方には必見の内容です!

  • 小売店としてプライベートブランド商品を企画・販売するメリットを知りたい
  • メーカーとしてプライベートブランド商品の製造を受注するメリットを知りたい
  • プライベートブランドの商品を購入するメリットを知りたい

小売店がプライベートブランド商品を販売して得られるメリット

小売店がプライベートブランドの商品を販売すると、下記3つのメリットを得られます。

メリット①:企業や店舗のブランドイメージ向上が可能

プライベートブランドの商品は、小売店が自由に販売する店舗を決定できます。

どこででも購入できるナショナルブランドと違い、自社の系列店舗のみで商品を販売するのが可能です。

つまり自社のみでしか購入できない商品を作れる為、上手くいけば企業や店舗のブランドイメージを向上させる効果が期待できるのです。

また、その商品がすごく高品質であったり独特なデザインなどを持っていれば、「△△商品=◯◯会社」という風に顧客の心の中に根付かせる事も可能です。

ブランディングにより固定客を囲い込める点は、プライベートブランド商品の大きなメリットです。

メリット②:消費者のニーズに合う商品を提供できる

プライベートブランド商品における二つ目のメリットは、「消費者目線の商品を販売しやすい」点です。

プライベートブランド商品は顧客と日々接して得たニーズを基に作れるため、メーカー主導で企画・製造するNB商品と比べて、より顧客のニーズに合致する商品を販売しやすいです。

消費者のニーズに合う商品を販売できれば、より多くの収益を得られるようになります。 

実際に消費者のニーズを見極める際には、ジョブ理論の考え方やフレームワークが役立ちます。

下記の記事でジョブ理論について詳しく紹介しているので、よかったら参考にしてみてください!

www.bizkurage.com

メリット③:利益率が高く販売価格を自由に決定できる

ナショナルブランドの商品を小売店で販売する場合、その商品には広告宣伝費や人件費なども上乗せされています。

加えて卸売業者などから仕入れる際に、配送コストなどもかかります。

一方で自社で企画したプライベートブランド商品であれば、これらのコストをかけずに商品を製造・販売できます。

つまりNB商品と比べて低コストで製造・販売できるので、 より利益率が高い商品を販売できるわけです。

また販売価格を自由に決定できるため、NB商品と同等の質のものをより安く販売したり、付加価値のついた独自の商品を高い値段で販売するなどの戦略を採用できます。

利益面でも価格設定面でも、プライベートブランドは大きなメリットを持っているわけです。

メーカーがプライベートブランド商品を製造して得られるメリット

メーカーがプライベートブランドの商品を受託製造すると、下記2つのメリットを得られます。

メリット①:生産計画を立てやすく効率的な生産につながる

自社主導で製造するNB商品の場合、需要などに応じて生産量を変える必要があるため、生産計画を立てにくい部分があります。

売れ残りを防ぐために少なく生産すれば供給が追いつかなくなるリスクがありますし、反対に品不足を防ぐ目的で多く生産すると売れ残りが発生するリスクがあります。

一方でプライベートブランドの商品を受託生産する場合は、定期的に頼まれた分の商品を製造するだけで済みます。

基本的には毎回同じ量を同じ納期で製造するため、生産計画を立てやすくなります。

需要量に合った量を生産すれば済むので、コストや労力面での無駄を省けるメリットを得られます。

メリット②:売り上げや利益が安定化する

1つ目のメリットと話がかぶりますが、毎回安定的な発注があるため、売上高や利益が安定します。

売上高や利益が安定すれば資金繰りも安定し、メーカー側の経営の計画が狂うリスクも軽減されます。

消費者がプライベートブランド商品を購入して得られるメリット

消費者としてプライベートブランドの商品を購入すると、下記2つのメリットを得られます。 

メリット①:ナショナルブランドでは実現できない品質や価値を持つ商品を購入できる

ナショナルブランドの商品は、あくまで幅広い消費者に好まれるのを目指す傾向があります。

そのため、良くも悪くもない平均的な商品というイメージに落ち着きやすいです。

一方でプライベートブランドの商品は、消費者のニーズに寄り添ったものが多いです。

たとえば田舎の個人スーパーであれば、お年寄りの方たちの好みの味付けがされたお惣菜などが売られていたりします。

また小売店が自社のブランディングを目的に独特の価値を持つ商品を販売していたり、自社の技術力を生かした高品質の商品を販売していたりするケースもあります。

NB商品とはまた違った商品を購入できる点は、プライベートブランド商品を購入する上で魅力的なメリットです。

メリット②:ナショナルブランドの商品よりも安いものが多い

すごくシンプルなメリットですが、同種類のNB商品と比べてPB商品は非常に安いので、お財布に優しいです。

実際に「セブンプレミアム」や「トップバリュー」の商品を見ればわかりますが、プライベートブランドの商品はNB商品と比べてとても安いです。

同じ品質やそれ以上の商品をより安く購入できるのはとても大きなメリットですよね。

プライベートブランドのメリットに関するまとめ

今回の記事では、小売店とメーカー、消費者の観点から、プライベートブランドのメリットをそれぞれお伝えしました。

プライベートブランドは、多くの方にとってメリットのある商品です。

とくに小売店の経営者の方は、うまくいけば自社(店舗)のブランディングにもつながるので、余裕があればプライベートブランドの企画・販売にチャレンジしても良いと思います!