2019年の今、一番流行っているビジネスモデルと言っても過言ではないのがサブスクリプションです。
SpotifyやHuluなど、イケてる事業のほとんどはサブスクリプションを上手く導入しています。
近年は大手企業も導入し始めており、今後起業する方やマーケティングに携わる方にとって、サブスクリプションは知っておくべきビジネスモデルと言えます。
今回の記事では、今流行りのサブスクリプションのメリットとデメリットについてくわしく解説します!
サブスクリプションモデルを始めたい方や、サブスクのメリットやでメリットに興味がある方は必見です!
そもそもサブスクリプションとは?
サブスクリプションとは、 定額料金を支払ってもらうことで、一定期間好きなだけ商品やサービスを利用できる権利をユーザーに与えるビジネスモデルです。
例えば音楽配信の「Spotify」や、映画・ドラマ配信の「Hulu」がサブスクリプションビジネスに該当します。
サブスクリプションと言うと、オンラインでのコンテンツ配信事業ばかり思い浮かびますが、近年は自動車やブランドバッグなど、実物を一定期間自由に使える形態のサブスクリプションビジネスも人気を集めています。
2019年には、最大手自動車メーカーのトヨタが、自動車乗り放題のサービス「KiNTO」を開始し、大きな話題となりました。
KINTO ONEはトヨタとレクサスの新車をコミコミ定額で楽しめるサブスクリプションサービスです。頭金なし、任意保険料、…
サブスクリプションビジネスのメリット
大手企業も続々参入しているサブスクリプションモデルには、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
今回は、サブスクリプションモデルを導入するメリットを3つご説明します。
メリット①:安定的かつ継続的に売上を得られる
サブスクリプションビジネスにおける最大のメリットは、安定的かつ継続的に売上を得られる点に尽きます。
モノを都度販売する事業モデルの場合、ユーザーの購入数に応じて売上が変動します。
毎回同じユーザーが同じ数だけ商品やサービスを購入するとは限らないため、月々の売上高が不安定となりやすい点がデメリットとなります。
また一回しか購入してくれない可能性もあり、継続的に売上を得られるとは限りません。
一方でサブスクリプションの場合、一度契約してもらえれば、その期間の売上は保証されます。
そのため、売り切り型のビジネスモデルと比べて、安定的かつ継続的に売上を得られます。
また、ユーザー数がわかれば月の売上高も把握できるため、計画を立てやすい点もメリットとなります。
メリット②:顧客にとって商品やサービスを利用するハードルが低い
サブスクリプションビジネスでは、商品やサービスをユーザーにレンタルする形となるため、商品を新しく仕入れたり、サービスを新しく開発する頻度が少なくなります。
そのため、サービスや商品の利用コストを下げて顧客に提供できます。
顧客から見ると、安い値段で商品やサービスを購入できるため、お試し感覚で利用しやすくなります。
お試し感覚で気軽に利用してもらえるため、サブスクリプション型ビジネスは売り切り型の事業と比べて収益を得やすい(新規顧客を獲得しやすい)のです。
ビジネスを進める上で不可欠なユーザーや収益の獲得がしやすくなる点は、サブスクリプションモデルの持つ大きなメリットです。
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メリット③:顧客情報(ニーズなども含む)を蓄積できる
サブスクリプションモデルの持つ3つ目のメリットは、顧客の情報やニーズを継続的に収集し、社内に蓄積できる点です。
売り切り型ビジネスの場合、不特定多数の相手にその都度販売するため、ユーザーの年齢や趣味嗜好といった情報を得るのが難しいです。
一方でサブスクリプションでは、最初に会員登録をしてもらい、顧客の基本的な情報を把握することができます。
ユーザーの性別やニーズなどを把握することで、商品やサービスをより良いものに改良できます。
また長期的に顧客に利用してもらえれば、購買頻度や不満点など、より役に立つ情報を得られるでしょう。
なおサブスクリプションで得たユーザーの情報を有効活用するには、ジョブ理論を使って商品やサービスを改良する方法が効果的です。
ジョブ理論は既存製品の改良や新製品の開発に役立つ理論なので、興味がある方は参考にしてみてください。
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サブスクリプションビジネスのデメリット
大手企業が続々参入を果たしているだけあり、サブスクリプションにはさまざまなメリットがありました。
ただしサブスクリプションは完璧な事業モデルという訳ではなく、いくつか注意すべきデメリットもあります。
デメリット①:事業立ち上げからしばらくは十分な利益を得にくい
サブスクリプション型ビジネスを検討する際、かならず忘れてはいけないデメリットが立ち上げ後しばらくは利益を得にくい点です。
サブスクリプションは、最初に商品を仕入れたり、サービスを開発し、それを顧客に長期的にレンタルすることでマネタイズするビジネスモデルです。
単純な例で言うと、最初の時期に2,000万円かけて商品やサービスを準備し、それを多数のユーザーに月額数千円くらいで提供するイメージです。
つまり、ユーザー数が多くなれば多額の利益を得られるものの、ビジネスの立ち上げからしばらくは十分な利益を得にくいわけです。
サービス立ち上げ当初は、ユーザーに認知してもらうためのマーケティングや製品やサービスの開発に多額の費用がかかるため、当分続く赤字に耐えられるだけの体力がない企業にとっては、サブスクリプションのビジネスモデルはあまり適していないと言えます。
デメリット②:すべてのビジネスにサブスクが適しているわけではない
サブスクリプションは一見優れているビジネスモデルですが、すべての業態・業種に適している訳ではない点がデメリットとなります。
そもそもサブスクリプションモデルは、顧客に定期的に利用してもらうことで利益を得るビジネスモデルです。
そのため、利用頻度が低いジャンルでサブスクリプションを行っても、ユーザーからのニーズがない可能性があります。
サブスクリプションモデルは、衣食住に関することなど、生活でほぼ必ず必要となる商品やサービスに適していると言えます。
また、商品やサービスをその都度購入すると高いコストがかかるジャンルだと、よりサブスクリプション導入で得られる効果は大きくなります。
例えばトヨタが参入した自動車やブランド品など、高額だから購入するのは難しいものの、生活に必需であったり、社会的なステータスにつながるという理由からニーズのある商品が適しています。
安い値段で購入できるモノにサブスクリプションを導入しても、サブスクリプションのメリットがない(都度購入するのと費用が大して変わらない)ため、ユーザー数を確保するのは困難でしょう。
デメリット③:顧客に飽きられないために労力やコストがかかる
サブスクリプションは、顧客の興味やニーズに適した商品やサービスを定額で利用してもらうビジネスモデルです。
そのため一度飽きられてしまうと、継続的に利用してもらえなくなります。
とくに使い放題の性質上、売り切り型の商品と比べて飽きられやすいです。
長く商品やサービスを利用してもらうためには、顧客に飽きられないように商品やサービスの種類や機能を追加・改良する必要があります。
絶えずユーザーのニーズを満たすことに徹するために、労力やコストを惜しまずに投入しなくてはいけない点は大きなデメリットになります。
サブスクリプションのメリット・デメリットまとめ
今回の記事では、サブスクのメリットとデメリットをくわしく解説しました。
今流行りのサブスクリプションモデルには、多くのメリットがあることが分かってもらえたでしょうか?
とくに顧客に商品を利用してもらいやすい点や売り上げを安定的に得られる点は、新規事業を行う上では大きなメリットに感じるでしょう。
しかし一方で、サブスクリプションにはメリットだけでなく、事業立ち上げ後しばらくは利益を得にくい点などデメリットもあります。
メリットとデメリットを十分に比較検討した上で、サブスクリプションモデルの導入に踏み切りましょう!
サブスクリプションの具体的な始め方や詳しいメリット・デメリットは、実際にサブスクリプションのビジネスを支援する企業に問い合わせるのが一番でしょう。
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