命令一元化の原則とは?具体例を交えて分かりやすく解説!

  • 2020年7月23日
  • 2020年7月23日
  • 組織論
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「部下に指示を出したにも関わらず、スムーズにそれを実行してくれない」

こうした悩みを抱える社会人の方は多いと思いますが、もしかしたら部下への命令系統に問題があるかもしれません。

部下がスムーズに業務を遂行するには、「命令一元化の原則」が守られている必要があります。

そこで今回は、命令一元化の原則(命令統一性の原則)の意味について、具体例を交えつつ分かりやすく解説します。

命令一元化の原則の意味

命令一元化の原則とは、「各従業員は特定の1人の上司からだけ命令を受けるようにしなくてはならない」という原則です。

「命令統一性の原則」とも呼ばれるこの原則は、会社組織を設計する際に最低限満たすべき5つの原則のうちの1つです。

組織の5原則には、他にも「専門化の原則」や「権限責任一致の原則」、「統制範囲の原則(スパンオブコントロール)」、「例外の原則」があります。

命令一元化の原則の例

命令一元化の原則に関する理解を深めるために、具体的な例を使って考えてみましょう。

たとえば飲食店を例にした場合、新入りの従業員から見ると、「店長」、「副店長」、「バイトリーダー」など、上司にあたる従業員がたくさんいます。

このとき命令一元化の原則に従うと、新入りのバイトは「店長」または「副店長」、「バイトリーダー」のいずれか1人の上司からのみ命令を受けるようにしなくてはいけません。

また「バイトリーダー」は「副店長」、「副店長」は「店長」、「店長」は「エリアマネージャー」、といった形でそれぞれが1人ずつの上司から命令を受けて、はじめて命令統一性の原則が守られることとなります。

つまり円滑に組織を運営するには、「エリアマネージャー」→「店長」→「副店長」→「バイトリーダー」→「新入りのバイト」といった形で、上から下に向かって一方向に指揮命令系統が続くようにする必要があるわけです。

命令一元化の原則が守られないとどうなる?

では、命令一元化の原則が守られないとどうなるのでしょうか?

先ほどの例で言うと、新入りのバイトが同じ業務について、「バイトリーダー」からはAという指示、「副店長」からはBという指示、「店長」からはCという指示を受けるケースが該当します。

確かに、人によって異なるノウハウや教え方を得ることで、業務の幅や応用力が利くようになるという意見もあります。

ですが複数の上司から異なる命令を受けてしまうと、どの命令に従えば良いか分からなくなり、パニックに陥ってしまいます。

新入りのバイトはパニックに陥る結果、仕事をスムーズに行えなくなり、生産性が下がってしまいます。

「それぞれの意見を聞いた上で、いずれかの命令に上手く従うのも、社会人として賢く生きる上では大事だ!」という意見もあるかもしれません。

ですが、そうした根性論や感情論を優先するあまり、生産性や業績が下がっては意味がありません。

組織を円滑に回すためにも、「命令一元化の原則」を徹底し、感情ではなく合理性に基づいて部下をマネジメントしましょう。

命令一元化の原則に関するまとめ

命令一元化の原則を守れば、部下(社員)は指示に従ってスムーズに業務を進めることができます。

パニックにならずに済むため、結果的に一人ひとりの生産性が向上し、会社全体の業績アップにもつながります。

組織の運営や部下のパフォーマンスに問題がある場合は、命令一元化の原則を守れているかを確認してみるのが良いでしょう。

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