中小企業診断士クラゲの経営学・マーケティングラボ

中小企業診断士の資格や新規事業の経験を持つクラゲが、経営学やマーケティングをゆる〜く分かりやすく伝えるブログです。

マグレガーのX理論・Y理論をわかりやすく解説!〜モチベーションの高め方〜

XY理論

このサイトでは、「期待理論」や「二要因理論」など、さまざまなモチベーション理論をご紹介してきました。

モチベーション理論を勉強しておくと、人のモチベーションを高めるヒントを得られます。

今回の記事では、期待理論などと並んで有名な「マグレガーのX理論とY理論(XY理論)」をわかりやすく解説します。

最後の章ではXY理論を実務で活用する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてくれると嬉しいです!

X理論・Y理論(XY理論)とは?

X理論・Y理論(XY理論)とは、米の心理学者"ダグラス・マグレガー"氏が提唱したモチベーション理論です。

結論から述べると、人の働き方や性格に対する考え方を二種類に分けた上で、モチベーションのマネジメントを説明する理論です。

マグレガーはマズローの欲求段階説に基づいて、人間の仕事に対する姿勢や性格を、「X理論」と「Y理論」という全く異なる二つの考え方に分類しました。

X理論は「人は受動的で怠け者である」とする理論です。欲求段階説でいう「生理的欲求」や「安全の欲求」などの、低次の欲求の度合いが大きい人間の考え方や行動を説明したものです。

一方でY理論は、「条件次第で人は自分で進んで行動したり責任を負う」とする理論です。「自己実現の欲求」などの高次の欲求を持つ度合いが大きい人間の考え方・行動に当てはまります。

マグレガー自身は、大抵の人間は低次の欲求がすでに満たされていると考えました。

よって、X理論に基づいた従業員の管理はモチベーション向上には適しておらず、Y理論に基づいた経営管理が効果的であると主張しています。

では、マグレガーの主張は本当に100%正しいのでしょうか?

これ以降はX理論とY理論の詳細をそれぞれ確認し、その上でモチベーションの管理について考えてみようと思います。

X理論の詳細な説明

まず初めに、X理論を詳細にご説明します。 

X理論における人間観

マグレガーは、X理論における人間観を以下のように説明しました。

  • 人は生まれつき仕事が嫌いで、できれば仕事をしたくないと考えている
  • 人は命令・統制されないと能力を発揮できない
  • 人は命令されることを好み、責任を回避したがる

つまりX理論では、人は生活をするために嫌々働いていて、命令されないと怠けてしまうと考えています。

X理論に基づいたモチベーション管理とその具体例

X理論に当てはまる(怠け者で受動的)人に対しては、「規則や命令、統制により管理し、目標達成に応じて報酬と処罰のいずれかを与える」という管理手法が必要だとマグレガーは説明しました。

具体例を挙げると、次のような管理がX理論の視点で見ると効果的です。

「仕事が嫌いで主体的に動きたくない従業員に対して、上司が目標や仕事内容を指示しする。」

何から何まで管理してあげれば、従業員にとっては言われたことだけ行えば済みます。

よって安心して仕事を行えるようになるので、最低限の仕事は行ってくれることを期待できる訳です。

Y理論の詳細な説明

次に、Y理論を詳しくご紹介します。

Y理論における人間観

マグレガーは、Y理論における人間観を次の通り示しています。

  • 人間は生まれつき仕事が嫌いという訳ではない
  • 人間は自分が進んで選択した目標ならば、報酬次第で自発的に働く
  • 人間は条件次第で自ら責任を負う

要するにY理論では、人は働く条件が良かったり自分の好きなことであれば、自発的に進んで仕事をすると考えています。

Y理論に基づいたモチベーション管理とその具体例

Y理論に当てはまる(条件次第で主体的になる)従業員に対しては、「目標を主体的に設定させたり権限の範囲を拡大させると同時に、魅力的な報酬を設定する」という管理手法が効果的であるとマグレガーは述べています。

具体例を挙げると、次のような管理がY理論の視点で見ると効果的です。

「従業員がチャレンジしたい仕事を主体的に行わせて、目標を達成できた場合にはボーナスや昇進という報酬を与える。」

自己実現の欲求が高い従業員に対しては、ある程度自主的に仕事を行えるような環境と正当な報酬を与えれば、モチベーションのアップにつながります。 

XY理論は従業員のモチベーション向上にどう役立てるか?

ここまでX理論とY理論を詳細にお伝えしましたが、実際にはXY理論をどのように活用すれば良いのでしょうか?

マグレガーの言う通り、Y理論に基づいたマネジメントを行えば良いのでしょうか?

個人的な意見を述べると、基本的にはY理論を重視しつつ、状況に応じてX理論に基づいたマネジメントも取り入れるのがベストだと思います。

と言うのも、全ての人が自己実現の欲求ばかり持っている(やる気に満ち溢れている)訳ではないからです。

周りを見渡せばわかると思いますが、お金のために仕方なく働いている人なんて山ほどいます。

そんな人たちに主体的に仕事をしてもらおうと思っても、かえってモチベーションが下がって逆効果でしょう。

お金や生活のために働いている人がいたら、目標や仕事内容を明確に指示した方が、逆にモチベーションを高く保って働いてもらえるでしょう。

大事なのは、一人一人の従業員の性格や価値観を認識し、X理論とY理論どちらのマネジメント手法が適しているか考えることです。

X理論とY理論のどちらが優れているという訳ではなく、状況に応じて使い分けるのが大切だと思います。

マグレガーのX理論・Y理論のまとめ

今回の記事では、マグレガーのX理論・Y理論(XY理論)をご紹介しました。

マグレガーのX理論・Y理論で重要なポイントは、「嫌々仕事をする人間」と「条件次第で積極的に仕事をする人間」の二種類がいるという点です。

従業員のモチベーションを高めたいという方は、相手がX理論とY理論のどちらに当てはまるのかを見極めた上で、適切なマネジメントを行うようにしましょう。

XY理論以外にも、モチベーションのマネジメントに役立つ理論はいくつかあります。

他のモチベーション理論に興味がある方は、下記の記事をご参考ください!

www.bizkurage.com